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【Netflix】「デリー凶悪事件」シーズン2 殺人部族VS女署長

<概要>

インド・デリーの女警察署長、バーティカ(シェファリ・シャー)を主人公としたNetflixオリジナルドラマ「Delhi Crime」のシーズン2(全5回)が、26日に全世界で公開されました。


シーズン1(全7回)は、実際にあった集団レイプ事件を題材にした、トラウマ級の衝撃作でした。批評家からも高い評価を受け、インド製ドラマシリーズとして初の国際エミー賞最高賞を受賞しました。

シーズン2は、警察署の登場人物はそのままに、金持ちの高齢者を狙った連続強盗殺人事件を追います。

被害者は全員、頭部を金槌で連打され、残酷に殺されます。インドには、植民地時代から犯罪を生業にする「部族」が存在しました。その「殺人部族」の犯行の特徴に合致します。

バーティカたちは、「殺人部族」の人たちを警察にしょっぴいて尋問しますが、「差別だ」という批判も上がり、部族へのヘイト犯罪も起こるようになる。

それでも、部族の中から容疑者を見つけ出しますが、警官の失態で、バーティカ率いるデリー警察は窮地に陥ります・・


<評価>

シーズン2は、実際の事件が題材ではないようです。

だからなのか、シーズン1の生々しい緊張感は後退し、終始、作りものめいたリアリティのなさを感じます。

これは題材の問題というより、脚本の問題かもしれません。ご都合主義でシラケる場面がいくつかあります。

「殺人部族」のようなものが存在したのは事実なのでしょう。インド社会の一側面として面白いのですが、その題材が、それほど深く掘り下げられるわけでもありません。

ネタバレになるから詳しくは言えませんが、ストーリーの前半と後半で本筋が変わってくるのも、かなり無理を感じます。

その代わり、登場人物たちの人間ドラマに重点を移しています。シーズン1は犯罪が中心の再現ドラマのようでしたが、シーズン2は人間ドラマ中心で、その意味では一般のドラマになりました。

シーズン1でも魅力的だった小柄な女警官、ネティ(ラシカ・ドゥガル)が、今回、結婚と仕事の両立に悩む姿が印象的でした。

それを含め、このドラマのさまざまな人物の動機になっているのが、「インドにおける女の自立」です。それはシーズン1から連続している、このドラマの隠れテーマのようです。そのテーマへの共感度でも評価が変わってくるでしょう。

役者たちは素晴らしく、何よりデリーという巨大都市の街の表情に魅了されます。うるさいことを言わなければ、ドラマとして十分に楽しめる水準です。

シーズン1が、5つ星評価で4つ星半だとすれば、このシーズン2は3つ星半といったところです。


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