Episode 151 同じ失敗をするのです。
ASDは決して凹だけではない、凸もある。
発達障害が「発達凸凹」と言われるのは、凹を埋めるだけの凸があるからです。
もうお分かりかと思いますが、私が仕事上で「好調」の波が来る時のキッカケは、全てASD思考がプラスに転じた時です。
一度目は前職でマネジャー職に駆け上がった時。
二度目は工場事務でシステム開発に携わった時。
そして三度目は今回、工場現場でQC手法の手腕を認められた時。
いずれも自己完結できる「モノ」に対しての考え方の評価であり、「ヒト」に関しての評価ではありません。
そして、人が関連して撃沈するのです。
二度あることは、三度あるのです。
工場で製品を作る工程は大きく分けて二つあります。
製品そのものを作り出す「形成」と、出来上がった製品を包む「包装」です。
「日配」と呼ばれる商品群の話です。
包装工程無しでは商品流通に衛生的な問題が生じます。
このカテゴリの商品で包装工程無しで販売できるとしたら、豆腐屋の製造直売とかの流通工程がないものに限られるのです。
形成部門で頭角を現した私は、包装部門の「親方」に抜擢されます。
所属長を「将校」とすれば、その下で現場を切り盛りする「下士官」役ですね。
5ラインある包装ラインの指揮を執り、ロスなく予定通りに出荷するのが私の仕事になるのです。
ハッキリ言って、この部署は女部署の「労働集約型」。
半年ごとに生産するモノがどんどん更新されるような商品構成では、機械を導入して計量し箱詰めするような設備投資が難しいのです。
だって、何千万円もかけて機械を導入しても、半年たって「はい、生産終了」ってワケに行かないじゃないですか。
機械化できるのは年間通してコンスタントに売れる看板商品だけ…。
先ずは手作業の人海戦術って、非常にアナログな世界なのです。
そしてそこには百戦錬磨の「熟練工」たちがいるのです。
もうお分かりですよね。
そんな部署の「親方」が、私に務まるワケがないのです。
改めて言います。
ASDは決して凸だけではない、凹もある。
発達障害が「発達凸凹」と言われるのは、凸を沈めるだけの凹があるからです。
「凸凹に早く気が付いて!」というメッセージを送り続けるのは、凸を評価されて這い上がっても、凹に足元を掬われるからです。
だから、凹という「落とし穴」を意識して凸を使わないといけない。
理想を言えば、落とし穴を意識して避ける道を会社や社会と一緒に共有できれば一番いい。
少なくとも、自分自身が落とし穴の存在に気が付いていないと同じことの繰り返しをすることになる。
三度這い上がり、同じ失敗でまた撃沈。
2012年の春の話です。
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