#創作大賞 (ファンタジー作品) 「ぼくが守ると決めた日、ひとりじゃなくなった」

やさしい森で出会った、5匹の小さな仲間たちの物語です。
守ること、支え合うこと、自分らしく生きること。
少しでも心に残ったら嬉しいです。
あらすじ(300字内)
森から食べ物が消えはじめ、誰もが不安と恐れで動けずにいた中、うさぎのラビは「守る」と決意する。
やがて、失敗を恐れるりすのリリ、過去に守れなかった後悔を抱えるくまのポポ、居場所を失ったことりのルル、臆病なこじかのソラと出会い、少しずつ仲間が増えていく。
共に支え合いながら森を守ろうとする彼らは、嵐に立ち向かい、絆の力で困難を乗り越える。やがて森は再びあたたかさを取り戻し、それぞれの勇気と優しさに「ごほうび」が与えられる。
これは、ひとりではなく“みんなで守る”ことの大切さを描いた物語。
僕が守ると決めた日、ひとりじゃなくなった。
① ラビ(うさぎ)―ひとりのはじまり
森のすみで、ラビは小さく丸まっていました。
最近ずっと雨が続いて、
食べ物がどんどん減っていたのです。
木の実も、草も、少しずつ消えていく。
「このままじゃ……なくなっちゃう」
でも、誰も動かなかった。
みんな、こわかったから。
森はザワザワと葉を揺らした。
強風が、音を立て吹き荒れた。
ラビは、ゆっくり立ち上がった。
足は震えていた。
それでも、言った。
「ぼくが、守る」
ひとりでもいい。
それでも、守りたかった。
その日、すべてが始まった。

② リリ(りす)―はじめての涙
森の奥で、小さな泣き声がした。
「やだ……やだよ……」
そこにいたのは、りすのリリ。
集めた木の実が、風で全部落ちていた。
「がんばったのに……全部……」
ラビは、そっと近づいた。
「いっしょにやろう」
リリは首をふった。
「どうせ、またダメになる……」
ラビは、少しだけ考えて言った。
「それでも、やろう」
木の実は散らばり、木の葉が舞っていた。
「守りたいから」
その言葉に、リリの目から涙がこぼれた。
「……うん」
その瞬間、ラビはひとりじゃなくなった。

③ ポポ(くま)―守れなかった過去
次に出会ったのは、大きなくまのポポ。
たくさんの木の実の前で、動かずに座っていた。
「どうしたの?早く集めないと」
ラビはポポの顔をのぞきこんだ。
ポポは小さく言った。
「……前に、木の実を守れなかったんだ」
嵐の日、全部流された。
ぼくは、クタクタになってしまっている。
動けば動くほどおなかも空く。
「だからもう、集めても意味がない」
ラビは一歩、近づいた。
「今度は、ぼくも一緒に手伝うよ。守ろう。」
ポポは、ゆっくり顔を上げる。
「また、なくなるかもしれないぞ」
「それでも」
ラビの目は、まっすぐだった。
しばらくして、ポポは小さくうなずいた。
「……じゃあ、もう一回だけ信じる」
ずぶぬれのラビが微笑んだ。

④ ルル(ことり)―居場所の約束
空から、弱い声が落ちてきた。
「たすけて……」
ことりのルルは、巣を失っていた。
「どこにも、いられない……」
ラビはすぐに言った。
「ここにいればいいよ」
強風であおられながらも、ルルはラビの隣に寄り添った。
リリもうなずく。
「いっしょに守ろう」
ルルは震えながら聞いた。
「……追い出さない?」
ポポが言った。
「守る仲間は、減らさないよ。」
ルルは泣きながら笑った。

⑤ ソラ(こじか)―逃げる勇気
最後の仲間は、ずっと逃げていたこじか、ソラ。
大きな音がするたびに、森の奥へ逃げてしまいます。
その日も雨が強く降っていた。
川があふれはじめた瞬間、ソラは走り出しました。
最後に出会ったのは、こじかのソラ。
音がするたびに、逃げてしまう子だった。
その日、川があふれはじめた。
ソラは走り出した。
でも
「守るんだ!!」
ラビの声が響いた。
びしょ濡れで、震えながら立っている。
リリも、ポポも、ルルも、逃げていなかった。
ソラの足が止まる。
「こわい……」
それでも、振り返って叫んだ。
「でも……ひとりにしたくない!!」
その一歩で、仲間になった。
⑥クライマックス ― ぜんぶ守る
雨は、ようしゃなく叩きつけます。
川はあふれ、食糧が流されそう。
「もう無理だ!」とリリが叫びます。
ポポも限界でした。
そのとき
ラビが叫びます。
「まだ、終わってない!!」
でも次の瞬間、ラビの体が流されました。
「ラビ!!」
「うわー!」
ソラが飛び出します。
ポポが手を伸ばします。
リリが叫びます。
ルルが道を知らせます。
「離さない!!」
みんなで、ラビを引き戻しました。

びしょ濡れで、震えながら。
ラビは、小さく言いました。
「…ありがとう」
リリは泣きながら言います。
「もう、ひとりにしないって決めたの!」
それから数日後。
雨がやみ、森にやさしい夜が戻ってきた。
「今日は……ちょっと休もう」とポポ。
リリが木の枝を集め、
ソラが落ち葉を運び、
ルルが小さな火を見つけてきた。
やがて、ぽっとあたたかい火が灯った。
はじめての、みんなでのキャンプファイヤー。
ぱち、ぱち、と音を立てる火を囲んで、
5匹は静かに座っていた。

「……なんだか、あったかいね」とリリ。
「うん。みんなと、楽しいね」とソラ。
そのとき、ルルが小さく歌いはじめた。
やさしくて、少しだけさみしい歌。
ラビも、そっと口ずさむ。
ポポがリズムをとり、
リリが手をたたき、
ソラがくるくる回る。
気づけば、みんなで笑っていた。
あんなにこわかった森が
こんなにも、あたたかい場所になっていた。
ラビは思った。
(守りたいのは、きっとこれだ)
夜明け
雨が止みました。
守った木の実たちが、静かにそこにあります。
誰も、言葉が出ませんでした。
ただ、涙があふれました。
朝の光が、森を照らす。
そこには
守られた木の実たち。

誰も、すぐには動けなかった。
ただ、涙があふれた。
森からのごほうび
そのとき。
森の大きな木が、やさしく光りました。
ぽとん、と落ちてきたのは
小さな冠と、あたたかいバッチ。

そのとき。
森の大きな木が、やさしく光った。
ぽとん、と。
それぞれの前に、ごほうびが落ちてきた。
ラビ:ゆうきの冠
リリ:ちえのバッチ
ポポ:ちからのバッチ
ルル:ひかりの羽
ソラ:ゆうきのしるし
ラビは、空を見上げた。
「……守れたね」
リリは、涙をぬぐって笑った。
「うん。みんなで」
ひとりじゃ、できなかった。
守ろうと決めたその日から、
世界は少しずつ変わっていった。
この森は、知っている。
一生けんめいな子には、ちゃんとごほうびをくれることを。
そして
自分らしく生きてもいい場所が、
ちゃんと、ここにあることを。

ラビは空を見上げて言いました。
「守れたね」
リリは涙をぬぐって笑いました。
「うん。みんなで」
それは、ただの森じゃありませんでした。
『自分らしく生きてもいい場所』になったのです。
おしまい📕
※本記事が応募作品です。以下はこれまでの作品です。
#創作大賞2026 #オールカテゴリー部門
「もし好きだったら、スキで教えてくれると嬉しいです。」


今回は、11名様です🌹🫧✨
有難うございます🍀
これからも、宜しくお願い致します🤲

白組。マリオの映画が人気❣️aーha 是非聴いてね。現在スキ57🤍
紅組。家入レオさん。人気の800ビュー❣️ 現在スキ82❤️
1000人🙋♀️に近付けるほどの方々がお集まりいただきました。コツコツ積み重ねてきました。
きっと、貴方は、私の記事がスキ❤️ですね。。。。? 🫶✨笑🫢
どうも有難う御座います🌸🫧✨🙇♀️←今日は座布団下さい♪

コングラアートは。8週連続獲得です🌹🫧
まだまだ勉強中です🌸🫧
今回の作品
👇どの記事が?ですか?突然きたので良くわからないです。
全部という事ですか?






そう思いませんか?




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