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【進学校の横比較】女子最難関編(桜蔭・女子学院・豊島岡+渋幕・渋渋・筑附・小石川)

同偏差値帯の進学校を集めて横比較してみようという企画、今回は女子の最難関を取り上げます。

大学合格実績で見ると桜蔭1校だけが突出しているので悩みましたが、最終的に偏差値・大学合格実績で少し差の出ているラインで切りました。

桜蔭・女子学院・豊島岡の女子校3校と、共学校の渋谷教育学園幕張(渋幕)・渋谷教育学園渋谷(渋渋)・筑波大学附属(筑附)・都立小石川中等教育学校(小石川)を今回は合わせて取り上げます。

【更新情報】
・2025.6.14 2025年版データに更新
・2024.10.31 現役+浪人データと小石川の追加
・2024.9.3 noteへの移行と構成の変更
・2024.6.10 進学実績・偏差値を2024年版へ更新、筑附を追加
・2023.9.28 進学実績を3年平均に変更(2021〜2023年)
・2022.11.26 初版投稿(2022年実績ベース)

大学合格実績や教育内容などを深掘りし、グラフ化するなどして横比較していきます。複数の学校を横に並べて比較することで、それぞれの特徴に気付けたり、入試動向を探る材料になればと思っています。


1. 偏差値推移の比較

ここではSAPIX80%偏差値と日能研R4(80%)偏差値を見ます。単年度のグラフだと重なりが出て見づらいので、それぞれ前後3年の平均を出してグラフ化しています。

【データ出典】
サピックス:入試結果80%判定偏差値表
(2024年までは翌年度の第1回志望校判定サピックスオープン偏差値)
日能研:各入試年度の日能研 中学入試結果R4一覧

【主な入試変更タイミング】
*筑附は2020年65→80名、2021年8教科→4教科(実技科目を廃止)

どちらの表でも10年前までは桜蔭がトップに君臨していたように見えますが、今は偏差値トップは渋幕・渋渋になっています。

日程や定員の違いがあり、これをもって渋幕・渋渋の方が桜蔭より上とかいう見方は違うと思っていますが、受験生側の意識にそれなりの影響はあるというのは気にしておきたいポイントかと思います。

あとは都立中高一貫校の小石川が上がってきたことも注目でしょうか。私立型で勉強して併願ができるという認識も影響してきているのかなと感じます。

サピックスの桜蔭については合格率が尋常じゃなく高いので(サピックス入試結果情報より)、逆に偏差値が低く出てしまっていると個人的にはみています。なので、桜蔭についてはサピックス生以外の人がこの偏差値表で難易度判断するのはちょっと危ないと考えています。

2. 大学合格実績の比較

続いて多くの人が関心あるであろう、大学合格実績の比較です。

【データ出典】
・合格者数データは各学校Webサイト、卒業生数は日能研入試情報より

【集計・表記のルール】
医学部などの重複カウントを避けるため以下のルールで集計しています
・一科:一橋大+東京科学大(2024年までは東工大分のみ)
・医学部:東大理Ⅲ、京大・東科大医学部は含まない
・旧帝大:東大・京大・医学部は含まない
・他国公立:医学部は含まない
・私立医:私立大医学部医学科・早慶:慶應医学部は含まない
・上理:上智大+東京理科大
・MARCH:明治大+青山学院大+立教大+中央大+法政大
並び順は東京一科医までの多い順(黄色ライン)

国公立大学実績(2025〜2023年)

国公立大学は、卒業生数を現役合格者数で割った数字を合格率として集計します。ここでは現役+浪人を含む全合格者と、現役合格者の2系統でグラフを作成します。

各グラフに共通した注釈は以下の通りです。
*桜蔭・女子学院・豊島岡・渋幕の医学部データは進学情報誌さぴあより
*桜蔭の他国公立大学はデータがありません(私立・浪人等に含まれます)
*渋幕の旧帝大には名古屋大・九州大は含まれません(他国公立に含まれます)

現役・浪人合算の合格者割合

桜蔭があたまひとつ抜けている感じですが、2025年の結果があまり良くなかったため、昨年までの圧倒的な強さというイメージには見えなくなりました。

一方で渋渋がジリジリ伸ばし差を詰めてきている感じがあります。偏差値の動向からもこの先は要注目かと思っています。

現役の合格者割合

現役合格者だけに絞るとこんな感じです。

現役のみになると桜蔭・渋幕・筑附の減少幅が大きめで、全体として学校間の差が縮まっているように見えます。現役だけで見ると、桜蔭と渋渋の東大合格者数の差も小さくなってきているようです。

あとは女子学院と豊島岡で比べたとき、女子学院は東大が多め豊島岡は医学部が多めという感じでやや方向性の違いがありそうです。

私立大学実績(2025〜2023年)

私立大学は重複合格が多いので、100分率ではなく割合を積み上げてグラフ化しています。

各グラフに共通した注釈は以下の通りです。
*桜蔭の全データ、女子学院・豊島岡・渋幕の医学部データは進学情報誌さぴあより
*筑附のMARCHデータは進学情報誌さぴあより

現役・浪人合算の合格者割合

ここは学校間の大きな差は感じませんね。桜蔭・豊島岡で私大医学部が多く、小石川にはほとんどいなそうというくらいでしょうか。

現役の合格者割合

現役のみのグラフでも情勢は大きく変わりません。男子校だと急激に減る学校があるのがこのグラフですが、女子校・共学校ではそれほど変化がなく、これは現役志向の現れと見ていいのではと思います。

文理割合

文系・理系の割合を、国公立難関大(東京一科医)への過去3年間の合格実績を使って算出します。具体的な集計内容については、過去記事ですがこちら→[進学校の文系理系割合比較]を参照してください。

縦線は大学側の定員割合(医学部は全国の国公立大の分なのでやや多め)

文系4割というのを分岐点の目安とすると、渋渋・女子学院・小石川が文系寄りという傾向は言えるでしょう。

あとは医学部が多いのが豊島岡・桜蔭、医学部を含めた理系が多いのが桜蔭・豊島岡・渋幕・筑附という分かれ方になりそうです。

進学実績

この中で進学先を公開しているのが豊島岡しかないので、ここは他校と合わせて女子65編の中で触れることにします。

海外大学実績(2025〜2023年)

もうひとつ、海外大学への合格者数も比べてみます。名門大学(THE世界大学ランキング100位以内などの基準、具体的にはこちら)と、全海外大学の合格者数をグラフ化しています。

*筑波大附属のデータは進学情報誌さぴあより

まず渋幕・渋渋はちょっとケタが違いますが、この2校だと名門大への合格で多少差がでているというのがわかります。

そのほかは正直大差ないかなという感じですかね。一覧表でも見てみます。

桜蔭と筑附が大学名を公開してくれていないのが残念ですが、渋幕・渋渋以外の5校については、この人数だとおそらく実進学者は年に1〜3人程度がせいぜいだと思うので、そこまで差はないと考えられます。

小石川は東京都のサポートもあるようなのでもう少し増えてもいいような気が個人的にはしますが、まあ経済的な問題もあるしそんな簡単なことではないんでしょうね。

こちらもどうぞ
海外大学合格ランキング 2025年版
海外大学合格ランキング 2024年版
海外大学合格ランキング 2023年版
海外大学合格ランキング 2022年版

3. 教育内容の比較

最後に教育内容の比較をします。

まず、国立大学の附属校である筑附は先取りカリキュラムではありません。また、附属小学校から上がってくる生徒も合わせ、全体の8割程度が附属高校へ進学する(成績下位の2割は高校受験で外部へ出る)ということで、いわゆる中高一貫教育ではないというのが他校との大きな違いとなります。

それ以外の学校は中高一貫教育となっていて、大学受験に照準を合わせたいわゆる先取りをやっています。小石川は都立校ですが6年一貫の中等教育学校であり、この部分は同じです。

教科学習に関してまずおさえておくべき違いはここでしょうが、これ以上深掘りして横比較できるほどの情報はないので、ここからは授業以外のプログラムについて比較します。

教育環境

親的に関心がありそうな次の観点で比較します。

  1. グローバル教育

  2. 探求型学習(+キャリア教育)

  3. その他特徴的な教育/ICT環境

  4. 特進クラスの有無

  5. 希望者講習/大学受験サポート

グローバルや探究プログラムなどのほか、大学受験に向けた体制面も気になるポイントだと思うので、勉強面での希望者向け講習も追加しています。これだけで通塾の要不要は語れないと思いますが、学校側の姿勢(どの程度サポートしようと考えているか)はある程度測れると思います。

・各学校のWebサイト等から取得できる情報を中心にまとめたもので、全てをカバーできていない可能性があります
・成績下位向けの補習はどこもありそうで比較対象にならないので省略します
・各項目の詳細はそれぞれの学校Webサイトを参照してください

比較していくと、学校が力を入れているところがどこなのかが何となく見えてくると思います。これらは学校のカラーを現している部分も多いので、それぞれ深掘りしていくと選択の軸が出てくるかもしれません。

共学4校と豊島岡は非常に多くのプログラムを有していて見比べがいがあります。個人的には小石川の力の入れようというか、東京都の本気度が半端ないなという印象が強いです。

通塾率(鉄緑会・SEG)

学校の勉強以外で塾へ通う人がどのくらいいるのかというのは親的に気にするポイントですが、残念ながら通塾率を公開している学校はありません。ただ、鉄緑会とSEGは学校ごとの在籍者数が公開されているので、これの全生徒数における割合をひとつの参考情報にしてみます。

ここでは参考までに最難関編と二番手編の学校も含めて一覧化します。なお鉄緑会は指定校のみ公開されているので、空欄はゼロではなく非公開という意味になります。

鉄緑会在籍者数/SEG在籍者数は各塾Webサイトより
全生徒数は進学情報誌さぴあより

鉄緑会が代々木、SEGが新宿にあるため、この立地の影響は大きくあると思います。また、中1〜高3まで全学年の数字という点にも注意が必要です。それらを踏まえ、あくまでひとつの切り口として見てください。

とりあえず桜蔭の6割は飛び抜けてます。筑駒(7割)・桜蔭(6割)・開成(5割)という感じでこの3校が圧倒的に多く、これは大学合格実績が飛び抜けて高いところと一致するので(例外は聖光学院)、要するにそういうことなんでしょう。
あとは多いところ少ないところまちまちなんで、ここの数字と、大学受験サポートに対する学校の姿勢などから見ていくと良いのかなと思います。

4. まとめ

以上、女子最難関編でした。別に偏差値や合格実績でどっちが上とか下とか、学校の序列をつけようとかではなく、学校の向いている方向性や動向などが見えてくればと思ってまとめました。

女子は最難関に女子校・共学校が並ぶようになり、色んな観点で選ぶ人が増えているのかなと想像します。学校ごとのカラーはかなり違いそうなので、色々な角度から比較し、子供に合う学校を選ぶための一助になれば幸いです。

【進学校の横比較シリーズ】



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