回復期多職種協働ラボ第2回~簡易懸濁(かんいけんだく)furifuriシェイクはダメなんだって
お久しぶりの多職種協働ラボ🌸第2回です✨
▼1回目はこちら。
▼1回目のイロドリちゃんの記事はこちら。
今回は、イロドリの詩さんからの質問から始まった数々の現場での『簡易懸濁』に関する疑問を、まるっと記事にしてみました😊
気になってるけど、なかなか聞けない・・・
やり方ってこれでいいのかな??
今さら聞くの、なんか恥ずかしいな・・・
もしこれを読んでいるあなたが、そんな風に思っているとしたら、
少しはこの記事が役に立つかもしれません🌈✨
イロドリの詩さんは、看護師目線で。
HONOはもちろん、薬剤師目線で。
同じ内容だけど、ちょっと違う二つの記事📚
両方見ていただけると、とっても嬉しいです😊
それでは、レッツゴー🌈
ある日の病棟にて
経管栄養の患者様の、濃厚流動食の注入が終わったのを確認したイロドリちゃんは、食後の内服薬の準備をしていました。
うちの病院では『懸濁ボトル』というものを使っているのですが。
そのボトルに、
処方されているお薬を。
粉薬も錠剤もそのまま入れて~。
お湯入れて~。
蓋閉めて~。
ハイ、shake!!!
イロドリ🐦
「錠剤がなかなか溶けないんだよねぇ。忙しいのに、ぶつぶつ」

それをHONOは見逃さなかった!!
HONO💊
「ちょーっと!!何してるの、イロドリちゃん!!」
イロドリ🐦
「ん?簡易懸濁(かんいけんだく)」
HONO💊
「ストップ、ストップ!!駄目だよ~!!」
HONO💊
「簡易懸濁は、
”ずっとシャカシャカする競技”じゃなくて、
”静かに崩れるのを待ってから、さっと振って仕上げる儀式”みたいなイメージなんですよ~!」
イロドリ🐦
「なんですと!?!」
まずは簡易懸濁(かんいけんだく)をおさらい
口から食べることの難しい患者さんの中には、鼻や胃にチューブを通して、流動食を注入している方がいらっしゃいます。
その場合、お薬も口から飲むことが難しいので、チューブを通して注入します。
簡易懸濁(かんいけんだく)とは、約55℃のお湯でお薬を崩壊・懸濁させて、チューブから与薬する方法のひとつです。
※経口与薬の場合にも簡易懸濁は使われますが、今回は経管栄養の場合にフォーカスして記事を書いています。

『お湯に薬入れて崩壊させる』ことです。
イロドリ🐦️
「簡易懸濁って最後は水に溶けるんだから、粉砕しても結果はおんなじじゃない??ってずっと疑問だったんだけど……。HONOちゃん、何が違うの?」
HONO💊
「イロドリちゃん、いいことに気が付いたね!!実は、簡易懸濁って溶かしてるわけじゃないんだよ」

崩壊していればOKです!!
病棟のリアルと「時間がない」問題
ここからは、イロドリ🐦が看護師のリアルを少しお伝えします。
『簡易懸濁』
知識としては知っています。
だけど、知っていることと、業務の中で毎回その通りに実践できるかどうかは、少し違います。
現場の看護師は、常に多重業務を抱えています。
🍚食事の時間はいつも戦争💦
食堂で患者さんの食事の準備。
配膳、下膳。
食事介助。
安全に食べられているかの見守り。
配薬。
内服確認。
そこから流れるように、
歯磨き、洗面の介助。
トイレ誘導、介助。
患者さんをお部屋に送り届け
ベッドに横にして休憩を促す。
ベッド周囲を安全に整え退室する。
おおよそ40分の間に、これだけの業務を行うのです。
そして経管栄養は、食堂での業務とは別の動線で対応します。
その中で。
イロドリ🐦️
「栄養の終わるタイミングをみて、
55℃のお湯を準備して、
5〜10分待って、
状態を見てから注入って……
そんな綺麗に回らないのよ〜😫
だから粉砕したり、shakeしたりしちゃうのよ~(ノД`)シクシク」
HONO💊
「振りまくるのは……ダメです😆
最初は『早く溶けろー』っていう
念だけを送って😆
5分くらいたったら振っていいから😊」

なぞのカクテルにご用心😳
イロドリ🐦️
「粉薬も錠剤も、ぜぇぇんぶ同じボトルへ。これぞ究極の時短!」
HONO💊
「待って。そのボトル、何種類入れたの?」
イロドリ🐦️
「えーっと……いろいろ?」
HONO💊
「それは簡易懸濁じゃなくて、正体不明の薬剤カクテルです😑」
イロドリ🐦️
「ありゃま……😫」

せっかく投与したのに、薬が効かない…
なんてことがないように、謎のカクテルはやめましょう!
ここからは、HONOが解説しますね🌸
ボトルの中で“なぞのカクテル”が何をしているか、もう少しイメージでお話ししてみましょう。
お薬を何種類も一緒に入れると、
薬どうしがケンカしたり、くっついたりして、
性質が変わってしまうことがあるんです💡
その結果として、こんなことが起こりやすくなるよ🤔
カップの底に白い泥みたいな沈殿がたまる。
ゼリーみたいにぷるぷるしたゲル状になって、いつまで経っても流れない。
“ドロドロ”“ベタベタ”になって、細い経管チューブの中でベタッと貼りついて詰まりやすくなる。
チューブが詰まると、交換したり、洗浄したり……患者さんにとっては痛い・苦しい処置が増えてしまいます😔
『全部まとめれば時短』のつもりが、あとでチューブトラブルや薬効の乱れを招いて、結果的に時間も手間も増えてしまうことも💦
そして、場合によっては、せっかく治療のために飲んでいる薬の効果が得られなくなってしまうこともあるってことが、今日一番伝えたいポイントかな🌈
教えて!HONO先生!のコーナー
簡易懸濁をテーマに記事にするにあたって、イロドリとHONOちゃんは、事前に色々打ち合わせをしました。
その中で、興味のある話題が出るわ出るわ。
本当は全部載せたいけど、
現在ちょっと体力的に厳しいイロドリ🐦。
でも、HONOちゃんの解答はすごく勉強になるから……と考えた結果。残りはQ&A方式で書くことにしました。

🐦「錠剤に割線が入ってるのは、粉砕してもいいって聞いたけど」…?ホント?
HONO💊
割線は『線に沿ってパキッと2つに割る』ことを前提に作られています。
線より細かくすると効き方が変わって危険になる薬もあります。
『割線があるから砕いてもいい』ではなく、
『割線があるから半分まではいいかもしれない』でも「粉砕は必ず薬剤師に確認」って思ってもらえると安全かもしれません😌
割線が入ってる🟰砕いていい
ではありません!これは本当に大事なことなので、ぜひ薬剤師に相談してね😆
🐦『脱カプセルしてたけどしないほうがいいの?』
HONO💊
一部の薬では正しい発想です。
カプセルって、確かに最終的にはお腹の中で溶けますよね。
一部“脱カプセル可”の薬もありますが、自己判断でカプセルを外すと、効き方や副作用がガラッと変わって危険になることがあるんですよ!!
なので“どうせ溶けるならカプセルはいらない”ではなく、
『この薬はカプセルごと意味があるタイプかどうか』を、必ず薬剤師に確認してから脱カプセルするようにしてもらえると安心です。
カプセルあげたくなる気持ち、とってもわかります!でも、中にはチューブ閉塞の原因になったり、血中濃度が急に高くなったりすることがあるので、必ず一回薬剤師に確認してくださいね🌸
🐦『ソフトカプセルはどうしたらいいですか?』
HONO💊
ソフトカプセルは、まず“カプセルごと”55℃のお湯に入れて、10分くらい待ってみてください 。
殻が柔らかくなって、中身だけがトロっと外に出てきます。
その状態で、殻は吸わずに中身だけをシリンジで吸ってチューブから流すのが基本です。
どうしても溶けない場合だけ、薬剤師に相談して『この薬は脱カプセルして簡易懸濁してよいタイプか』を確認してから、中身だけを出して使うようにしてくださいね。
基本的に、カプセルは50℃くらいで溶けるように設計されています。だから、基本はそのままでオッケー👌でも、自施設で『こうなったら、相談する』というのを決めておくと安心だと思います😆
謎カクテルについては、こちらの記事で詳しく書いていますので、お時間あったら覗いてみてください🌸
投与された薬は、安全にしっかり効くことが大切ですよね。
今回は、簡易懸濁法という手法について、
現場の疑問を解決する形でお届けしました。
かみ砕いて説明しているので、『しっかり学びたい!!』と思ったあなたは、参考書籍のリンクを貼ってあるので見てみてくださいね🌸
(私には一円も入りませんが、とてもいい本ですよ😆)

そして、こちら✨
青かぷ@薬剤師さんが、簡易懸濁可否チェッカーを作って下さってます!
パパっと調べられるこのチェッカーは、
きっと安全管理にも役立つのではないかなって思います🌸
私も愛用中なので、皆さん覗きに行ってみてください✨
やっぱり、多職種連携っていいですね✨
私も、イロドリちゃんにたくさん質問してしまいました😊
イロドリちゃん!
一緒に記事を作ってくれて、ありがとう🌈
みんなも、イロドリちゃんの記事も見に行ってね😆
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