「ヤンキー」から子供を守れ
5月8日、立川市の小学校に侵入者があったと聞いた時、2001年の大阪池田小事件(子供8人が殺された)が頭をよぎった人が多かったと思う。
結果は、そこまでひどい事件でなくてよかった。
とはいえ、かなり異様な印象を残した事件だった。
小学校に殴り込んだ男女3人は全員、大人の「ヤンキー」だった。
〈立川・小学校侵入〉男を“招集”した母親は「金髪のヤンキー」酒ビンを片手に暴れた男2人も「ヤンキー」…保護者も児童も「いじめは聞いたことがない」
「事件のときはトイレに行きたくなってトイレに行っていた。男の人2人が廊下にいるのを見たけど両方ヤンキー。その時は怒鳴ったりとかしてなくて、ただいただけ。それで僕がトイレに行ってから教室に戻ろうとしたらクラスのみんながわーって逃げてきた。だから僕も一緒に逃げた。
男の人が『Bー』とBちゃんの名前を叫んだり、教室でお酒のビンを割ったりして怖かったって、あとで友達から聞いたよ。僕はAちゃんとBちゃんが一緒にいるところは見たことないし、仲がいいかどうかわからない。でも、学校でいじめがあるとかそういうのはわからなかった。Bちゃんは普通の子だよ」
児童はこの日、Aちゃんの母親も見かけたという。母親の印象について聞くと、「金髪・ヤンキー」と答えた。
(集英社オンライン 2025/5/9)
その少し前、4月30日に、川崎市川崎区で死体が発見されたストーカー殺人事件の犯人も「ヤンキー」だった。
〈川崎・20歳女性行方不明〉顔にタトゥーを入れた“ヤンキー”元彼の自宅から白骨遺体…家族の必死の要望も神奈川県警は事件性を軽視か「窓ガラスが割られても指紋も採取せず…」
(集英社オンライン 2025/5/1)
そして、この事件の被害者家族にも、タトゥーを入れた「ヤンキー」がいた。
ヤンキーが復活してるのか・・
しかも、家族の子供の一人がヤンキーというより、家族ごとヤンキー文化、という印象がある。
と思っていたら、昨日の母の日、新百合ヶ丘(川崎市麻生区)のラーメン屋で、私はヤンキー家族と遭遇してしまった。
2家族が仲良くラーメン食ってて、父親は両方とも派手にタトゥーがある。
小学生低学年くらいの子供たちは、男の子も女の子も髪を染めていて、男の子はイヤリングをしていた。
ああいう格好で小学校に行っているのだろう。
立川の事件を彷彿とさせた。
*
私は先月、柿生・新百合ヶ丘あたりには昔ヤンキーが多かったが、今はいない、と書いた。
でも、私の認識が間違っていた。今も新百合に、ヤンキーはいます。
しかも家族単位で。
まあヤンキーではなく、「ラッパー」の一家なのかもしれないが・・
*
首都圏に急にヤンキー家族が増えた?
ヤンキー文化は、中央では滅び、どんどん周縁化していると思っていた。
立川市の事件が起こった直後、私はたまたま、国立市に住む知人と会っていた。
「国立」は、J R中央線で「立川」の隣の駅(一つ東京寄り)で、事件が起こった立川第三小学校は、国立にも近い。
だから、「近くで事件がありましたね」という話をしていたのだ。
まあ、立川は、ヤンキーがいてもおかしくない印象はある。
でも、国分寺、国立、あのあたりは、文教地区で、ヤンキーがいるという印象はあまりなかった。
国立の知人が言うには、最近、あのあたりは人口が増えているのだという。
というのは、中央線に住みたい人で、いまギリギリ住みやすいのが国分寺、国立あたりだという。
それ以上、東京寄り(たとえば武蔵野市)だと、家賃が高くて住めないそうだ。
くわえて、国分寺や国立あたりは、まだ田畑が多かったのだが、土地を相続した人が税金を払えなかったり、農業ができなかったりして、田畑をつぶしてどんどんアパートやマンションにしているという。
そういう傾向は、立川あたりまで広がっていておかしくない。
立川市、川崎市に共通するのは、首都圏では家賃的に比較的住みやすく、近年も人口が増加し続けていることだ。
首都圏がすべて人口が増えているわけではなく、多摩地区でも減っているところは減っている。
もちろん、全国的に見れば、人口が減っているのが一般的であり、首都圏も含め、10年20年と長期で見れば、全部減っていくはずです。
でも、今、一時的に人口が増えている地域があり、それが立川市、国立市、川崎市などだ。
関東で、そういう場所が、ファミリー層を惹きつけている。
そういう新しく参入してくる家族の中に、ヤンキーもいるのではなかろうか。
つまり、古くからいるヤンキー家族ではなく、地方から新しく入ってきたヤンキーではないか。
と、ちょっと思ったのだが、自信はない。
まあ、ストーカー事件が起こった川崎市川崎区は、昔から比較的治安が悪いし。
ヤンキーファミリーも、ずっと存在していたのかもしれない。
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立川の事件は、いろいろプライバシーの問題があるのだろう、事件の原因がよくわからない(おそらく発端は子供どうしの問題)。
でも、ああいうことがあると、模倣犯が現れるかもしれない。原因が究明され、対応策が共有されるのがよい。
ヤンキーは、ヤクザやチンピラとは違うのかもしれないが、私が育った九州の柄の悪い街では、ほぼ連続していた。
ヤンキーのほとんどは、ヤクザと接触を持ったとしても、最終的にはまともな就職をするが、一部は本物のヤクザになる。
だから、ヤンキーを「文化」や「ファッション」としてだけ甘く見るのは、間違いだと思う。
アメリカのラッパー文化は、「バッドアス」「ギャングスタ」を持ち上げる不良文化で、広い意味では文化破壊の左翼だ。
音楽やゲームでそれを楽しむのは大人の自由だが、それを真に受けて子供に推奨する大人がいるとすれば警戒すべきだろう。
トランプ大統領が「タトゥー禁止」を言うのも、理由がある。
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私の田舎では、もう50年前の話だが、ヤクザの子弟も学校にいた。
完全に治外法権で、遅刻しようがシンナーを吸おうが、先生も手出しできなかった。
でも、それはさすがに中学くらいの話で、小学校段階ではそういう記憶がない。(そして、ヤクザ関係児童は、中学を出るともう別の世界に行ってしまう)
ヤクザの子供を注意できない先生を見るのは、子供心にがっかりだった。
「正義」より「力」が強いこと、「法の支配」がもろいことを、子供の時に知ってしまった。
でもまあ、それが社会というものか、と思ったりした。それも一つの教育だった。
マスコミで、社内の左翼活動家を経営者が抑止できないのを見た時も、同じことを思ったが。
でも、そういう思いを、さすがに小学生には味わわせたくない。
小学児童のいさかいに、柄の悪い親が出てくるという話は、田舎でも記憶がない。
子供の喧嘩が「いじめ」と認知され、親が過剰反応した可能性もある。「いじめ」という言葉でマスコミが騒ぎすぎた弊害かもしれない。
この場合、学校や教師に多くを期待するのは間違いで、広く地域社会と警察が連携して子供たちを守っていくしかない。
すべてのヤンキー家族がそんなに非常識とも思えないが、何が起こるかわからない。
暴対法と同じ精神で、厳しく当たる必要がある。
<参考>
