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【更新】粉砕・簡易懸濁 可否チェッカー 440剤まで増やしました

先日公開した「粉砕・簡易懸濁 可否チェッカー」を更新しました。

収載品目を386→440剤 まで増やしています。前回から約60剤の追加です。

そもそもどんなツールか

経管投与や嚥下困難の患者さんを担当していると、「この薬は粉砕していいのか」「簡易懸濁法はいけるのか」という確認が日常的に発生します。

そのたびにハンドブックを開き直す一手間を減らしたくて、スマホでサッと引けるツールを作りました。

商品名でも一般名でも、ひらがな・カタカナどちらでも検索できます。各薬剤について「粉砕」「簡易懸濁」の可否を可・条件付き・不可の3段階で表示し、なぜそうなるのか(徐放性破壊、腸溶性の失活、膨潤による閉塞、曝露リスクなど)の理由と、必要なら代替案も添えています。

今回追加したもの

「現場で引いたのに載っていない」を減らすことを意識して、日常的に処方される薬を中心に埋めました。

内科系の基本薬 NSAIDs(ハイペン、モービック、ソレトン、ナイキサンなど)、H2ブロッカー(タガメット、ザンタック、アシノン)、抗アレルギー薬(デザレックス、アレジオン、ザジテン)といった、外来でよく出る薬を一通り追加しています。

抗菌薬 ご要望をいただいたセファクロル(ケフラール)をはじめ、バナン、トミロン、ファロム、ダラシンなどを追加しました。ダラシンは脱カプセルすると極めて苦味が強いので、その点も注記しています。

整腸剤・止瀉薬 ビオスリー、ラックビー、ビオフェルミンR、アドソルビン、タンナルビンなど。アドソルビンやタンナルビンは沈降しやすいので、閉塞に注意という運用面の注記を入れました。

漢方10処方 葛根湯、抑肝散、六君子湯、補中益気湯、芍薬甘草湯、麦門冬湯、五苓散、半夏瀉心湯、牛車腎気丸、潤腸湯を個別に収載しました。

漢方は経管投与で詰まりやすい代表格です。55℃の温湯でも溶け残ることがあるので、「少量の湯で練ってから希釈する」といった実務的な対処も処方ごとに書いています。

閉塞・曝露に注意が必要な薬 コレバイン、クエストランは水分で膨潤するため、懸濁するとチューブを詰まらせるリスクがあります。チガソンは催奇形性があり、開封・粉砕による曝露自体が問題になります。こうした「知らないと事故につながる薬」を優先的に入れました。

使う上での注意

本ツールは学習・業務の参考を目的とした非公式の情報ツールです。特定の患者さんへの投与可否を保証・推奨するものではありません。

判定は『内服薬 経管投与ハンドブック』等の一般的知見に基づく参考情報で、同一成分でも規格・先発/後発・メーカー・製剤改訂によって可否や注意点が変わる場合があります。

「可」となっている薬剤でも、懸濁の温度・時間・チューブ径・配合変化・投与後フラッシュといった手技は各施設の手順に従ってください。抗がん剤・ホルモン剤・免疫抑制剤などは曝露対策の観点を含むため、実施可否は各施設の基準で判断が必要です。

最終的な判断は、必ず最新の添付文書・インタビューフォーム・製造販売元への確認および処方医との協議のうえで行ってください。

リンク

「この薬が抜けている」「ここはこう直した方がいい」といったご指摘があれば、ぜひ教えてください。少しずつ育てていきたいと思っています。

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