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#創作大賞2026 #エンタメ原作部門 納豆チャンピオンへの道 第13章|How To Make Natto-Champion|ライバルの猛追と『仙台納豆』の罠

どんぶりの中の3種類の納豆を、まずは分別した。
大粒、極小粒、黒豆…
そして大粒納豆を一粒箸で摘まんでゆっくり噛んだ。

(このホクホク感が大粒納豆の醍醐味。
 ただ市販されている大粒納豆は無数にある。
でもこれまで新潟の納豆が出題されていない?
ならば、一か八かアレで行ってみよう)

次は極小粒納豆を頬張った。

(これは少し硬くてエグみがあるな…ってことは茨城産の「地塚大豆」か?
 でも茨城のメーカーは複数出題されたので、
 お隣栃木のメーカーで攻めてみよう)

最後に黒豆納豆を試食した。

(黒豆と言えばやっぱり丹波黒だろう。
そして丹波黒の産地は兵庫、兵庫と言えば…)

と、推理に推理を重ねてフリップに3商品を書き出した。

この問題はスピード問題ではなく、全員が書き終えてから、一斉にフリップを出す形式だった。

「全員書き終えましたか?私が『せーの!』と言ったら、
 一斉にフリップを出してください。
 行きますよ!せーの!」

3人は一斉にフリップを出した。

三井田さんが出した答えは
『大文字食品 大粒』『大力納豆 こつぶ』『野呂食品 鎌倉山納豆 黒豆納豆』

高野さんの答えは
『登喜和食品 十勝の息吹 大粒』『くめ納豆 丹精』『フジッコ 小粒黒豆納豆』

そして僕の回答は
『大力納豆 100%北海道大粒納豆』『あづま食品 舌鼓』『相沢食産 黒豆』だった。

どれ一つ、解答が被ることはなかった。
「三井田さん、1つ正解!
 高野くん、全部不正解!
 蒲生さん、1つ正解!
 一回目で全問正解者はいませんでした!

(てか高野さんの『丹精』は自社商品じゃないか!
 そんな問題、出題されるワケないだろ!)

こんな無茶ぶりな超難関問題に、頭を抱えた。

(どの商品が正解だったんだ?
 3つの中で一番自信があるのは『舌鼓』
 それなら三井田さんの正解はどれだ?
 福島の大文字か?神奈川の鎌倉山か?
 僕は東北代表で出場しているのだから、
 『大文字』で勝負だ!
 残る黒豆納豆は…)

「2回目の回答はできましたでしょうか?
 それでは、一斉にどうぞ!」

考え抜いて出した僕の2回目の回答は
『大文字納豆 大粒』『あづま食品 舌鼓』『花巻納豆 黒豆納豆』

三井田さんの答えは
『大文字納豆 大粒』『あづま食品 舌鼓』『高橋食品工業 鶴の子納豆国産黒豆』

高野さんの答えは
『オーサト 雪誉』『くめ納豆 味道楽』『あづま食品 黒千石』

(ん?三井田さんと回答が2つ被った。
 三井田さんの黒豆は京都のメーカーか…
 高野さんは関東のメーカーが中心だけど、
 またしても自社商品とは完全に営業してるな
)

「三井田さん、2つ正解!
 高野くん、全部不正解!
 蒲生さんも2つ正解!
 正解のあと1つはどれだ!?」

(ヨシ!読み通りだ。
 残るは黒豆納豆か…)

三たびシンキングタイムに入った。
大粒と極小粒は確定したので、脳内データベースで黒豆納豆を検索した。

(出題バランスからすれば、関西以西のメーカーで勝負だ)

「3回目の回答で決まるのか?せーの!」
ジモンさんの合図で全員フリップを立てた。

3回目の僕の答えは
『大文字納豆 大粒』『あづま食品 舌鼓』『丸美屋 お城納豆黒豆納豆』

そして三井田さんは
『大文字納豆 大粒』『あづま食品 舌鼓』『牛若納豆 黒まめ納豆』

高野さんの答えは
『大文字納豆 大粒』『あづま食品 舌鼓』『関東食品 極旨』

またしても黒豆納豆の票が割れた。僕は熊本、三井田さんは京都、高野さんは北海道のメーカーだ。

「この中に正解はあるのか?!…」
ジモンさんはしばらく間を空けた。

高野くん!全問正解!
 ここから反撃の狼煙を上げるか!

 黒豆納豆、よくわかりましたね?」

「上司が北海道土産で買ってきたてくれたのを思い出しました」
「さすが納豆の営業マン!会社の上司に感謝ですね」

(『極旨』は知らなかった…
 大粒と極小粒は合っていたのに、
 高野さんに出し抜かれた…)

気づけば、この問題だけで1時間以上過ぎてしまった。
そして高野さんが選んだ次の問題は「ノンセクションAの30」

再び大きな日本地図が貼られたホワイトボードが登場した。

「次の問題は『納豆分布図問題』で、
 バラバラに配られた6枚の納豆ラベルを、
 エリア毎に正しく日本地図に貼ってください。
 では、よーい、スタート!」

6問目の「おかめ納豆」のラベル並べ替えと同様に、ホワイトボード前に3人は集まった。

(むむっ!仙台納豆、東京納豆…
 これはひっかけ問題だ。

 僕は騙されないぞ…)

他の納豆ラベルを見まわしていると、三井田さんが本領発揮して、瞬殺でボタンを押した。

「さぁ!ここで三井田さんがついに覚醒して、回答権をゲット!!

ジモンさんのコールに三井田さんはゆっくりホワイトボードに近づき、6枚のラベルを日本地図に貼り直した。
そして仙台納豆を関東エリア、東京納豆を中部エリアに振り分けた。

(納豆学会の三井田さんが騙されるはずがない)

「三井田さん!自信のほどは?」
大丈夫です。日本全国、自分の足で納豆のラベルを探して
 1000枚以上入手してますので

(さすが三井田さん。僕の納豆開発委員会でもまだラベルは600枚を超えたばかりだ)

「三井田さん!お見事!一発で全問正解!
 ちなみになんで仙台納豆って関東なんですか?

仙台納豆は千葉県の納豆メーカー三浦商店のブランド名で、
 初代社長さんの故郷が仙台だった
ので、この名前が付いてます」

「なるほど!そこまで知っているんですね!」

30点問題を二人にゲットされてしまった。
残る問題は30点問題が3問。
現時点で僕が90点、三井田さんが60点、高野さんが40点。
数字の上では僕がリードしているが、二人の猛追を受けているので、油断は禁物だ。

まだ全員に優勝の可能性が残っています!
 これからが運命の分かれ道だ!

ジモンさんのMCで、僕の背中には一筋の冷たい汗が流れてきた。

第12章  第14章

第1章はこちらからどうぞ

#創作大賞2026 #エンタメ原作部門 #ドラマ脚本 #TVチャンピオン #テレビ東京


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