【中編】AIに振り回されてる気がする|「疑う」を覚えたら、部下が優秀になった話
こんにちは。ゆるママです。
先日、「育休中に"AIの部下"を8人雇って、『社長』になった話」を書きました。
大変ありがたいことに、たくさんの「スキ」と「コメント」も何件かいただきました。
読んでくださった方、ありがとうございます🍀
今日は前回の記事の内容からさらに踏み込んで、
「で、8人って実際どう働いてるの?」
「『社長』っていうけど、AI部下の言いなりになってない?」
このような疑問について書きたいと思います。
2個目については私も耳が痛い話でして、失敗談とともにお伝えします。
AIを使ってはいるけど、なんだか振り回されている気がする。
そんな方に届いたらうれしいです。
疑問① 8人って、実際どう働いてるの?
6月某日。
私は、「AIと一緒に離乳食の献立アプリを自作した話」を記事にしようとしていました。
うちのチームが動き出します。
まず、SEO担当の市場調査から。
👤「離乳食の検索は、上位が管理栄養士さん監修の企業サイトで埋まっています。正面から戦っても勝てません。個人が戦えるのは『体験談』です」
なるほど、すごく"それっぽい"。
次は記事の設計。
無料で読める部分と、有料部分の線をどこに引くか。
👤「アプリは配布しますか? しませんか?」
👩「配布する」
そして、実際に部下が持ってきた設計図はこちら。
👤「有料ラインは『作り方』の直前に引きましょう。無料部分でアプリを配って、使い方まで見せて、"欲しい"と思わせるんです。有料部分は『経験ゼロの私が、どうやってこれを作ったのか』の全記録。お値段は500円スタートで」
理屈の通った"それっぽい"設計図。
私の返事はこうです。
👩「OK。進めよう!」
ふたつ返事でGO。
あとは、いつも通りAIライターが記事の骨組み、私が肉付け、公開前の最終チェックまで済ませて記事は完成。
初めての有料記事の投稿に、内心ドキドキして(浮かれて)いました。
そう、結果が出るまでは。
疑問② 言いなりになってない?
その記事を、500円の有料記事として公開しました。
投稿から1ヶ月近く経ちましたが、売上ゼロです。
※現在は、無料記事として公開していますのでよかったら😇
売れなかった理由は、今なら何となくわかります。
「離乳食を考えたくない」という悩みはあるが、それを無料で解決できる手段がすでにあること。
それこそ、無料の定番アプリ「ステップ離乳食」があることを、恥ずかしながら最近知りました…。
すでに鬼強の競合がいることもそうですが、個人的に"最悪"と思ったのは、アプリという「この記事の心臓部」が丸見え(無料)なこと。
ふーんこんなの作ったんだ、で閉じられて終わりですよね(笑)。
テーマ選びも、お財布を開いてもらう場所も、的はずれだったんです。
こうして振り返ってみると、『社長』(私)のリサーチ不足はもちろん、
「それ本当?」
「そもそもこれ、売れるの?」
と、AI部下に問いたださなかったのがよくなかった。
理屈が通っていると、つい正しく思えてしまう。
実際、調査は正確でした。
設計も理屈のうえでは筋が通っていた。
でも、それを"疑ってみる"という思考は彼らにあるのでしょうか。
『社長』の問う力できっかけさえ作ってあげれば、もっと優秀な社員に化ける気がします。
これはもう、AI部下の"育て方"の話なのかもしれません。
『社長』の新しい仕事
そして、今日の話です。
失敗から学んだ私が、同じチームに同じような仕事を振りました。
👩「有料記事を作りたい。私の記事とアクセス状況を分析して、売れそうなテーマを探したい」
コンサル担当が全記事のデータを分析して、こう提案してきました。
👤「有料記事の第1弾は『育休中のお金の見直し・全記録』がよろしいかと。検索の需要も、集客の導線も揃っています」
※ここでいう「集客の導線」とは、すでに書いたこちらの記事のことです。
数字も根拠もついた、"それっぽい"提案。
私のなかで、アラートが鳴りました。
今回の私はこう返しました。
👩「そのテーマで私が書けるのは、不要なサブスクと保険の解約、格安SIMへの移行だけ。それでも有料で売れると思う?
そもそもお金の記事はまだ1本しか出してないし、なんの信頼性も築けていない。そんな状態で買ってもらえるとは思えない」
すると、部下からこんな報告が返ってきました。
👤「ご指摘のとおりです。判定を撤回します。社長の手元にある素材を見ないまま、『売れる』と言っていました」
そして、再提案がこちら。
👤「では、『8人のAI部下の作り方・完全ガイド』はどうでしょう。育児をしながらAIチームを運用している書き手は、調べた限りまだいません」
私は、「#AI活用」「#AIエージェント」のようなキーワードでnoteを検索し、それらを読んだうえで、
👩「同じようなテーマの無料記事がたくさんある中で、読者がお金を払ってくれると考えた根拠は?」
👤「断言できる根拠は、ありません。ですが、『育児文脈で複数のAIをチームとして組織運用する』という掛け合わせは、競合ゼロでした。それが、この記事最大の強みです。『売れる』根拠は実測から作れますので、まずは読者に反応を聞きましょう。この記事が、その試金石です。公開後のビュー、コメント、スキの数字が、判断材料になります」
この答えを聞いて、私はようやく「いいね、それでいこう」を出しました。
先月と今月とで、部下たちの優秀さは変わっていません。
変わったのは、私の仕事のやり方です。
決裁のハンコを押すだけではなく、根拠を問い、AIに「自分の判断は間違っているのカモ?」と疑念を抱かせる。
そうすることで、AIから一段上の提案を引き出すことができました。
AIは"いかにも正しげ"な提案を、すらすらと出してきます。
それを信じるか、問いかけとともに突き返すかは私次第。
疑うのは、信じていないからではなく、頼りにしたいから。
これが、『社長』の新しい仕事です。
次回のお話について
というわけで、現在『8人のAI部下の作り方・完全ガイド』を、単発の有料記事として書くかどうか検討中です。
"再現性の高い"ペルソナの設計から、失敗を記録して勝手に育つ仕組みまで、すべて書きたいと思っています。
「気になるよ!」という方がいらっしゃれば、フォローしてお待ちくださいね。
(追記)
書きました!現在公開中です。
全3話の完結編として書きましたので、よろしければのぞいてみてください。
▼この3部作は、ひとつのマガジンにまとめてあります。
▼その後、AI部下たちを1人ずつ人物図鑑にしました。
AIへの愛と、ちょっぴりのキモみにあふれた一冊もぜひどうぞ(連載中)。

