涼しい部屋で、遠くの海に思いを馳せる。-7月のサマー・ティーまとめ
すっかり寝苦しい夜が続くようになって、扇風機の首振りの音を子守唄代わりに眠りにつく日々を送っているかのんです、こんばんは。
気がつけば、7月ももう終わり。
帰り道の空気は相変わらず、うだるように蒸し暑くて、駅から家までの数分でどっと疲れてしまうんですが、今月は少しだけ、機嫌よく夏を過ごせた気がしています。
理由ははっきりしていて、「世間の正しさ」より「自分基準の温度」を、ちゃんと選べた月だったからだと思います。
今月選んできたもの
一晩待つ、水出し紅茶の記事では、ペットボトルの150円の誘惑をこらえて、じれったい時間ごと味わう贅沢について書きました。実はこの記事、公開から2週間経った今でも、ぽつぽつと「スキ」をいただいていて。冷え性の話が、案外いろんな方に刺さったのかなぁ(`・ω・´)ゞポリポリと、ひそかに嬉しくなっています。

今は紅茶の水出し用に使っています。こちらはルピシア「ホワイトサングリア」の水出し。
頭がのぼせた日の記事では、ガツンと冷やすんじゃなくて、お気に入りのグラスとサメの氷で、目からそっと涼を取る話をしました。今読み返すと、あの氷への愛が思った以上に長文になっていて、自分でちょっと笑ってしまいました(笑)とはいえ、あの氷トレーを紹介できたことは素直に嬉しい。まーじで可愛いんだ( *´艸`)

アンコウ、メンダコ、オウムガイ、メガマウスザメと並んでいます。マニアック(笑)
冷房ガンガンの部屋の記事では、しっかり涼んだ部屋の中で、あえて窓を少し開けて、熱い紅茶をすする10分間について書きました。靴下が世界で一番嫌いだという、地味にどうでもいい告白をしたのもこの回でしたね。今思えば、4回の中で一番自分をさらけ出した記事だったかもしれません。
振り返ってみると、どれも「涼しくする」という同じゴールに向かっているようで、実はやり方はてんでバラバラです。冷たいものを選んだり、温かいものを選んだり、視覚に頼ったり、風に頼ったり。
一貫していたのは、たったひとつ。
「今の自分が、心地いいと思う方を選ぶ」ということだけでした。
完璧に丁寧な暮らしなんて、平日の私には到底無理です。
でも、「今はこっちがいい」を自分に許してあげるだけで、暮らしはちゃんと機嫌よくなるんだなと、この一ヶ月で実感しました。
私の部屋が、小さな南国になっていく理由
そんな「自分基準の心地よさ」を突き詰めていくと、行き着く先はいつも同じ場所で。
私の場合、それが、リビングです。
うちのリビングは、インテリアやファブリックを、ブルー系でゆるく統一しています。
クッションカバー、ブランケット、飾ってある小物たち。海を思わせる色や柄を、無意識に集めてしまうんですよね。珊瑚や貝殻、魚のモチーフなんかも結構な数が棚に並んでいます。
気づけば部屋の一角に、南国リゾートみたいな空気を、こっそり作り上げていました。

手前4つがふらの硝子の「しばれ硝子」です。
正直に言うと、私、海や海の生き物が、昔からずっと好きなんです。
小さい頃の夢は、水族館で働くこと。中でも当時本気で憧れていたのが、サメにエサをあげる仕事でした(笑)大きな水槽の中で、ぬらりと近づいてくるサメに、飼育員さんが涼しい顔でひょいっと餌を放る。そのギャップに、子供心に「かっこいい……!」と痺れていたんですよね。
大学に進学するとき、中学生の頃からどっぷりはまっていた「歴史」を本格的に学びに行くか、それとも「海洋生物」の研究の道に進むか、本気で悩んだくらいには、諦めきれなかった夢でした。
結局、歴史の面白さに引っ張られて、今の私がいるわけですが。
海への憧れだけは、大人になった今も、ちゃっかり消えずに残っています。
だから、涼しく整えた部屋の中で、ブルーのファブリックに囲まれながら、ふと思うんです。
モルディブ、行ってみたいなぁ……
大声で「行きたい!」と騒ぐような憧れじゃなくて、涼しい部屋でひと息ついたときに、ふわっと浮かんでは消えていく、そのくらいの温度の憧れです。
8月は、おうちにいながら旅に出ます
現実的には、カレンダー通りの仕事をこなす日々が続くので、モルディブに飛び立つ予定は、当分ありません。
でも、涼しい部屋のグラスの中でなら、少しだけ遠くへ行けそうな気がしています。
というわけで、8月からは新しいシリーズ、「エスケープ・ティー」をお届けしようと思っています。
棚には、旅の切符代わりの紅茶たちを、すでに何種類か揃えてあります。

きゅっと甘酸っぱい「パラダイス」や、とろける甘さの「グレナダ」は、南国リゾートへのひとっ飛び。
ジャスミンの香りがふわりと立つ「アラビアンナイト」は、異国の夜市に迷い込んだような、ちょっとミステリアスな気分にさせてくれます。
ミントとレモンが涼やかに香る「ブリティッシュクーラー」は、イギリスの涼しい夏を、ちょっと気取って味わう一杯です。
世間が旅行気分で盛り上がる8月に、私はひとり、部屋の中で。
1杯のお茶の香りを切符にして、こっそり逃避行を楽しむ準備を、少しずつ進めています。
☕ 今日の余白レシピ
この記事を書きながら、実際に飲んだり食べたりしていたものを、今回は特別にご紹介します。
茶葉:ルピシア「リザヒル ムーンシャイン 2026-DJ23」
→ 紹介記事はこちら
お供:森永「ガレットサンド」(リプトンコラボ)
時間:今日の作業終わり、寝る前の1時間
ひとこと:高級なファーストフラッシュに、スーパーで買った市販のガレットサンドという、なんとも不釣り合いな組み合わせ。

ちなみにこのガレットサンド、ミルクティー味とのことでしたが、正直、しっとりクッキーにミルククリームを挟んだお菓子、くらいの感想で、肝心のミルクティー感はよくわかりませんでした(笑)
でも、これもまた、今の私が「これがいい」と思って選んだもの。
毎月末にこうして一ヶ月を振り返ると、自分という人間を、あらためて見つめ直すきっかけにもなっていて。noteを始めてから、月末がちょっとした楽しみになりました。
ふと見ると
書いている途中、ふと部屋の奥を見たら、うちの猫が、フローリングの一番冷えたあたりを陣取って、でろーんと行き倒れていました。

その、あまりに気持ちよさそうな脱力っぷりを見ていたら、こちらまで肩の力が抜けていく気がして。
そんな極上の余白をひとつもらって、7月のページを、そっと閉じようと思います。
編集後記
7月の「サマー・ティー」、全4回、最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
最後に、みなさんにひとつ、聞いてみたいことがあります。
🐱 今週の喫茶店アンケート
みなさんの「秘密の逃避行の願望」、教えてください。
① 昔、実はこんな夢があった(叶わなかった夢、まだ心のどこかにある)
② 本当は、ここへ行ってみたい(憧れの場所がある)
③ 逃避行というほどじゃないけど、たまに違う自分を妄想する
ぜひコメント欄で、番号や、皆さんの「行きたい場所」「なりたかった自分」を教えてくださいね☕️
さて、8月からは「エスケープ・ティー」のシリーズがスタートします。
世間の夏休みモードに乗れなくても、おうちで淹れる一杯のお茶で、ちょっとだけ遠くへ。そんな夏の逃避行に、よければお付き合いください。
日常に「余白」を淹れて、いつでもお待ちしています☕️🐾

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