低気圧の朝、紅茶を「焦がさないように」淹れてみた。雨だから気づけた、黄金色の魔法。
2026年7月6日更新
雨の日は猫も体がだるいのか、朝ごはんの催促をしてくれないせいでつい二度寝が長引いて、ドタバタの朝になりがちなかのんです、こんばんは。
雨の朝って、なんとなく体が重くないですか?
低気圧のせいで頭がぼんやりして、
カーテンを開ける気にもなれなくて。
でも最近、そんな朝が少し楽しみになりました。
理由は、ダージリンのファーストフラッシュです。

雨の日にしか気づけなかった、あの香り
ダージリンのファーストフラッシュというのは、
春一番に摘まれた、その年最初の新芽で作られた紅茶のことです。
「ファースト」は一番最初、「フラッシュ」は芽吹き。
春の訪れと一緒に届く、季節限定の贈り物です。
香りは大きく分けて2種類あって、
お花の香りがするものと、果実の香りがするものがあります。
私はどちらも好きなんですが、
若草のみずみずしさとお花の香りが混ざり合う方が
「春のダージリンだな」という気持ちになれて、少し好きかもしれません。
芽吹きの季節を、そのままカップの中に閉じ込めたような香り。
そしてこれが、雨の日の湿った空気の中で淹れると、
不思議なほど色濃く立ち上ってくるんです。
晴れの日には気づけなかった繊細さに、
雨の朝だから気づけた。
そう思うと、重たい空気もちょっと好きになれます。
最初は失敗した話
正直に言うと、最初は盛大にやらかしました。
紅茶はどれも同じ淹れ方でいいと思っていたので、
沸騰直後の熱々のお湯そのまま入れちゃった。
すると——あれ?色が普通の紅茶色だ…黄金色、どこ行ったん(。´・ω・)?
ファーストフラッシュ特有の、淡い黄金色になるはずが。
しかも何とも言えない渋みまで出てきて。
「なんか思ってたのと違う……」と首を傾げていたら、
お茶好きの人にこう教えてもらいました。
「ファーストフラッシュは、緑茶と淹れ方がほぼ一緒だよ」
なるほどー!っと思わず膝を打ちました。言われてみれば確かに似てる、緑茶とファーストフラッシュ!
「焦がさないように」淹れる、私のおまじない
ファーストフラッシュの繊細な若葉は、
高温のお湯では「焦げて」しまいます。
だから私は、沸騰したお湯を少し冷ましてから注ぐようにしています。
75度〜80度くらいが目安。
ただ、茶葉によっては例外もあって。
今年ルピシアで購入したリザヒル茶園の「ムーンシャイン 2026-DJ23」は、
推奨温度がなんと90〜100度。
「え、そんなに高くて大丈夫?(; ・`д・´)」と少しドキドキしながら、
沸騰に近い温度で淹れてみました。
すると——

ちゃんと、黄金色になってくれた!
「ムーンシャイン」というだけあって、
カップの中に静かに広がる、とても美しい黄金色。

高めの温度で淹れても、茶葉が焦げずにちゃんとファーストフラッシュらしい水色になるんだと、
少し感動しました。
飲んでみると、とても上品で軽やか。
ふんわりと香る草花のような香りが、実に春らしい。
渋みはほとんど感じられず、とても飲みやすい。
緑茶とも、赤褐色の紅茶とも、どちら寄りかとカテゴライズしづらい味わい。
でも、上質なファーストフラッシュというのはそういうものだと思っています。
20gで2,800円とお値段は張りますが、
それに見合った美味しさでした。大事に飲みたい。
ルピシア公式の説明には「高貴な花香と透明感のある繊細な風味がハーモニーを奏でます」とあって、
飲みながら「まさにそれ」と頷いてしまいました。
茶葉によって推奨温度が違うので、
袋の表記を一度確認してみてくださいね。
私のように「なんとなく75〜80度でいいか」と決め込まずに(笑)

ルピシア「リザヒル ムーンシャイン 2026-DJ23」はこちら
黄金色を、もっと美しく楽しむために
せっかくなら、この黄金色を目でも楽しみたい。
そのために大切なのが、器選びです。
まず、ガラスのポット。
以前の記事でご紹介したHARIOのリーフティーポットは、 透明なガラス越しに黄金色が広がる様子が丸見えで、眺めているだけで癒やされます。
さらに、雨降りの暗い中でわずかに差し込む光が、ガラスを通り抜けて輝く様子がまた美しい。
陶器だと光が通らず影だけが目立ってしまいますが、ガラスなら光ごと楽しめる。
重たい雨の朝に、ガラスポットを選ぶ理由がここにあります。

そして、カップ。
ダージリンファーストフラッシュの淡い黄金色を引き立てるなら、
内側が真っ白なカップがベストです。
深すぎると色が沈んで見えてしまうので、
少し浅めで口が広いタイプが、色の美しさを一番引き立ててくれます。

口が広くて底が浅い、王道のティーカップの形。

日本で初めてボーンチャイナの量産化に成功したことで知られています。
私が長く愛用してきたのは、NARUMIの「フェリシータ!」。
小花とプラチナで描かれたリボンが愛らしいデザインのカップと、
小花が散りばめられたピンク色のソーサー。
ソーサーの小花柄にはほんの少し凹凸があって、触れるたびにほっとする。

葉がまだ緑色なのが若い証拠ですね。
カップも内側が真っ白だからこそ、この繊細な黄金色の水色が綺麗に映えるんです。
イタリア語で「おめでとう」という意味の「フェリシータ」なので、
お花の香りの紅茶を淹れる時によく手に取ります。
底が浅く口が広い王道のティーカップのデザインで、
ファーストフラッシュの美しい水色を白地がしっかり引き立ててくれる。
そして、ゴールドではなくプラチナのライン。
繊細なファーストフラッシュの月光色には、
金色の華やかさよりプラチナの静けさが似合うと、ひそかに思っています。
残念ながら現在は一部アイテムは生産終了してしまったみたいなのですが……。(マグカップとかはまだ生産しているみたいです。)

上から見ると紅茶がまん丸になる美しい形。まさにお月様。
次に迎えたいなと密かに狙っているのが、NARUMIの「ラマージュ」。
爽やかな水色の地に、幸運を呼ぶとされる青い鳥と、
新しい出会いをもたらすという蝶が優雅に舞っています。
どこか和を思わせる牡丹や菊に似た花々が、
緑茶に近いファーストフラッシュと不思議と相性が良さそうで。
鳥も蝶も、春摘みのファーストフラッシュのイメージにぴったり。
透き通るような水色が、あの柔らかな月光色を引き立ててくれそうで、
眺めるたびに「いいなぁ、欲しいなぁ」という気持ちになります。

買っちゃおうか、いやでも今月はアレが控えてるしな……と財布と相談しているうちに、この物価高。
思い切って買っちゃえ!とポチる日は、まだ少し先になりそうです……
ティーカップといえばウェッジウッドやノリタケといった
一流ブランドが頭を過りますが、
まだまだ紅茶を勉強中の私には正直、敷居も高けりゃ価格も高いっ(泣)
でもNARUMIは伝統ある食器メーカーでありながら、
「ラマージュ」はAmazon価格で1客3,800円前後とリーズナブル。
等身大の私でも手を伸ばしやすい価格帯なのが、正直ありがたいです。
(NARUMI公式オンラインショップでは1客5,500円。それでもウェッジウッドなどよりは手を伸ばしやすい価格です。)
NARUMI「ラマージュ」はこちら ↓
☕️ 今日の余白レシピ
茶葉:ダージリンファーストフラッシュ(75〜80度のお湯で、焦がさないように)
お供:白い陶器のカップ、窓の外の雨音、肺いっぱいに吸い込む春の香り
時間:真っ白な陶器に注がれた黄金色を見つめる、静かな30秒間
ひとこと:雨音という水音に耳を澄まし、透き通る黄金色を見つめる。視覚と聴覚が、しっとりとした雨の朝に溶けていくような、贅沢な30秒です。
編集後記
雨の日のご機嫌アイテム、皆さんにも聞いてみたいです。
☔雨の日の気分転換、あなたはどれ派?
① 好きな飲み物を淹れてぼーっとする
② 録り貯めたドラマや映画を消化する
③ 普段できない家のことをやっつける
④ オタマジャクシを探しに行きたい(笑)
番号だけでもコメントしてもらえると嬉しいです。
「④一択!」とか「①と③を交互に」とか、なんでも歓迎です(笑)
路地裏の店の掲示板、いつでも開いています。
来週は、雨の日の「もう一つの楽しみ方」をお届けする予定です。
気になる方は、ぜひフォローして次の開店をお待ちください。
またこの路地裏の店を、覗きに来てくださいね。
日常に「余白」を淹れて、いつでもお待ちしています☕️🐾

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