オカムラとnoteで開催した、「#いつもの場所に座って」投稿コンテストの審査結果を発表します!
2025年10月31日から約1ヶ月にわたって開催した、「座っていた場所」から生まれたエピソードについて語る「#いつもの場所に座って」投稿コンテスト。期間中(10/31-11/30)には、6,628件もの作品をご応募いただきました!みなさんの想いあふれるすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。
noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。
選考の結果、下記のとおり受賞者が決定いたしました。
グランプリ(1作品)
【エッセイ】同じようで違う日々に。
陶磁器の絵付け職人として20年もの間、同じ椅子に座りながら作業をしてきた藤本 柊さんのエッセイが、グランプリに選ばれました。作業をしながら、母やお得意さんと世間話をしたり、子どもたちの成長を見守ったり、脳内で物語を紡いだり。同じような毎日のなかでも、違う日々があることをそっと思い出させてくれるような心温まる作品です。
審査員からも「同じ場所に座りながら仕事に向き合ってきた、長い時間の積み重ねが鮮明に伝わってきた」、「途中で物語へと入り込む描写には、ファンタジー小説のようなたのしさがあり、一脚の椅子が現実と想像の世界をつなぐ『拠点』になっている点がすばらしかった」、「淡々とつづられる日常が、上絵付けの細やかな描写によって、まるで上質な短編映画のような奥行きを持って迫ってきた」と高く評価されました。
【受賞者コメント】
この度は、「#いつもの場所に座って」グランプリ受賞のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。お知らせを拝読したのも、まさにいつものこの席でした。山奥で細々と仕事をしながら暮らす日々を肯定していただけたようで、とても嬉しく思っています。エッセイを通して、陶磁器の上絵付けという仕事を知っていただけたことも、大きな喜びです。これからも日々を大切に、私なりに綴っていきたいです。ありがとうございました。
準グランプリ(1作品)
押し入れの中ぜんぶ燃やす
母から「押し入れの中ぜんぶ燃やす」と、犯行予告のようなメールが届いたプロダンサー・万里(ばんり)さん。長年「忙しい」「今じゃない」と片付けを先延ばしにしていた万里さんがいよいよ実家に戻ると……押し入れで見つけたのは小さな木製の椅子。戻れない場所に想いを巡らせながらも、これからの未来にそっと胸を躍らせる作品です。
審査員からも「タイトルのインパクトに引けを取らない、エンターテインメント性に満ちた文章が秀逸」、「幼いころの自分を支えていた椅子が、大人になったいまの自分を励ます鍵となる構成は、『座る』という体験が記憶に深く刻まれるものであることを教えてくれた」、「『いつもの場所』は永遠ではないかもしれない。だからこそ、いま座っている場所を大切にしようと思わせる独創的な視点に、心を動かされた」と評価されました。
オカムラ賞(1作品)
痛いのに座りたくなる椅子
祖父の書斎にあった黒い革張りのハイバックチェア。ちゃんこたさんは、祖父の象徴とも言えるその椅子に座りたくなり、月日を経て自分の部屋に迎え入れました。祖父がその椅子に座り、毎日見つめていた世界を想像しながら、今日も椅子に腰かけて簿記の勉強をするちゃんこたさん。椅子が静かにふたりの人生をつなぐ作品です。
審査員からは「かつて祖父が座っていた椅子に、今度は自分が座って同じ勉強をするというストーリーに心を打たれた」、「一度座ったときにおしりが痛いと感じたものの、それでもまた座りたくなるという、モノを通じた心の交流がすてきに描かれていた」、「モノはつかうほど価値が減ると思われがちだが、時間をともにすることで、自分のなかでの価値が高まっていくことは、椅子とひとの理想的な関係のひとつだと感じた」と評価されました。

コンテストを振り返って
以下、オカムラ note担当からのコメントです。
たくさんのご応募、ありがとうございました。
みなさまの作品で描かれていた「すわる」は様々でしたが、どれもとても興味深く、すてきなものばかりでした。
オカムラは、椅子を通して姿勢を支えるだけでなく、みなさまの活動そのものを支える存在でありたいと考えています。
だからこそ、「すわる」を切り取った多くの作品に心を動かされました。
みなさまの「いつもの場所」が、大切にされていくことを願っています。
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投稿期間は終了しましたが、みなさんの人生の大切な瞬間に座っていた場所、そして椅子について、あらためて考えるきっかけになれればと思います。
ほかの投稿作品についても、以下よりぜひご覧ください。
