Episode 124 カタチなるのが楽しいのです。
私の勤めている食品メーカーは「日配」と呼ばれるカテゴリに所属しています。
読んで字のごとく、「毎日配達される」という意味です。
納豆・豆腐・牛乳・麺・中華点心・練製品…賞味期限の短い生鮮加工品を指す言葉で、スーパーで買い物をする時に思わず賞味期限の長い方を選んでしまうような商品群です。
実は…このカテゴリは、メーカー側の製造が全て「予測」です、と言うのも…。
量販店や問屋からメーカーに注文が入り、当日の出荷が全量確定するのが午後3時過ぎです。
確定した注文を確認して商品を集めて出荷するのが午後6時頃までです。
量販店の配送センターや問屋に商品が到着するのが日付が変わる頃、そこから得意先や店舗別に仕分けして翌朝のお店のオープンまでに商品が配達されるわけです。
お気づきですか?
受注したら直ぐに出荷の準備です、商品を集めてトラックに積む段取りをしないと2時間半しかありません!
これが、スーパーで賞味期限を確認して買うような商品の、メーカー側の現実です。
いかに受注を予測して作るのか、受注に応えられなければメーカーの信用問題です。
営業が必死で「スプラトゥーン」して勝ち取った棚に穴をあけることになります。
逆に多く作り過ぎれば、日付の古い商品を在庫として抱えることになります。
小売店は日付の古い商品を嫌います、当然ですよね。
このカテゴリのメーカーはどこも「予測」で独自のノウハウを持っています。
ただ、それを一定規模以上のシステムにするのは至難の業で、それを何とか目に見えるモノにする…と言うのが私の仕事でした。
自分が仕事しやすいように、個人的に営業マン単位で「定番分の」1日当たりの商品別販売数量を出して、そこに特売情報を上乗せするデータを作っていたのが、会社のシステム担当の目に留まったワケです。
自分の頭で思い描いていた思考パタンを「理にかなっている」って、会社が採用してくれるわけです。
これが面白くないワケないじゃないですか。
ポイントは2つ。
ASD的な理詰めの思考回路を会社が評価してくれたこと。
その思考で進んでいいと許可されたこと。
私はラッキーだったのだとは思います。
面倒くさくて誰もが「どんぶり勘定」になっていた予測の部分に、自分の不安を解消するための「仕組み」を持ち込んだら評価されちゃった…。
もう、仕事が楽しくて仕方ありません!
そうなると、疎かになるのが「ウチ」の話でして…。
旧ブログ アーカイブ 2019/1/16
