回復期看護師の意識障害ケア記録〜第2回『ちいさな“できた”が光になる』
このシリーズは、私が普段行なっているリハビリ看護実践の中でも、特に、意識障害患者さんのケアに注目して書いています。
第一回目の記事はこちら👇️
そして、第2回目の今回は、
この「小さな意思」を、自発的な行動につなげるために私が何をしたのか🤔
その人らしさをカタチ作る行動を、看護に組み込むとどうなるのか。
患者さんへの理解を深めながら、患者さんと看護師の関係性を少しずつ育てていった結果、どんな変化が起きたのかをお話したいと思います。
前回、連載するよ✨️って言ったあとから、なかなか書く時間取れなくて、企画倒れになるかと思いました😅
第2回目が出せてほんとーーによかった……!!
☕コーヒーを患者さん本人に淹れてもらおう大作戦
意識障害の患者さんに……?
はい🙂↕️
意識障害の患者さんに、です🙂↕️!!私、スパルタなんで💪
だって、自分で下着整えたもん😑
手が動かせるならコーヒー淹れられるでしょ✨️
※回復期看護師の意識障害ケア記録第一回をみてくださいね😉
生活行動の中で自発性が乏しい方、いらっしゃいますよね。
自発性が乏しく見える背景には、意識障害や高次脳機能障害、体力低下、環境への戸惑いなど、さまざまな要因があります。
その中で私は「患者さんがやりたいと思える動作」のきっかけを探すことを大切にしています。
患者さんの興味😳から、反応を引き出して、生活行動はその次に繋げていくんですよ🙂↕️
今回、意識障害の患者さんのご家族に、趣味や生活歴を詳しくお聞きしたところ。
独学でバリスタの資格をとるくらい、コーヒー☕がお好きだったということがわかりました。
こんな美味しい🤭情報、私が手に入れたら絶対やるに決まってるでしょ!!🤣🤣
『そうだ……ミルで豆から挽いてもらおう🙂↕️』
🫘銘柄を聞いてみる
とはいえ、私、コーヒーは全く詳しくなくて💦
どうせなら、患者さんが飲みたいのがいいな🎵とかるーーく考えながら聞いてみました。
私🐦️
「ねぇ?豆から挽いてもらうけど、なにがいい?」
患者さん😑
『キリマンジャローー』
自発語もほとんどなく、看護師の声かけに返答もなく。
頷きでやり取りする患者さんが呂律は悪いけど、言いました。
『キリマンジャロ』て!!
はい、銘柄指定いただきました🙂↕️
ほいほい。じゃあそれを買ってくればいいのね🛒
軽い気持ちでコーヒーショップ行ったらさあ……。
え…………?!
キリマンジャロ……。
なんか、お高くない💰?!
ミルも、ポットもフィルターも全部用意して、私の懐からいちま〜い、にま〜い、と💴が空へ🪽飛んでいくよ……?🤣🤣
ちなみに、完全に私の趣味でケア活動しているので、経費扱いにはなりません🙂↕️
私、研究者じゃないんで🤣🤣
☕コーヒーを淹れよう!

買ってきたコーヒー豆と道具を、食堂の一角に全部並べて。
車椅子で患者さんの登場です🎉
豆の袋を開けて渡すと、まず薫りを確認するあたり。さすが……。
違いが分かるんですね。
キリマンジャロですよ。でも
私🐦️
「しれっとお高い銘柄指定してきましたね……?私の自腹だからね!!」
患者さん
『……🙂↔️』
これですよ……
私は知ってる。
これは反応がないんじゃなくて、敢えての無反応……!!
……まあ、いいけど
麻痺や拘縮といった、明らかな身体機能の制限があるなかで、
思うように手を動かせなかったり。
細かい指の動きが難しかったり。
それでも、
コーヒーフィルターにぎこちない手つきで、せっせと折り目をつけて準備してる患者さんの姿が印象的✨️でした。
握力の低下もあるため、ミル本体は私が支えて、患者さんにはハンドルを回してもらうことに専念してもらいます。
……ゴリ、ゴ…リ……
ものすごくゆっくりですが、自分でコーヒー豆を挽きはじめました✨️👏
すごくないですか?!
自発性が乏しくて、普段の生活は全て介助を受けている患者さんが!!ですよ!!
やればできるじゃん……😆✨️
とはいえ、その動作はあんまりにもSlowly……。
あまりに時間がかかるので、途中でミル担当を変わったら、
「〜〜😳😡!!!!!」
って目を見開いて、怒ってました😅
いや、でもさ💦?
このままだと日が暮れちゃう🌠から。今、朝の10時🌅だけども。
お湯を沸かして。
ポットに満たして。
フィルターに挽いた粉をセットして。
やけどをしないように、ポットや取っ手にタオルを巻いたり。後ろですぐに手を支えられるように、スタッフが付き添いをしながら。
ケアとして、患者さんの安全面に、十分配慮をしながら行います。

そして、ここからが患者さんの出番です。
スタッフが何人も見守る中で、
お湯をじゃんじゃん注ぎながら🤣
コーヒーを抽出してくれました✨️👏
筋力がなくて、ポットもお湯が満タンだと持ち上げられなかったけど。
判断力もまだ十分回復していないから、抽出濃度とかそういうのも調整できないけど。
今回は、
もともと好きだったコーヒー☕を、自分で淹れられた✨️
という体験をしてもらうことが目的でしたから、それでも良かったんです😊

美味しかったです💕
病気になって初めて自分で淹れたコーヒーを、病棟師長と担当看護師の主任と3人で。
並んで座っていただきます☕✨️
「おいしい」
たったひと言の、患者さんのこの言葉が胸に沁みました🥹
幸せな時間です✨️
普段、言葉は出ないけど、こうやって本当に心を動かされた瞬間に、『その人らしさ』を垣間見ることができる。
この瞬間に立ち会うために、私は看護師を続けているんだなぁ🙂↕️と、改めて思いました。
キリマンジャロはブラック派の患者さん。
な・の・に!!
「ミルク入れて良い?」
「砂糖入れたらどうなる?」
「ちょっとやってみていい?」
主任さぁぁぁぁん?!?
ブラック派って言ってるでしょ?!
でも、やりとりが面白かったので放っておきました🤣見守ることも、また看護の技術✨️
はじめは頷いてくれていた患者さんも、最後は顔を背けて黙々と自分のコーヒーを飲んでいましたw
うるさかったんでしょうね🤣
この日をきっかけに、患者さんの表情や行動に、変化が見られるようになりました。
興味のある行動から自発性を引き出した結果、生活行動でも、どんどんできることが増えていったんです🤭
このお話は、第3回目の意識障害ケア記録で書きますね。
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第一回目のご質問への回答記事は、血管ってマカロニだよね😉に着地しました🤣
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