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回復期看護師の現場メモ〜ナースコールはうまく押せてますか?


今回は、ナースコールが上手く押せない患者さんの『困った』を、ビニテ(ビニールテープ)と養生テープでどうにかする話です🤣

後半では、私が現場でやっている、ナースコールを「必要なタイミングで押すための環境調整」を紹介しようと思います。
では!どうぞご覧ください😊

『ナースコールを押してくれない😫』

現場では、そんな言葉をよく耳にします。

でも……?!

『押ない』のかしら?
『押ない』のかしら?

一文字しか違わないけど、その意味は大きく違います。

記憶力や理解力などの認知面に問題があったり、麻痺や拘縮で身体的に動けなかったり……。

患者さんの中には、そもそもナースコールを押すこと自体、難しい方もいるんです。

しかもナースコールなんて、入院中にしかお目にかからない特殊な装置。

『使い方わからんっちゅーねん🥶』

何割かは、こう思っていてもおかしくない😑


◆ナースコールが消えた……😫


そもそも、うちのナースコールは旧式です😑

最近のコールはこれ、ですよね?……😑
うちのは握って押すタイプ……

このナースコールがですね……。すぐ患者さんの視界から消えるんです😫
患者さんの中には、

*見えてるけど認識できない
*知ってるけど使い方がわからない

そんな症状の人がいます。
そのため、まずはナースコールを見失わないように、かつ、見ただけで使い方がわかるように工夫する事が必要なんです。


◆インターホン型にする

【用意するもの】

*ナースコール
*手ごろな空き箱
*ビニテ 
*養生テープ
*はさみ
*油性ペン

導入コスト基本0円なので😆
使うのは、病院関係者なら一度は見たことある、衛生材料の入ってた空き箱などをリサイクル♻️です😊

でっきるかな♪はてさて??

1️⃣空き箱の半分より下に十字の切り込みを入れます。
ナースコールの柄の部分の周径より少し小さめに。

2️⃣箱の外側から内側に向かって、ナースコールをブスッ!!!と差し込みます。

3️⃣ナースコールの柄と、内側に折れ込んだ十字の切り込みの羽根を、ビニテでぐるぐるっと固定します。

必要ならナースコールの柄の下に丸めた紙などを置いて土台を作り、ぐらつかないように養生テープで固定します🙂‍↕️


◆箱の上半分に表示すること

ナースコールを押してほしい用件を、簡潔に表示します。
患者さんの症状に合わせて、表示を工夫する必要があるので、

*文章で書くのか
*単語で書くのか
*縦書きか横書きか
*イラストで書くのか

ここは、作業療法士や言語聴覚士に、どんな表示が一番理解しやすいか、アドバイスをもらっています。
多職種連携✨️


文字をたくさん書くと患者さんが混乱するので、一番切実なひとつの用件に絞ります。
私の経験上『トイレにいきたい』が圧倒的に多いです。

だいたいこういう表示になる🙂‍↕️


◆ベッド柵に取り付ける


ここまでできたら、患者さんのところへgo♪
取り付ける場所を選定します。
注意点⚠️は、

*ベッドの頭を上げても邪魔にならない
*寝ている患者さんから見える位置
*麻痺がある場合は届く位置

を見極めて設置することです。

イメージなので実際とは異なります🤣


◆そして一番肝心なこと✨️


設置して終わりではありません。

押せなければ意味がないのです。

設置したら、私は、まず患者さんにこう尋ねます。

「書いてある文字(またはイラスト)読める?」

『読めない』といえばもちろん表示の再検討が必要です。
『読める』場合は、聞き方を変えてもう一度尋ねます。

「いつ、どうすればいいかわかる?」
ここで確認したいのは、

*トイレに行きたいときに
*ナースコールを押す

この2つを患者さんが自分の言葉で説明できるかどうかです。
説明できない場合は、文字を読めるけど使い方がわかっていない可能性があります。

そして、最後に、

「これ、押してみてください」

目の前でナースコールを押してもらいます。
ここで見ているのは、

*設置した位置で押せるのか
*押すことに遠慮がないか

遠慮のある患者さんは、この段階で押すことをためらいます。

そんなとき私は、

「この位置でいいか確認したいから、今はお試しと思って😊」

看護師お得意の『嫌とは言わせないスマイル😊』の発動です🤣
圧のある笑顔と熱意🔥に負けて、ボタンを押す患者さん。ありがとう🙂‍↕️

その後はコールを止めずに、ほかのスタッフが来るまで待ちます。

「は〜い。どうされましたか〜?」

と、来てくれたら勝ち✌

「ね?押したら来てくれるから。用事があるときは押してね?」

と、患者さんにもう一度伝えます😊
私が対応せず、敢えてほかのスタッフを呼ぶことには意味があります。

*看護師でも、ほかのスタッフを呼ぶときに使うことを知ってもらう。
*それにより患者さん側の『遠慮』という心的負担を減らす。
*押してからスタッフが来るまで時間がかかることを一緒に体験する。 

患者さんはボタンを押したら『すぐ』来てくれると思っているし、
看護師も『すぐ』対応しているんです。
でも、この『すぐ』は、人によって体感が違うもの。

看護師も人間なので、瞬間移動はできません。
……できたらいいな😑

それを事前に知っておいてもらうことは、
*患者さんの『呼んだのに来てくれない』
*看護師の『対応してるのに何度も呼ばれる』
双方のストレスを緩和することにもつながります。

待っている間、私は看護師の実況をして、患者さんの側にいます。

「あっれ〜?なかなか来ないね?病棟の一番端から今、来てます、来てます😑」
「うわっ!思ったよりも早く来た!今日は奇跡だから!いつもは到着には時間がかかります😑」

あっれ〜?なかなか来ないね?!

対応してくれた看護師が、

「そんなことないですよ!呼んでくれたら来ますからね〜」

とでも言ったら完璧✨️です。

ここまで整えてはじめて、患者さんはナースコールを『必要なタイミングで押す』ことができるようになると思うのです。


◆コールを何回も押す人にも有効なことも


この設置型&押す練習は、実は一定数のコールを連打する患者さんにも有効です。
なぜなら『何回も押す』理由には、

*記憶の保持の問題で、押したかどうか患者さん側が自信を持てない。
*押してから待つ時間があることを知らない。
*待つ時間は思ったよりも長いということを体感してない。

なども含まれるから。

はじめは『トイレ』目的でコールを練習したとしても、

*コールを押せばスタッフが来る
*コールを押せば対応してもらえる

これを繰り返し体験するうちに、患者さんは、ほかの用件でもちゃんとコールを押せるようになってくるのです。

◆ちょっとだけ本音🙊


私はナースコールを押せるように工夫をしますが、でも本音では、押さずに1人で動けるならそれでもいいと思っています。

転倒防止=ナースコールを押す

ではなく、

転倒防止=安全に動ける環境と体を作る

だと思っているから。
しかし、環境は整えられても『動ける体』は一朝一夕では作れません。
それまではやっぱりナースコールを押してもらって、安全に移動していただきたいですからね🙂‍↕️

今回は、ナースコールを「目的に沿って押すための環境調整」を紹介しました。
でも押せない原因の中には、

*麻痺で手が届かない
*注意が向きにくい
*高次脳機能障害の影響
*遠慮や不安があるかも

このあたりをアセスメントせずに道具だけ整えても、うまくいかないことがあります。

「ナースコールをうまく使えない原因」は、また別の記事で詳しく整理していこうと思います。


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