【Netflix】「グレイテスト・ライバルズ:インドvsパキスタン」日本人が知らない「クリケット」対決の熱狂
【概要】
グレイテスト・ライバルズ: インドvsパキスタン
The Greatest Rivalry: India vs Pakistan(2025)
3エピソード
10+
ドキュメンタリー
クリケット競技におけるインドとパキスタンの歴史的なライバル関係をたどるドキュメンタリーシリーズ。クリケットのピッチ上でしのぎを削る両国間の、複雑な過去と先の見えない現在を検証する。
(Netflix公式サイトより)
予告編
【評価】
2月7日に公開されたNetflixオリジナルドキュメンタリーシリーズ。
約40分×3回。
最初に評価点を言っておくとーー評価不能。
何しろ、クリケットという競技のことが、私はよくわからない。
それなのに、このドキュメンタリーは、視聴者はクリケットを知ってることが前提で、競技について何の説明もしてくれない。
クリケットは、サッカーに次いで世界で2番目に人気があるスポーツだ。
「トペンド・スポーツ」によれば、世界のスポーツのファン人口ベスト10は、以下のとおり。
1位 サッカー 35億人
2位 クリケット 25億人
3位 ホッケー(フィールド) 20億人
4位 テニス 10億人
5位 バレーボール 9億人
6位 卓球 8.5億人
7位 野球 5億人
8位 ゴルフ 4.5億人
9位 バスケットボール 4億人
同位 アメリカンフットボール 4億人
なんか信じられないね。日本で、クリケットの試合を、私は見たことがない。
でも、このドキュメンタリーの予告編なんかも、世界中のすごく多くの人に見られていて、人気が高いのがよくわかる。
基本的にはイギリス連邦と、かつてイギリスの植民地だった地域で人気だ。
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、西インド諸国、南アフリカ共和国、パプアニューギニア、香港、カナダ、ケニアやウガンダなどのアフリカ諸国・・そしてインド、パキスタン、スリランカ、バングラデシュなどが入る。
ほぼ日本とアメリカでしか人気がない野球より、はるかに競技人口が多い。
日本でも、戦前の旧制高校で、クリケットをやっていたのを、古い映像で見た記憶がある。
野球やゴルフが定着したのだから、クリケットも日本で定着しておかしくはなかったが、なぜかそうならなかった。
まあ、とにかく、クリケットのことを知らなくても、このドキュメンタリーは、確実に「日本人の知らない世界」を見せてくれる。
私がインドvsパキスタンのクリケット対決に興味を持ったのは、少し前にNetflixの「ティハールの看守」というドラマを見たからだ。
このインドのドラマシリーズの中で、1983年のインドのクリケットW杯優勝時の熱狂が描かれていた。
この時、インドは決勝戦で西インド諸島を下し、W杯初優勝したのだ。
それで、クリケットってどんなスポーツだっけ、という疑問が頭の中に残り、このドキュメタリーを見てみようと思った。
インドとパキスタンのライバル関係も、知ってはいる。
印パ国境「ワガ」で、両国が威嚇しあうセレモニーは有名だ。
ワガ国境フラッグセレモニー
ここで、印パの因縁について、説明するのはよすけどね。よく知らないし。
でも、もともとは同じ民族で、兄弟みたいな関係だ。国としては、めちゃ仲が悪い兄弟。
この両国のクリケット対決が、盛り上がるであろうことは容易に想像できる。
サッカーのこともよく知らないけど、ブラジルVSアルゼンチン、日本VS韓国みたいなもの、あるいはそれ以上だろう。
4年ごとに開かれるICCクリケット・ワールドカップは、FIFAワールドカップ、夏季オリンピックに次いで、世界で3番目に視聴者数の多いスポーツイベントだ。
中でも、インドVSパキスタン戦は、10億人が視聴したという(wikipedia「クリケット・ワールドカップ」)。
だが、これまでのW杯の歴史で、この両国が決勝で対決したことは1度もない。
インドは、前述のとおり1983年と、2011年に優勝し、パキスタンは1992年に優勝した。
とくに1990年代から2000年代にかけて、両国は実力的に最高潮と言われていた。
インドとパキスタン、本当に強いのはどちらか、というのは、世界のクリケットファン、わけても両国のファンの関心の的だったが、なかなか直接対決の機会はめぐってこなかった。
その機会がめぐってきたのが2004年。
印パ紛争による緊張をやわらげようと、インドチームが15年ぶりにパキスタンを訪れて、先に3勝したほうが優勝する「サムスン・カップ」と、2勝したほうが優勝するテストシリーズがおこなわれた。
このドキュメンタリーは、主にこの2004年の戦いの記録だ。
インドは、「アウェイ」のパキスタンで勝ったことがない。
パキスタンは、当然「ホーム」で負けられない。
だが、この2004年の戦いでは、インドチームが先行して、パキスタンチームにプレッシャーがかかる・・。
よくわかんないけど、クリケットって、野球みたいですね。
ボウラーという、球を投げる奴がいて、それを羽子板みたいなので打つバッツマン(打者)がいる。
パキスタンは、ボウラー王国で、時速150キロ級の豪速球ボウラーを揃えていた。
いっぽう、インドは打者が強く、どんな球でも打ち返す「天才」を何人も抱えていた。
戦法において、パキスタンは「攻撃的」で、インドは「伝統的」。
そういう、両国のチームの個性や、この時に国民的ヒーローになった選手の逸話など、クリケットを知らなくても楽しめます。
この2004年のイベントの成功で、少なくともクリケット界における印パの距離は縮まったかに見えましたが、それが気に食わない勢力によるテロが2008年にムンバイで起きたことから、再び両国チームは疎遠になります。
「スポーツで平和を」は結局、幻想でした。
2004年のイベント中、試合観戦のための特別なビザが出た。試合を見にきたインド国民とパキスタン国民が泣きながら抱き合っている姿を見ると、切なくなりました。
<参考>以下のnote記事がクリケットのルールを簡単に解説してくれています。これを読んでから見ればよかった。
<参考>インド・パキスタン関係の記事

