「この人生は、私に何を求めているのだろう?」人生の午後に響くフランクルの静かなエール|ロゴセラピーとは何か
40歳からの人生の午後☕
しなやかに生きる視点とことばを発信✨
Framing|花子です。
先日投稿したYouTubeショート動画が、
1500回以上再生されていて、
驚いています。
見てくださった皆様、
ありがとうございます🌸

本日は動画でお伝えした名言の著作者、
ヴィクトール・フランクルについて
綴っていきます。

ゆるりとお付き合いくださいね☕

ヴィクトール・フランクルは、
20世紀を代表する精神科医・心理学者です。
ナチスの強制収容所に収容され、
極限の体験をしました。
その体験記が、
先日紹介した「夜と霧」です。
極限状態の中で
彼が問い続けたのは、
「人は、どこまで自由でいられるのか」
ということ。
人は、すべてを奪われても、
「この状況に、どんな意味を与えるか」
それを選ぶ自由だけは、
最後まで失わない。
この思想から生まれた心理療法が、
ロゴセラピー(Logotherapy)です。

ロゴセラピーとは何か
ロゴセラピーとは、
「意味によって人は癒され、立ち上がる」
という考え方に基づく心理学です。
フランクルは、
人は快楽や安心のために
生きているのではなく、
「意味」のために
生きている存在だと考えました。
だからロゴセラピーでは、
過去を掘り下げたり、
感情を分析したりするよりも、
こんな問いを大切にします。
この出来事は、
あなたに何を問いかけていますか?
人生の側から投げかけられる問いに、
どう応えるか。
そこにこそ、
人が生きる意味がある。

「夜と霧」に出会った日
私がフランクルに出会ったのは、
『夜と霧』という一冊の本でした。
きっかけは、
読書指導の研修で聞いた、
ある話です。
講師の方が、
「いのちの電話」の相談員さんと
話したときのエピソードを
紹介してくれました。
悩みを抱える学生に、
相談員の方が
こう声をかけることがあるそうです。
「『夜と霧』を読んでみたら?」
そして、その本を最後まで読めた子は、
後日こう言ってくれることがある、と。
「もう少し、頑張ってみようと思います。」
講師の方は、
「だから、読書は人を救う。
本を読める子に育てましょう。」
と、結びました。
このお話を聞いて、
「夜と霧って、どんな本なんだろう。
読んでみたい。」
そんな好奇心から、
私は「夜と霧」を手に取りました。

読み進めるうちに、
私は何度も言葉を失いました。
そこに描かれていたのは、
人間の尊厳が奪われる、
あまりにも過酷な現実。
よく「胸にグッとくる」
という表現がありますが、
この本は、それよりも
「腹にグッとくる」本でした。
胸が熱くなるのではなく、
腹の奥に、重たいものが
ずしっと落ちてくる感覚。
それでも目をそらさずに読むことで、
自分の中の甘さや、
軽々しくつくった希望が、
一つひとつ削ぎ落とされていくような
気がしました。
心地よい感動というよりも、
「この人生をどう引き受けるか」を
考えさせられる感覚が残る。
「なぜ生きているのだろう?」という問いが、
頭ではなく、腹に落ちてくる。
そんな読書体験でした。
どんな現実があっても、
そこから目をそらさずに
生きていよう、と。
こんな過酷な状況でも、
人は生き延びれるのだから、と。
そんな気持ちにさせてくれる。

逃げたい夜があったからこそ
私にも、
逃げたい現実、
もうこれ以上頑張れないと
泣いた夜があります。

人生の午後を生きている人なら、
みんな、そんな時期って
あるのではないでしょうか?
『夜と霧』に描かれているのは、
私の状況とは比べものにならないほど
過酷な世界。
でも、
そこでフランクルが
問い続けたことは、
私たちの日常とも、
どこかでつながっています。
この状況の中で、私はどう在るのか。
この状況に、どんな態度で臨むのか。
それを決める自由は、
誰にも奪えない。
フランクルは、その最後の自由を、
私たちの手に戻してくれます。

人間とは何者なのか
『夜と霧』の中で、
フランクルはこんな問いを投げかけています。
私たちは、
それまでの時代の人間が知らなかった
「人間」を知ってしまった。
では、人間とは何者なのか。
人間は、
罪のない人々を大量に殺すための
ガス室を発明することもできる。
しかし同時に、
ガス室に送られながらも、
最後まで祈りを捧げ、
人間であろうとすることもできる。
環境や運命で決まるのではなくて、
この状況の中で、
どう在るかを選び続ける存在。
それが、人間なのだと、
フランクルは考えたのだと
感じます。
フランクルの静かなエール
フランクルの言葉は、
「大丈夫だよ」と言ってくれるわけでも、
「頑張れ」と背中を押すわけでもない。
ただ、静かに問いかけてくれます。
この人生は、
あなたに何を求めていますか?
その問いの中には、
「あなたなら、それに応えられる」
という信頼が、
含まれているように感じます。
だから私は、
フランクルの言葉を読むたびに、
静かなエールを
受け取っている気がするのです。
本を読む時間がない。
そんな慌ただしい午後を
歩いている”あなた”にも、
花子を通じて、
フランクルのエールを届けます。

本日の一句
意味探し 態度をえらぶ 冬の午後

本日も、
「大人って色々あるよね」と思った日の記録を、
noteに書き留めておきます。

他の記事でも、フランクルについて
綴ってきました。
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