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回復期看護師の意識障害ケア記録〜第1回『反応がない』なんて誰が決めたのだろう


タイトルが少し変わったことにお気づきの方もいらっしゃるでしょうか😊

なんと!
連載しますよ〜✨️😊


このシリーズは、私が普段行なっているリハビリ看護実践の中でも、特に、意識障害患者さんのケアに注目して書いていきたいと思っています。

そして、第一回目のタイトルは、看護師としての私の自己紹介songを作ってくださった、瀬海歩さんの曲の歌詞から引用させていただきました✨️
※瀬海さんの承諾を得ています😊

👇️その曲について、瀬海さんが書いてくださった記事はこちら😊

ではでは!

よろしくお付き合いくださいませ✨️


以前、こちらの記事で、『意識障害患者さんの反応を引き出すコツ』として、普段私が実践していることを書きました。
👇️干し椎茸トークで患者さんの反応を引き出しています😑

今回は、意識障害患者さんが示す反応の意味について、私なりの見解でお話をしようと思います。 

意識障害と聞くと、なんとなくベッドでずっと寝ている姿を想像する方が多いのではないでしょうか?

いえいえ🙂‍↔️🤚

回復期リハビリ病棟ですから✨️
どんな患者さんでも、少しずつベッドから離れて生活することを、私たち看護師は支援しています💪


◆わずかな反応を見逃さない


ある日、お風呂から出た患者さんの着替えを介助していた時のことです。

女性って。
胸部に1枚、専用の装備品があるじゃないですか🤣

プライベートゾーンを隠すのは、他者の目を気にするということ。
それは、社会のなかで生きていくためには、とても大切な意識なんです。
だから、ぜひ、めんどくさがらずに装備していただきたい🙂‍↕️
入院中はノーガードの患者さん多いけど……🫩


「女子たるもの、胸部は自分で収納するべし」です🤣


もちろんおひとりでは難しい方は介助しますよ💦?!

……でも。
……ねぇ?
人が整えると、なんか、こう……。
フィット感がさぁ……😫

私は普段そんなことを考えているものだから、着替えの介助のときに患者さんに、

🐦️「最後は自分でポジション整えてよ〜😑」

と、声をかけました。
……私は一体、何を患者さんに言っているのでしょう……🫩


ちなみに、普段、スタッフが声をかけても反応を示さない意識障害の患者さんに、です。

…私は一体、患者さんに何を言っているのでしょう……。
だいじなことなので2回言いました🤣

☝️この頃の患者さんの様子

内容はともかく😅声をかけた意図はちゃんとあって。

できる/できないに関わらず

今から何をするのか/自分ですべきことは何なのか


それを患者さんに意識してもらいたかったんです。

そうしたら、患者さんが……😳

自分で下着の位置を整えたんですよ……!!……すごい✨️!!


私はその時、感動で震えました🥹✨️

🐦️「……◯◯さんが、自分で下着を整えたぁぁぁぁ😳✨️?!
ちょっと?!今まで返事しなかったじゃない!
聞こえとんのか〜い!!」

「……ぶふっ😆」

絡んだら、患者さんは吹き出してむせ込んだよね〜😑

唾液でむせ込む方、多いんですよね……🫩
笑わせてごめんね(*ノω・*)テヘ


こうして振り返ってみると、わずかな反応……というより、思ったよりもガッツリ反応してくれていますね🤣


でも、それまでは声をかけても反応なんてなかったし、生活動作全てに介助が必要だった患者さんが……。
まさか、声かけひとつで下着整え始めたら。

目ん玉飛び出るかと思うよね🫪!!

この『下着整え事件』が、この患者さんが『その人らしさ』を取り戻していくきっかけとなったのでした🙂‍↕️


◆動作のために必要なこと


すごくないですか✨️??
え🧐?
何がすごいかわからないって??

そうでしょうとも🙂‍↕️

ちょっとだけ、お勉強モードで解説します🧐

人間は本能に近い欲求のほうが再現しやすい作りになっています。

*食べる
*飲む
*眠る
*排泄する
*寒い暑い
*痛い不快

こうした反応は、言葉にならなくても、表情や視線、手の動き、身体のこわばりとして現れることがあるんです。

本能に近い欲求は、生きていくための基本的な機能として備わっているもの。
そうした欲求に近い行動は、意識障害のある患者さんでも、反応として出やすいと言えます。

対して、今回の『下着を整える』という行動は、本能的な欲求よりさらに複雑で社会的な欲求になります。
極端な話、人間は服を着替えなくても生きていけますから😅

私たちにとっては、ただ「下着を整える」だけの簡単な動作ですが、細かくほどいてみると、実はこれだけ多くの機能が組み合わさって成り立っています👇️

『声をかけると下着を整える』
この動作を行うためには?

この『下着を整える』というひとつの動作の中に、患者さんの理解、感覚、運動、そして生活行動につながる意思が含まれているかもしれないのです。

私は、この時の患者さんの行動が、「たまたま動いた」とはどうしても思えませんでした。


◆再現性を確認する


と、いうことで。
私のリハビリ看護師魂に火がつきましたよ〜💪🔥

🐦️
『一度見られたその行動が偶然なのか、意図的だったのかを確認してやるぜ!』

という意気込みのもと、入浴や朝夕の着替えの時に、同じ指示をしてみたんです。

つまり……。
「ポジションを自分で整えよう大作戦」です🤣🤣


患者さんはいずれの場合も、自分で下着を整えることができました👏✨️
イェーイ🎉やったね!

私とのやり取りで再現性が確認できたので、今度は別のスタッフが関わっても、同じ行動ができるのかを確認しました。

🐦️「〇〇さん、自分で下着のポジション整えられるんだよ〜🤭」

😳「えっ?!!うそ?!」

🐦️「ほんとだから。着替えの時にやってもらってよ!」

😊「ホントだったわ……」

🤣🤣🤣

このやり取りで『下着を整える』行動に、患者さんの意思があるということが判明しました✨️


私だけが引き出せるのでは、患者さんの生活行動は拡大しません。
私、馬車馬🐎ナースだけど、24時間365日稼働するのはちょっと🤏
……ムリ😫!
患者さんの回復のためには、たくさんの人の力を借りる必要があるんです。


◆意識の海に沈む『意思』


意識障害があると、反応はどうしても乏しくなります。

反応したくても……😢


……でも、呼びかけが全く届いていないとは限りません。

『反応がない』ように見えても、
実際には、
反応を『返せない』状態なのかもしれないのです。

この件をきっかけに、声をかけても反応しないからと、スタッフ主導で行われていた生活行動は、患者さんの意思を確認してから支援されるようになりました。

言葉での反応が難しかった患者さんは、顔を背けたり、頷いたり、時に怒ったり泣いたり。
言葉以外の方法で、少しずつ応えてくれるようになりました。

毎回反応があるわけではありません。それでも、明らかにスタッフとのやりとりが成立する回数が増えていったのです。

意識障害の患者さんが、私たち医療者に見せてくれる反応は、ごくわずかです。

ほんのわずかな反応ですが…。

でも、そのほんの小さな声なき変化の中に、患者さんの『意思』は確実にある。

ただ……。

自分以外の誰かにわかりやすく伝えることができない。
そんな現実が、意識障害の患者さんには立ちはだかっています。

瀬海歩さんが作ってくださった曲の中に、「意識の海の向こうであなたが笑った気がした」という歌詞があります。

私が意識障害の患者さんと関わる時に込めている無意識の願いや気持ちが、この歌詞にぎゅっ✨️と込められています。


リハビリ看護師として私ができることは、患者さんのわずかな反応にどんな意思があるのかを探り、それを繰り返し確かめ、生活に紐付けて再現すること。

これこそが、患者さんの回復を支援する第一歩ではないかと思うのです。

◆次回は……。


この「小さな意思」を、自発的な行動につなげるために私が何をしたのか🤔

その人らしさをカタチ作る行動を、看護に組み込むとどうなるのか。

患者さんへの理解を深めながら、患者さんと看護師の関係性を少しずつ育てていった結果、どんな変化が起きたのかをお話したいと思います。

  

◆ほかにも意識障害患者さんのケアに関連する記事を書いています✨️


冒頭で紹介した記事以外にも、意識障害患者さんのケアについて書いています。
よろしければコチラでも、私が普段取り組んでいる看護について触れていただけると嬉しいです✨️


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