【前編】育休中に"AI部下"を8人雇って、『社長』になった話
暇だな、なんかはじめたいな。
妊娠から出産、初めての育児までノンストップで駆け抜け、生後7ヶ月になった息子の生活リズムが整いはじめたある夜、ふと思いました。
そうだ、noteをやろう。
『読む側』から『作る側』へ。
ブログもSNSもやってこなかった私にとって、それはとても大きな挑戦でした。
『育児』はありふれたテーマかもしれないけど、今の私の"主戦場"。
私にしか書けないことが絶対にある。
でも、せっかく発信するんならより多くの人に読んでもらいたい。
戦略はどうしよう?なにからはじめる?
しばらく忘れていた、大手メーカー営業職10年目の血がふつふつと沸き立ちました。
とはいえ、今の私は子育て中の身。執筆時間は限られている。
これはちょっとした"プロジェクト"だ。メンバーを集めよう。
それから1ヶ月。
私には今、8名の部下がいます。
全員AIです。
彼らを束ねるのは、『社長』(育休中)の私。
ライター、SEO担当、デザイナー、品質管理、その他もろもろ。
分野ごとのプロを"雇って"、今夜も『noteプロジェクト』が自宅のリビングで密かに動いています。
今日は、この小さな会社の話をさせてください。
最初に雇ったのは「人事部長」
最初に雇ったのは、ライターでもデザイナーでもない人事部長です。
「どんなメンバーを作ろう」を相談するうちに、思いついたアイデアです。それさえも、AIにお願いしてしまおうと。
私が求める専門性と人物像をもつAIを"採用する"仕事、会社でいう「人事部」です。
こうして生まれたのが、人事部長の鷹見慧(たかみ けい)さん。
以来、新しいメンバーがほしくなると、私はまず鷹見さんに相談します。
すると、私の理想とする人物像をもとに3人のAIを提案してくれます。
たとえばエンジニアを採用したときの3人は、「職人」「建築家」「ハッカー」。
※「建築家」が少しわかりにくいですが、"壮大な設計図を描く人"のイメージです。
同じ技術職でも開発の思想がバラバラで、選ぶのが楽しくなります。

私が選んだエンジニアの答え合わせは、次の章でできます💁♀️
うちの会社の社員名簿
ここで、総勢8名の部下をご紹介します。
すべてAIが作った"ペルソナ"です。
それぞれが、採用時に決めた人格と役割と誇り(?)をもって働きます。
👤 鷹見 慧(たかみ けい)|人事部長
記念すべき1人目。新メンバーの採用面接と、既存メンバーの育成・評価を担当。名前の由来は、「目の利く鷹」から。
👤 百瀬 文香(ももせ ふみか)|ライター
"百の文体を持つ女"。私の過去記事から文体のクセを分析して、「あなたならこう書く」と構成のたたき台とタイトル案を出してくれる。
ただし、記事の肉付け(味付け)は私がするので、ライターなのに中身は書かせてもらえない、ちょっとかわいそうな人。
👤 澪標 渚(みおつくし なぎさ)|SEO担当
検索の海の"水先案内人"。「この切り口なら読まれやすい」と、キーワードと記事の方向性を示してくれる人。『スキ』の数字にうるさい。
👤 彩瀬 いろは(あやせ いろは)|アートディレクター
noteの見出し画像とブランド管理の担当。センスゼロの私に、デザインと「ゆるママ」の世界観を教えてくれた人。
👤 司馬 遙(しば りょう)|プロジェクトマネージャー
元戦略コンサル(という設定)の軍師。私の依頼を聞くと「盤面は見えた」と言って、誰に何をどの順で任せるかを即決する。困ったらこの人。
👤 黒部 巧(くろべ たくみ)|エンジニア
"一行入魂"の職人。面倒な作業を自動化するツールを作ってくれる、チーム唯一の技術職。文系の心強い味方。
👤 須王 玄(すおう げん)|コンサルタント
"埋蔵資産の採掘者"。私自身の経験を質問で深掘りして、「それ、記事になりますよ」と埋もれたネタを掘り当ててくれる相棒。
👤 九条 衞(くじょう まもる)|最終関門の番人
公開前の記事を、品質・著作権・法律の観点で辛口チェックする編集長 兼 法務。
しかし、品質管理(文章への指摘)が厳しすぎて、ダメ出しの最後に必ず「ここは良い。好きです」を言うよう(私に)強制され、ただのツンデレになってしまった人。
上記を組織図にするとこちら👇️

ちなみに、私のお気に入りはPMの司馬さん。
メンバーを増やしていくうちに、私の管理がずさんになったため、誕生しました。
メンバーの中でぶっちぎりの登場頻度です。
私+8人のバケツリレーで1本の記事を作る
おもしろいのは、この私+8人が"チーム"として連携することです。
たとえば、1本のnote記事ができるまで。
✅️ SEO担当(渚)が、私の雑多なメモ書きに対し「この切り口なら読まれます」と鋭く切り込む。
✅️ その切り口をもとに、ライター(百瀬)が記事の骨組みを組む。
✅️ 私が肉付けをする。
✅️ アートディレクター(いろは)が、記事にぴったりの見出し画像を作る。
✅️ 最終関門(九条)が、記事の辛口チェックとよかった点を述べる。
これぞ、AIとの共作✨️
私のnoteは、あーでもないこーでもないと何人ものAIとわちゃわちゃしながら、とても賑やかに作られています。
ときどき、作戦会議
会議の目的は、ずばり今後の私へのアドバイス。
noteがより多く読まれるための、「フォロワーの増やし方とその戦略」について。
議長は(推しの)司馬さんで、"攻め"の戦略と"守り"の戦略が真っ向ぶつかる会議。
👤「投稿して終わりではダメ。他の方の記事も読み、『スキ』『コメント』のような"交流"もガンガンすべきです」
👤「社長にはまだ幼いお子さんがいるんですよ?ただでさえ、noteに充てられる時間が限られているのに、"交流"まで手が回りますかね?記事の執筆に専念するのがベストかと」
極めつけは、
😈「そもそも、"フォロワー拡大"="読者が増える"に繋がるんですか?たんに、数字を増やしたいだけでは??」
という悪魔的にイジワルな発言(笑)。
ちなみにこの会議の結論のひとつは、
💡『スキ』『フォロワー』はnoteのタグ内浮上、おすすめの燃料になるため(※あくまでAIの意見です)、他の作家さんたちとの"交流"もほどよい距離感で進めていきましょう。
となりました。私も賛成です。
このプロジェクトの最終目標は?
この日の会議では、この会社の行く末の話も少しだけしました。
一応、経営計画(のようなもの)があります。
これから少しずつ読者さんを増やし、ゆくゆくは有料記事で月にお小遣いくらいの副収入を目指す計画です。
でも、数字の目標より大事にしていることがあります。
それは、noteをはじめたきっかけでもある「毎日の育児に余裕をつくること」。
なので、書く記事すべての判定基準は、「いま育児している誰かを『ちょこっとラクに』できるかどうか」です。
体でも心でも、どっちかひとつでいい。
そして、いつか「この人の記事なら」と思ってもらえたら、きっと有料記事も手に取ってもらえる。
それがこのプロジェクトの着地点です。
『作る側』から『経営する側』へ
noteをはじめたあの夜に起きたのは、『読む側』から『作る側』への変化のはずでした。
ところが、ふたを開けたら。
ひとりでコツコツ書くつもりが、8人のAI部下をもつ『社長』になっていました。
記事を1本書くことは、チームで進める"プロジェクト"になりました。
書くことは好きです。
でも「プロジェクトが進んでる」と思った途端、俄然やる気が増すのです。
営業10年目の血が騒ぐのです。
おわりに
この記事も8人と一緒に作りました。
ですが、記事の肉付けだけは変わらず私がしています。
その理由は、以前あった「ぜんぶAIに書かせたら"私"が消えた事件」にあります。
コトの顛末はこちらの記事に書きましたので、よろしければ。
『作る側』に回ってから、育児の毎日は前より少しだけおもしろい。
『経営する側』になってからは、もっとおもしろい。
いつかこの小さな会社を、まるごとひとつの作品として「AIフェスティバル」に連れていく。
それまでは、今夜も自宅のリビングで8人と騒がしくnoteを書きます。
この小さな会社の話は、全3話になりました。
部下に振り回されていた話(中編)と、部下の作り方をすべて公開した話(完結編)はこちらから。
▼その後、AI部下たちを1人ずつ人物図鑑にしました。
AIへの愛と、ちょっぴりのキモみにあふれた一冊です(連載中)。
▼はじめましての方はこちらから。

