【Netflix】「フレッド&ローズ・ウェスト」少女たちを誘拐・拷問・殺害しつづけた夫婦:今季最悪の胸糞
【概要】
フレッド&ローズ・ウェスト: 歪んだ愛と狂気
Fred & Rose West: A British Horror Story
2025
リミテッドシリーズ
16+
ドキュメンタリー
時を経て発見された捜査記録や当事者たちの証言に基づき、イギリスで最も凶悪な2人の殺人犯、フレッド&ローズ・ウェストの姿に迫る。
(Netflix公式サイトより)
予告編(英語)
【評価】
(ネタ半分バレ)
5月14日に世界公開されたイギリス製Netflixオリジナルドキュメンタリー。
約1時間×3回。
「イギリス最悪のシリアルキラー」「恐怖の館」などと呼ばれた事件のドキュメンタリー。
直接的な描写はないが、とにかく胸糞な内容で、一晩はうなされること必定。原題は「A British Horror Story」で、なるほど、いかなるホラー映画もかなわない。
ドキュメンタリーとしてはうまくできている。100点満点で80点あげちゃう。
エピソード1「フレッド」
1994年、イギリス南部の古都グロスターで、事件は発覚する。(1994年は、windows95でインターネットが普及する直前の時期)
市の中央の密集した住宅街の一角。狭い3階建ての家の庭から死体が出た。
住人のフレッド&ローズ夫妻は10人の子持ち。死体は、その中の一人の娘だった。
「言うことを聞かないから殺した」
とフレッドは言い、
「死体はもっとある」
とほのめかす。
エピソード2「ローズ」
警察が「家中を掘り返す」と脅すと、フレッドは、
「死体はあと9体ある」
と言う。
警察は、予想もしない事件の展開に驚く。
最終的に、屋外に埋めたものを含めて12体の死体を発見。
フレッドは、ローズと結婚した直後から、20年に渡り、10代の家出少女を誘拐・監禁し、レイプ・拷問し、首を締めて殺すことを繰り返していた。
警察は、妻のローズも犯罪に加担していると確信するが、ローズは完全否定する。
エピソード3「裁判」
裁判が始まるが、フレッドの自白のみに頼り、物証に乏しい。
関与を完全否認するローズを有罪にできるかどうかが焦点になる。
狭い家の中で、フレッドが大量殺人を繰り返していて、妻がまったく知らないなどあり得ない。
実際には、女性のローズが同乗していたから、家出少女たちは安心してフレッドの車に乗り込んだのだ。
検察の切り札として、ローズの関与を証言する証人が登場するがーーー
*
新発見されたフレッドへの尋問の生テープ(音声のみ)が、ドキュメンタリーの重要な素材になっている。
それを聞いても、フレッドは完全なサイコパスで、自分の欲望のため少女たちを陵辱して殺すことに一切の良心の呵責がないのがわかる。
ただ、奇妙なことに妻のローズを愛しており、ローズに罪がおよばないことだけを考えている。
埼玉の愛犬家連続殺人、座間9人殺人、などが思い浮かぶ。
フレッドとローズの関係については、北九州監禁連続殺人事件の松永と緒方の関係を連想する。
発覚したのは、フレッドが自白した被害者だけで、もっと殺していた可能性は高いと思う。
ある意味、この事件は偶然から発覚した。発覚しない同様の犯罪はたくさんあるだろうと思うと恐ろしい。
少女たちにどんなことをしていたのかも、よくわからないが、地下室で体を拘束し、変態的セックスを強要していたようだ。
そして「用」が済んだら殺して、死体をバラバラに解体していた。
地獄のような目に遭って殺された少女たちの絶望を思うと言葉を失う。
現場となったグロスター市は大聖堂で有名で、それが何度も映るのが、話の残酷さをさらに際立たせているように感じた。
あまりに救いのない話なので、ドキュメンタリーでは、遺族と警察の心の交流などを描いて、人間味を持たせている。(が、胸糞が収まるわけではない)
<参考>最近のNetflix殺人ドキュメンタリー
