読書感想文投稿コンテスト「#読書の秋2025」結果発表!!
今年秋にnote株式会社さまが開催した、本の読書感想文を募る「#読書の秋2025」。
カドブン編集部もコンテストに参加させていただき、KADOKAWAの文芸作品3作(『熟柿』『オオルリ流星群』『闇祓』)を課題図書としてエントリーしました。
おかげさまで大変多くのユーザーの皆さまにご参加いただき、熱いご感想をお寄せいただきありがとうございました!
どの感想文もとても素敵な記事でしたが、各書籍の担当編集と共に拝読し、以下の作品を優秀作に選ばせていただきました。
✅『熟柿』

あらすじ
激しい雨の降る夜、眠る夫を乗せた車で老婆を撥ねたかおりは轢き逃げの罪に問われ、服役中に息子・拓を出産する。
出所後息子に会いたいがあまり園児連れ去り事件を起こした彼女は、息子との接見を禁じられ、追われるように西へ西へと各地を流れてゆく。
自らの罪を隠して生きる彼女にやがて、過去にまつわるある秘密が明かされる。
受賞者:雨さん
担当編集からのコメント
たくさんのご応募ありがとうございました。
どの感想も『熟柿』という作品の魅力が十二分に伝わる素敵な感想ばかりでした。
雨さんの感想では、主人公かおりの人生を「美しい」と表現していただいています。
非常にゆっくりとした、しかし確実な、けっして誰にも奪われることはない、かおりの人生の成熟の過程は美しい。
かおりの人生は終わらない長い罰のようでもあるのですが、それでも勝手に進んでしまう日々の積み重ねに美しさを感じるのがすごく分かります!
それを的確に言語化してくださった雨さんを受賞作とさせていただきます。
✅『オオルリ流星群』

あらすじ
人生の折り返し地点を過ぎ、将来に漠然とした不安を抱える久志は、天文学者になった同級生・彗子の帰郷の知らせを聞く。手作りで天文台を建てるという彼女の計画に、高校3年の夏、ともに巨大タペストリーを作ったメンバーが集まった。ここにいるはずだったあと1人をのぞいて――。仲間が抱えていた切ない秘密を知ったとき、止まっていた青春が再び動き出す。喪失の痛みとともに明日への一歩を踏み出す、あたたかな再生の物語。
受賞者:TOMOKOさん
担当編集からのコメント
ご応募ありがとうございました。『オオルリ流星群』は、人生の折り返し地点を迎えた人、これから迎えるすべての大人にとっての希望の物語だと感じています。
TOMOKOさんが40歳を目前に本作と出会い、久志や千佳たちの葛藤と共鳴しながら人生の様々な困難に立ち向かっていらっしゃる姿に何度も胸を打たれました。
「星を探す日々それ自体が、すでに幸せや喜びで溢れているのではないか。それらを噛み締めて進んでいくことが、人生なのではないか。」という、TOMOKOさんの実感のこもった言葉にははっとさせられましたし、この物語の一番核であるメッセージをしっかりと受け止めて、自分なりの「道標」にしてくださったこと、本当に嬉しく思っています。
ありがとうございました。
✅『闇祓』

あらすじ:
学校で、会社で、団地で、身の周りにいるちょっとおかしな人。みんなの調子を狂わせるような、人の心に悪意を吹き込むような。それはひょっとしたら「闇ハラ=闇ハラスメント」かもしれない。
「あいつら」が来ると、みんながおかしくなり、人が死ぬ。だから、闇は「祓わなくては」ならない――。
辻村深月が満を持して解き放つ、本格長編ホラーミステリ!
受賞者:聖子さん
担当編集からのコメント
この度はご応募ありがとうございました!
どの作品もとても素敵でしたが、なかでも聖子さんの記事はネタバレを避けつつも、真意にたどり着き、全体を看過した素晴らしい感想文でした。
辻村深月さんならではの人間の心情の深い描写力、そこにあって見えない違和感を言葉にし、これは私の物語だと読者に共感させ、物語の中に真実を描く辻村作品の魅力のすべてを見事に表現くださいました。そして、「闇の中に差す光」を見る――記事のタイトル・本文共に見事な洞察力と見解で舌を巻きました!
読み応え抜群の『熟柿』、大人の青春を描いた『オオルリ流星群』、人間関係に蔓延る悪意を祓う『闇祓』と、バラエティ豊かな作品が揃った本企画。
カドブンnoteでは今回エントリーした3作品のほかにも、さまざまな作品の試し読みやインタビュー記事を配信していますので、ぜひ遊びに来てくださいね!
各作品の試し読み記事はこちら!
※『熟柿』は期間限定(2026年1月31日(土)23時59分まで)で試し読み記事を公開中。
