『トイ・ストーリー5』を観て、理由もわからず涙があふれた日──時が流れても、変わらないもの
昨日は、久しぶりに友人と映画を観に行きました。
最近はイオンシネマのような大きな映画館へ行くことが多かったのですが、今回は少し違います。
比較的近くにある昔ながらの映画館へ行くことにしました。
予約もできない、小さな映画館です。
「満席だったらどうしよう。」
そんな話をしながら向かいました。

映画館の前に立つと、思わず笑ってしまいました。
建物の正面には大きなキングギドラ。
まるで昭和の映画館へタイムスリップしたような雰囲気です。
最近のシネコンにはない空気があります。
前の上映が終わって出てきた人を友人が数えていました。
「25人くらいかな。」
家族連れもいれば、一人で映画を楽しんでいる男性もいました。
私たちが観た回も、おそらく20人ほど。
「これで経営は大丈夫なのかな。」
そんな余計なお世話まで話してしまうくらい、のんびりした時間が流れていました。
そして、楽しみにしていた『トイ・ストーリー5』が始まりました。
映画が始まってしばらくすると、私は泣いていました。
何が悲しかったのか。
何にこころが動いたのか。
今も、うまく説明できません。
ただ、涙が止まらなかったのです。
鼻をすすりながら、
周りの人に気づかれないように、
何度もそっと涙をぬぐいました。
「人が少なくてよかった。」
そんなことまで思っていました。
気づけばタオルハンカチは湿っていました。
映画が終わってロビーへ出ても、
まだ胸の奥がじんわり温かいままでした。

写真を撮っても誰もいないので恥ずかしくない(笑)
今日、私より先にこの映画を観ていた娘に聞いてみました。
「泣いた?」
すると娘も、
「泣いたよ」
と答えました。
その一言を聞いて、少しほっとしました。
私だけではなかった。
そんな安心がありました。
娘の言葉を聞きながら、私は昨日、映画館で流した涙をもう一度思い返していました。
そして、
「やっぱり私は、人より少し強く感じ取るのかもしれない」
とも思いました。
登場人物の気持ちだけではなく、
言葉にならない想いや、
物語の奥に静かに流れているものまで受け取ってしまう。
以前の私は、そんな自分を
「考えすぎなのかな」
と思うことがありました。
けれど、昨日は少し違いました。
「ああ、私はちゃんと感じているんだ」
そう思えたのです。
『トイ・ストーリー』は、子どもたちが小さかった頃から、ずっと一緒に観てきた作品です。
子どもたちと映画館へ行った日。
家で何度もDVDを観た日。
お気に入りのおもちゃを、大事そうに抱えていた姿。
映画を観ながらよみがえってきたのは、
作品の物語だけではありませんでした。
子どもたちが小さかった頃の景色や、
一緒に過ごしてきた時間まで、
胸の奥から静かに戻ってきたのだと思います。
子どもたちは大きくなり、
家族で過ごす時間も、
私の役割も、
少しずつ変わってきました。
手をつないで歩いていた子が、
今では自分の言葉で映画の感想を話してくれます。
時は流れていきます。
同じ形のまま残るものばかりではありません。
けれど、
時が流れても、変わらないものもあります。
誰かを大切に思う気持ち。
離れていても、幸せを願う気持ち。
役割や関係の形が変わっても、
胸の奥に残り続ける愛情。
『トイ・ストーリー』には、作品ごとに異なる物語があります。
けれど、その奥にはいつも、
変わっていくものと、
変わらずに残るものの両方が描かれているように感じます。
誰かを大切に思うこと。
変化を受け入れること。
役割が変わっても、
愛情までなくなるわけではないこと。
そんな物語が、
今の私のこころに静かに触れたのかもしれません。
だから、理由がはっきり分からないまま、
涙があふれたのでしょう。
涙には、無理に理由をつけなくてもよいのだと思います。
人は、悲しいときだけ泣くわけではありません。
懐かしかったから。
安心したから。
大切にしてきた時間を思い出したから。
頑張ってきた自分に、ふと気づいたから。
まだ言葉になっていない気持ちが、
涙になってあふれる日もあります。
時が流れても、変わらないもの。
その答えは、
映画を観ながら流した涙の中に、
そっと残っていたのかもしれません。
映画館を出た帰り道、
今年初めての入道雲を見つけました。
空いっぱいに広がる白い雲を見上げながら、
「ああ、夏だ」
と思いました。
私は、入道雲が大好きです。
夏が来たことを、
言葉よりも先に教えてくれる景色だからです。

夏の始まりを感じた空。
偶然ですが…
カウボーイハットのように見えます🐎😍
そのあとは、友人とおいしい晩ご飯を食べました。
少しだけお酒も飲みました。
たくさん話して、
たくさん笑って、
家に帰るころには、こころがとても軽くなっていました。
まるで、こころの洗濯を終えたあとのようでした。
映画を観ること。
友人と過ごすこと。
涙を流すこと。
おいしいご飯を食べること。
夏の空を見上げること。
どれも、特別な出来事ではありません。
けれど、そんな何気ない時間が、
知らないうちにこころを整えてくれることがあります。
理由の分からない涙も、
きっと、こころからの小さなメッセージです。
急いで意味を探さなくても、
「今日は、こころが動いた一日だった」
そう思えるだけで、十分なのかもしれません。
今年最初の入道雲を見ながら、
昨日という一日も、
夏の大切な思い出になっていくような気がしました。
🌿関連記事・ご案内
🌿6000人ありがとう企画|読者投票を受付中です😌💞
6000人ありがとう企画から生まれた、6つの自己理解の物語。
現在、「読者賞」を選ぶための投票を受け付けています。
誰が一番上手かを決めるものではなく、
あなたのこころに残った景色を教えていただく時間です。
記事を読んで感じたことや、書き手さんへ届けたい言葉も、一緒に残していただけたらうれしいです。
📌 読者投票の記事はこちら
🌿心理士と一緒に、こころを整理する伴走サービスを始めました
「人とのやり取りを何度も思い返してしまう」
「自分を責める以外の見方が分からなくなっている」
そんな方へ向けて、心理士と一緒に日常の出来事を整理する伴走サービスを始めました。
どのプランも、心理士から正解を受け取るためのものではありません。
ご自身の気持ちに気づき、自分を責める以外の見方を少しずつ増やしていくための時間です。
🌿まずは、一人で整理する力を育てたい方へ
ライトプラン
🌿心理士と一緒に、整理する習慣を育てたい方へ
スタンダードプラン
🌿気持ちを整理し、次の一歩まで一緒に考えたい方へ
プレミアムプラン
ご自身のためにも、身近な方のためにも、必要なときに思い出していただける場所になればうれしいです🌸🌿

みなさんも素敵な三連休をお過ごしください😌🫶
お仕事の方は、お疲れ様です💗


#夏の1コマ
#トイストーリー5
#映画のある暮らし
#映画を観た日
#夏の思い出
#涙の理由
#こころを整える
#自責ではなく自己理解へ
#心理学
#臨床心理士
#公認心理師
#人間関係
#考えすぎ
#伴走サービス
#Iカウンセリングルーム
いいなと思ったら応援しよう!
もし、応援したいと感じていただけたら。
その気持ちを、そっと置いていただけたら嬉しいです🕊️
あたたかな応援を、ありがとうございます。
