「やったふり」で手柄を横取り? コンサル揶揄動画から考える、AI時代に生き残る“火事場”のキャリア
みなさんこんにちは、企業を総合サポートする株式会社K.I.D.S.広報です。
SNSであるショート動画が「コンサル大体これ。」と話題になっているのが流れてきました。
コンサル大体これ。 pic.twitter.com/a2u5Zy0lvr
— らてこ丸 他2525人 (@ratekomaru) April 11, 2026
海外の地下鉄だと思うのですが、ホームにいる男性が、
停車寸前の車両に手を当てて、電車を止める
ドアを開け閉めする
電車を押して、発車させる
「フリ」をするというものです。
当たり前ですが、そんなことしなくても電車は勝手に止まるし、ドアは開くし、発車もします。
要は「何もしていない(勝手に進んでいる)」のに、やったふりをしている存在」としてコンサルが揶揄されているわけですね。
コメントを見るだけでも、世間のコンサル不信が感じられます。
実際、所属先の会社と関係があるコンサルに対して、以下のような感想を持ったことのある方は多いのではないでしょうか。
どこの世界も「自分がやりました風」が出せる人は強い(笑)
— 元スクラブ⚕️|JTC海外部門 ←病院コメディカル (@EigoZero) April 11, 2026
コンサルは、実際に動くのはクライアントだけど、「我々のおかげです風」で大金を稼いでいる。
実際に頼りになるコンサルもいるので素直に尊敬はしているけどね
電車の乗り方を勉強もしないカモに「この人のお陰で!」って思わせてたら勝ちなのがコンサル。
— トンスケ (@Raich__) April 11, 2026
コンサルの99%って、資料をいい感じに見せて、それっぽいことを言えればできる仕事だからなぁ。責任も取る必要ない。残りの1%が神なだけ。
— ノブ (@YshGfZnNKkTO6Km) April 11, 2026
コンサル業界に身を置いてきた代表の吉江彰洋はこの動画をどう見たのか、話を聞いていました。
●順調案件のコンサルは確かに「フリ」が多い
――吉江さん、動画ではコンサルが揶揄されてますね
いや、よくできた風刺だなと感心しちゃいました(笑)。
耳が痛いコンサルも多いんじゃないかな。
以前も話したことがあるけれど、綺麗に情報を整理するだけの「高級筆記用具(高級文房具)」の典型例だよね。
――否定はしないんですね
実際、順調に進んでいるプロジェクトに入っているコンサルって、こういうことが多いからね。
勝手に走り出すポテンシャルのある事業の後ろにくっついて、「私がドアを開けました(=上役から許可を取り付けた)」とか「私が推進しました」みたいな。
ただ、これには一種の「外圧としてのタレント力」という側面もあるんですね。人は「何を言うか」よりも「誰が言うか」のほうで動くことが多いので。
社内の人間が言うと通らない正論も、著名なコンサルファームの人間が言うと、経営陣が信用してハンコを押すということは確かにあります。
だから一概にダメとは言えないと思うけれど、コンサル個人の能力を提供できているか、スキルが身についているかと言えば、限りなく怪しいですよね。
●コンサルの真価は、誰も触りたくない「火事場」で決まる
――では、コンサルが本当に価値を発揮するのは、どういう場面なんでしょう?
「火事場」にどれだけ入っていたか。これに尽きると思います。
大炎上して煙が噴きあがっているプロジェクトとか、誰も正解が分からず迷走している新規事業とか――
「毎日毎日、その場での判断が求められる」
「一つ間違うと、プロジェクトが瓦解する」
そんな、毎日がターニングポイントのような修羅場をいかに終息させるかが腕の見せどころです。
――確かに社内だとできる人が限られそうです
世間一般の企業って、実は「守り」がそこまで強くないんですね。
お金にはならないから資源配分が後回しになりがちですし、リスクマネジメント上、リスクの高い案件は社外に切り出してしまうからです。
だからこそ、誰も触りたくない火事場に飛び込んで、泥をすすりながらプロジェクトを着地させるプロが必要になります。
コンサルの存在意義のかなりの部分はそこじゃないかなと思っています。社内リソースで完結するものなら、社内で完結させたほうが良いに決まっています。社外だからこそできることを考えていく必要があります。
――前回、AI時代になっても責任がとれる人は生き残るという話がありましたが、その力を鍛える場所が「火事場」なわけですね
順調な案件で自動ドアを開けるフリを100回やっても、AIに代替されない「責任」や「判断力」は1ミリも身につきません。
一方で、修羅場の打席に何度も立って、プレッシャーの中で決断を下し続けた人間は、どんな時代になっても重宝されます。
だって、ビジネスにおいて、最初から100%の「正解」が分かる人間なんて存在しないんですから。大なり小なり失敗はつきものです。
修羅場をくぐってきた人間は、失敗耐性があるし、失敗したときどう対処したら良いかを知っています。
経験から「これはほぼ100%失敗する」という選択肢を排除できるのも強いですよね。
残った選択肢の中から小さく検証して、ダメならすぐピボットする。この高速な試行錯誤を、現場の心理的負担を背負いながら推進できれば引く手あまたなはずです。
事業会社でこういう経験をしている人が、今後のコンサル業界にも増えていくと予想しています。
K.I.D.S.では、炎上案件の火消しや、迷走する新規事業の軌道修正を泥臭くサポートします。
「プロジェクトが頓挫してしまい、どこから手を着ければいいか分からない」
「毎日判断を迫られているが、社内に修羅場を率いれるリーダーがいない」
そんな危機的な状況にある経営層の皆様、エンジニアリングと数々の現場経験を持つ私たちが矢面に立ち、解決まで伴走します。ぜひご相談ください。
