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グリーンスリーヴスについて

でも、それはまるで《グリーンスリーヴス》の曲で《詩篇百篇》を歌うようなもの。

ウィリアム・シェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房たち』 第2幕第2場

1580年9月3日、ロンドンの出版業者のリチャード・ジョーンズが《A Newe Northen Dittye of ye Ladye Greene Sleves》(新しい北方の歌、レディ・グリーンスリーヴス)というバラッドを出版登録しました。これが《グリーンスリーヴス》に関する最初の記録です。ロンドンの書籍出版業組合(Worshipful Company of Stationers)は、1556年からすべての出版物の登録を義務付けていたので、このようなことがわかります(もちろん未認可の出版も多かったでしょうが)。

また同じ日には《ye Ladie Greene Sleeves answere to Donkyn hir frende》(レディ・グリーンスリーヴスが友ドンキンに答えるバラッド)というものも登録されており、さらに12日後には《Greene Sleves moralised to the Scripture, declaring the manifold benefites and blessings of God bestowed on sinful man》(グリーンスリーヴスを聖書的に寓意化、罪深い人間に授けられた神の多くの恩恵と祝福を示す)などというものまで出版されているので、出版以前から《グリーンスリーヴス》は巷で流行していた歌だったようです。

これらのバラッドは大判の一枚紙(ブロードシート)に片面印刷したブロードサイドという廉価な形で出版されたので、ブロードサイド・バラッドと呼ばれます。大抵は歌詞のみ印刷され、歌うための曲が指定されていました。しかし残念ながら、これら初期の《グリーンスリーヴス》のブロードサイドはいずれも現存しません。

現存最古の《グリーンスリーヴス》は、これもリチャード・ジョーンズ出版の『A Handefull of Pleasant Delites 』(1584)に収録されている《A new Courtly Sonet, of the Lady Green Sleeues. To the new tune of Greensleeues》(新しい宮廷風ソネット、レディ・グリーンスリーヴス、グリーンスリーヴスの新しい曲のために)です。やはり歌詞のみで、作詞者も不明。これが1580年のバラッドと同じものなのかはわからず、「新しい曲のために」というからには、古い曲があったのでしょうが、これも仔細がわかりません。しかし、ともかくこの歌は私たちのよく知るところの《グリーンスリーヴス》の曲で歌うことができます。

これは、レディ・グリーンスリーヴスなる女性に振られた男が、これまで彼女に貢いだ物をひたすら列挙していく、18番まである長い長い恨み節です。

Clement Robinson and divers others, A Handefull of Pleasant Delites (London: Richard Jones, 1584).

1.
Alas my loue, ye do me wrong,
to cast me off discurteously:
And I haue loued you so long,
Delighting in your companie.
Greensleeues was all my ioy,
Greensleeues was my delight:
Greensleeues was my heart of gold,
And who but Ladie Greensleeues.

嗚呼、愛する人よ、酷い仕打ち
冷たく俺を捨てるとは
こんなに長くおまえを愛してきたのに
共にあることを歓びとして
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった
グリーンスリーヴスは俺の歓びだった
グリーンスリーヴスは俺の心の黄金だった
レディ・グリーンスリーヴスをおいて誰があろう

2. 
I haue been readie at your hand,
to grant what euer you would craue.
I haue both waged life and land,
your loue and good will for to haue.
Greensleeues was all my ioy, &c.

俺はいつでもおまえの傍にいて
望むことを何でも叶えてやろうとした
俺は命も土地も費やした
おまえの愛と好意を得るために
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

3.
I bought thee kerchers to thy head,
that were wrought fine and gallantly:
I kept thee both at boord and bed,
Which cost my purse wel fauouredly,
Greensleeues was al my ioie, &c.

俺はおまえの頭に巻くスカーフを買った
綺麗で良い出来のものを
俺は食卓でも寝所でもおまえを大切にした
それは俺の財布にかなりの負担をかけた
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

4.
I bought thee peticotes of the best,
the cloth so fine as fine might be:
I gaue thee iewels for thy chest,
and all this cost I spent on thee.
Greensleeues was all my ioie, &c.

俺は最高のペチコートを買ってやった
その布地はこの上なく上等だった
おまえの胸に飾る宝石も贈った
全部おまえのために俺が金を出した
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

5.
Thy smock of silk, both faire and white,
with gold embrodered gorgeously:
Thy peticote of Sendall right:
and thus I bought thee gladly.
Greensleeues was all my ioie, &c.

おまえの絹の肌着は美しく白く
豪華な金の刺繍入り
ペチコートも上物の絹で
俺は喜んでそれを買った
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

6.
Thy girdle of gold so red,
with pearles bedecked sumptuously:
The like no other lasses had,
and yet thou wouldst not loue me,
Greensleeues was all my ioy, &c.
 
おまえの黄金の帯は赤く
贅沢な真珠の飾り付き
そんなものを持つ娘は他にいなかった
それでもおまえは俺を愛しはしなかった
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

7.
Thy purse and eke thy gay guilt kniues,
thy pincase gallant to the eie:
No better wore the Burgesse wiues,
and yet thou wouldst not loue me.Greensleeues was all my ioy, &c.

おまえの財布も、立派な金張りの小刀も
見目麗しい針入れも
ブルジョワの奥方でさえ持っていなかった
それでもおまえは俺を愛しはしなかった
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

8.
Thy crimson stockings all of silk,
with golde all wrought aboue the knee,
Thy pumps as white as was the milk,
and yet thou wouldst not loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

おまえの靴下は深紅の総絹
膝には金の刺繍
靴は乳のように真っ白だった
それでもおまえは俺を愛しはしなかった。
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

9.
Thy gown was of the grossie green,
thy sleeues of Satten hanging by:
Which made thee be our haruest Queen,
and yet thou wouldst not loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

おまえのガウンは艶やかな緑
サテンの袖の付いた
それはおまえを収穫祭の女王のように見せた
それでもおまえは俺を愛しはしなかった
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

10.
Thy garters fringed with the golde,
And siluer aglets hanging by,
Which made thee blithe for to beholde,
And yet thou wouldst not loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

おまえのガーターの縁取りは金
それに下がる金具は銀
それでお前は眩く見えた
それでもおまえは俺を愛しはしなかった
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

11.
My gayest gelding I thee gaue,
To ride where euer liked thee,
No Ladie euer was so braue,
And yet thou wouldst not loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

俺は一番立派な去勢馬をおまえに与えた
おまえの好きなところへ乗って行けるように
これほど凛々しい女は他にいなかった
それでもおまえは俺を愛しはしなかった
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

12.
My men were clothed all in green,
And they did euer wait on thee
Al this was gallant to be seen,
and yet thou wouldst not loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

俺の従者たちは緑の装いで
いつもおまえに仕えていた
それは見事な眺めだったが
それでもおまえは俺を愛しはしなかった
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

13.
They set thee vp, they took thee downe,
they serued thee with humilitie,
Thy foote might not once touch the ground,
and yet thou wouldst not loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

奴らはおまえを上げ下ろし
おまえに甲斐甲斐しく仕えた
おまえの足が地面に触れることさえなかった
それでもおまえは俺を愛しはしなかった
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

14.
For euerie morning when thou rose,
I sent thee dainties orderly:
To cheare thy stomack from all woes,
and yet thou wouldst not loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

おまえが毎朝目覚めるたびに
俺は美味しいものをきちんと届けた
おまえが腹をすかせないように
それでもおまえは俺を愛しはしなかった
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

15.
Thou couldst desire no earthly thing.
But stil thou hadst it readily:
Thy musicke still to play and sing,
And yet thou wouldst not loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

おまえは地上の何ひとつとして
手に入れられないものはなかった
おまえのために常に音楽が奏でられ、歌われた、
それでもおまえは俺を愛しはしなかった
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

16.
And who did pay for all this geare,
that thou didst spend when pleased thee?
Euen I that am reiected here,
and thou disdainst to loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

それを全部支払ったのは誰か
おまえが好きなように使ったその金を
なのにその俺は拒まれた
おまえは俺を愛するに値しないものとした
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

17.
Wel, I wil pray to God on hie,
that thou my constancie maist see:
And that yet once before I die,
thou wilt vouchsafe to loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

ならば、俺は天の神に祈ろう
おまえが俺の変わらぬ想いを知るように
俺が死ぬ前にただ一度でも
おまえが俺を愛してくれるように
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

18.
Greensleeues now farewel adue
God I pray to prosper thee:
For I am stil thy louer true,
come once againe and loue me.
Greensleeues was all my ioy, &c.

グリーンスリーヴスよ、いざさらば
汝に神の祝福あれ
俺は今もおまえを本当に愛しているから
どうかもう一度来て俺を愛してくれ
グリーンスリーヴスは俺の楽しみのすべてだった、云々

この女性の渾名らしき「緑の袖グリーンスリーヴス」という言葉は謎めいていて、その意味について昔から色々と言われてきました。

比較的近い言葉に「Green gown」というのがあって、これは「処女喪失」の比喩的表現とされます。初出は1586年。けれど、確かに9番の歌詞にも緑のガウンはでてくるのですが、あまり関係はないように思えます。

緑の服は当時の娼婦の印だったなどという胡乱な説も流布していますが、緑の服を着た貴婦人の肖像画などルネサンス時代には幾らでもあることから、そんなのは簡単に否定されます。結局のところグリーンスリーヴスという名に何か意味があるのかは、良くわからないというところです。

Portrait of a Lady (attributed to Girolamo da Carpi c. 1530-1540)

肝心の音楽について。

《グリーンスリーヴス》の最も古い楽譜の一つは、ダブリンのトリニティ・カレッジ所蔵の『ウィリアム・バレットのリュートブック』(TCD MS 408)に収録されているタブラチュアで、1590年頃のものとされます。これが「新しい」曲なのか、どっちなのかわかりませんが、聴けば分かる通り、これは私たちの良く知る《グリーンスリーヴス》の曲に他なりません。

というか、後にウィリアム・チャペルがこれを「最古のグリーンスリーヴスの曲」としてとりあげたために、これこそ正統な《グリーンスリーヴス》とされて、その後の出版譜の大元となったのです(William Chappell, The Ballad Literature and Popular Music of the Olden Time, 1859)。

William Ballet's Lute Book, Trinity College Dublin, MS 408, p. 104.
"greene sleues"
William Chappell, A Collection of National English Airs, 1840.(※原譜はハ短調)

和声分析すると、前半はパッサメッツォ・アンティコ(i–VII–i–V–III–VII–i–V–I)や、ロマネスカ(III–VII–i–V–III–VII–i–V–i)の定型に近いものです。

これは16世紀にイタリアやスペインで発達した形式で、イングランドに伝わるのはエリザベス朝以降のことになります。なのでヘンリー八世(1491-1547)がアン・ブーリン(1501-1536)のために作ったという有名な伝説はまずありえません。同じ理由から、アイルランドやケルトと結びつけるのもナンセンスです。

ロマネスカについてはこちらに。

同じぐらい古いのが、フォルジャー・シェイクスピア図書館所蔵の『ダウランド・リュートブック』(US-Ws V.b.280)収録のリュート二重奏版で、これも1590年頃のもの。

これはバラッドの後半部分に基づいた短い変奏曲(ディヴィジョン)です。下に書かれた伴奏の「グラウンド」は III–VII–i–V–III–VII–i–V–I で、典型的なロマネスカそのもの。

Folger's Dowland lute book, US-Ws V.b.280, f. 5r.
"the terble to grien sliuis / the ground to grien sluis"

やはり16世紀のフランシス・カッティング(c.1550-1595)のリュート独奏版は、非常に技巧的で凝った仕上がりで、もはや原型が見極めづらく、和声のパターンもはっきりしませんが、それでも不思議と《グリーンスリーヴス》らしさは失っていません。

BL Add. 31392, f. 29r.
"Greenesleeues by maister Cuttinge"

タブラチュアでない普通の楽譜のものとなると、フランス国立図書館所蔵の手稿 F-Pn Rés 1186(c.1638-50)収録のヴァージナル版があります。

これはまったくシンプルでストレートなもので、バレットのリュート版よりもむしろプリミティブな感じがします。特に後半のフレーズの単調さは、古い形態を残したものなのか、それとも伝承過程で劣化したのか。

コード進行は分析するまでもなく、はっきりと III–VII–i–V–III–VII–i–V–I(B♭–F–g–D–B♭–F–g–D–G)のロマネスカのバスが示されていて、これも古い感じがしますね。バレット版でロマネスカの定型が崩れているのは、アレンジが加わったためのように思えます。

Bibliothèque nationale de France, Musique (F-Pn): Rés 1186, f. 101r.
"Greene Sleeues"

出版譜の一番手はプレイフォードの『A Booke of New Lessons for the Cithern & Gittern』(1652)収録のシターン用のタブラチュア。

シターンは金属弦のギターのような楽器で、当時、床屋には大抵置いてあって、客が待ち時間に弾いていたと言います。

John Playford, A Booke of New Lessons for the Cithern & Gittern, 1652.

でも、これ私は読めません、ご容赦を。録音も見当たらず。

Ibid.

普通の楽譜のものとしては、同じくプレイフォードの『The Division Violin』(1684)《Green Sleeves to a Ground with Divisions》というのがあります。つまりヴァイオリンと通奏低音のための変奏曲です。

The Division Violin, John Playford, 1684.

15番まである本格的な変奏曲です、傑作と言ってよいでしょう。繰り返されるバスのグラウンドは、これも見ての通り III–VII–i–V–III–VII–i–V–i のロマネスカ。このグラウンドさえ守っていれば、上はかなり好き勝手しても大丈夫なようです。

そして、プレイフォードの大ベストセラー『The Dancing Master』の第7版(1686)には《Green Sleeves and Pudding Pies》という舞曲が載っています。

The Dancing Master, 7th edition, John Playford the Younger, 1686.

これも《グリーンスリーヴス》には違いないのですが、《The Division Violin》のものとも大分異なり、特に後半で大きく上に上がるのが特徴的です。

Ibid.

1721年の第17版では《Green Sleeves and Yellow Lace》という名前になっていますが、イ短調に移調されているだけで曲は同じ。振り付けは違うようです。

The Dancing Master, 17th edition, W. Pearson, for John Young, 1721.

ジョン・ゲイの《乞食オペラ》(1728)第3幕の〈Since Laws wer made for ev'ry Degree〉に指定されている《グリーンスリーヴス》の曲は、このダンシングマスター版です。

ウィリアム・チャペル(1859)は、このバージョンを「現在最もよく知られている」としているので、19世紀半ばにおいてはこちらの方がよく知られた《グリーンスリーヴス》だったのでしょう。

John Gay & John Christopher Pepusch, The Beggar's Opera, 4th ed., 1735. 

バレット版とダンシングマスター版をト短調で旋律を比較。

Claude Mitchell Simpson, The British Broadside Ballad and Its Music, 1966.
Ibid.

まあ、どちらにしても、これで詩篇 100《全地よ、主にむかって喜ばしき声をあげよ》を歌うのは無理があるでしょう。

Old Hundredth Sternold & Hopkins (1628)

ダンシングマスター版がメジャーだったというのは、やはり印刷物の力でしょう。しかし口承による伝承も引き続きあったわけで、1852年頃に「リムリックのパイパー、ジェイムズ・バックリー」から採譜したという《グリーンスリーヴス》は、何と長調で、もはやほとんど原型をとどめていませんが、それでも何とかグリーンスリーヴスだとわかるのは、この曲の強さと言うべきか。

P. W. Joyce, Old Irish folk music and songs, 1909.

現在一般的な《グリーンスリーヴス》が広まったきっかけは、おそらく上述のチャペルの著書だと考えられます。そのホ短調の鍵盤譜は、バレットのリュートブックと「サー・ジョン・ホーキンスによるヴァージナル譜」を参照したとあるのですが、後者の詳細を私は見つけることができませんでした。

William Chappell, The Ballad Literature and Popular Music of the Olden Time, 1859.

※ 2025/03/16 追記
ジョン・ホーキンスの『A General History of the Science and Practice of Music』(1776)の付録21番に《グリーンスリーヴス》の鍵盤譜(前半のみ)があるので、チャペルが言及しているのは多分これのようなものかと思います。しかし、これとバレットのタブラチュアをあわせたところで上の楽譜にはなりそうもないので、チャペルの「OLDEST COPY」はほとんど彼の創作なのではないでしょうか。

John Hawkins, A General History of the Science and Practice of Music, vol. 5, 1776.


ブラムリー&ステイナーの『Christmas Carols New and Old』(1868)《What Child is this?》の曲は、多少の違いはあれ、チャペル版の《グリーンスリーヴス》を借用したものでしょう。これはクリスマス・キャロルの定番として広く人口に膾炙することになります。

Christmas Carols New and Old, First Series, 1868.

フォルスタッフ:黒尻尾の雌鹿よ! 芋の雨を降らせろ、グリーンスリーヴスに合わせて雷を鳴らせ。

ウィリアム・シェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房たち』第5幕第5場

決定的であったと思われるのが、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ(1872-1958)《グリーンスリーヴス幻想曲》(1934)。これは元々シェイクスピアの『ウィンザーの陽気な女房たち』に基づくオペラ《Sir John in Love》(1929)の音楽だったものですが、今ではオペラよりも遥かに有名でしょう。

これもチャペル版の系統ですが、民謡風を演出するためか旋律がドリア旋法に変えられています。

Ralph Vaughan Williams, Fantasia on Greensleeves,1934 (renewed 1962).

Bibliography

William Chappell, A Collection of National English Airs, 1840.

William Chappell, The Ballad Literature and Popular Music of the Olden Time, 1859.

P. W. Joyce, Old Irish folk music and songs. 1909.

Claude Mitchell Simpson, The British Broadside Ballad and Its Music, 1966.

Giuseppe Gerbino, “Romanesca,” The New Grove Dictionary of Music
and Musicians, 2nd ed., ed. by Stanley Sadie, 2001.

Ian Pittaway, Greensleeves: Mythology, History and Music.
https://earlymusicmuse.com/greensleeves1of3mythology/

Chris Fenner, What child is this with GREENSLEEVES.
https://www.hymnologyarchive.com/what-child-is-this-greensleeves

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