Episode 153 落とし穴が見えません。
工場の包装部門で上手く立ち回れずに形成部門に出戻りして燻っていた私に声が掛かったのは2014年の年明け早々のことでした。
日本海側唯一の政令指定都市に幾つかある工場のひとつで、フォークリフトに乗れる人材が足りないとのことで、私に声が掛かったのです。
そして再び製造工程の「親方」として部署異動するのです。
新しく配属された工場の部署は、製造している製品が違っても、やはり同じ社内の話…環境的に構造は一緒でした。
この環境で、私が持つワケがないのです。
前の工場の時は、完全に私自身が崩壊する前に工場長が部署異動を命じてくれたのです。
「何故だ?私はここで出来るのに、なぜここから外される?」
その時に私はそう思ったのですが、工場長はその先をキチンと分かっていたのでしょう…「このままでは、どちらかが先に壊れる」と。
部署が崩壊するか、私自身が崩壊するか、そうなる前に手を打つ…そう言うことだったのだと思います。
そして、新たに配属された工場では、私と部署の間に軋みが出始めたときに、工場長が上手く部署経営が出来ない私の責任として、私に対して圧力をかけてきたのです。
どちらも工場の運営を守る立場として正しい反応だったのだと思います。
ただ、その対応は私から見れば180°逆方向だったのです。
前者は「一度離れて、ギアを入れなおそうぜ。」という対応で、後者は「なにしてんねん!しっかり自分の部署を経営せいや!」という対応だったと言うことです。
結果的に自分自身で部署の立て直しが出来ない私は、上司からも部下からも集中砲火を浴びて完全に沈められます。
2度目の休職に追い込まれたのは、この時でした。
工場長というのは工場の安全衛生と予定された利益を創出するための工場のトップ、最高責任者であって、飾りではありません。
どの様に工場を運営するのかは、トップの考え方が色濃く反映するモノなのです。
プロ野球の各球団の監督とか、下町ロケット佃製作所の佃社長みたいなカリスマっ感じにはいきませんが、一般の民間営利企業の工場でも個人の運営色は絶対に出るワケでして、その対応も個人差があると言うことです。
人間がやることですから、合う合わないは必ずあります。
残念ながら、異動先の工場長とは合わなかったと言うことなのでしょう。
個人的には休職に追い込まれ、精神的なダメージを受けているワケですから、後者の工場長はニガテです…でも、異動元の工場長から私の性格についての引継ぎ事項はなかったのかな…とも考えてしまいます。
もちろん、但書きが付いてまわれば、先入観ありの色メガネで見られる危険はありますが…。
その時、私自身も未だに自分のASDに気が付いていません。
もう一度言います。
なるべく早く、自分自身の特性に気が付いてください。
自分の凸凹を知ってください。
それを知っていることで、回避できることがあるかもしれません。
落とし穴を避けて通るには、自分で落とし穴の存在を知っている必要があるのです。
何度も同じ落とし穴に落ちる。
この時、私はまだスタートラインにすら立っていないのです。
旧ブログ アーカイブ 2019/2/14
