ChatGPT o3で文章の校正や改善を行うポイント
数日前に文章生成の話「ChatGPT o3/o4 文章生成のポイント 要約させすぎないためには」を書きました。今回は校正や改善のお話です。
ChatGPT o3 に校正や改善をお願いすると、すごく短くしてしまう場合がありますよね。「それはちょっと省略しすぎじゃない?」って思うことがあります。
本来は、GPT‑4.5がもっとも適しています。しかし、コストが高いため回数制限が厳しいです。以前は週50回だったのですが、近頃はそれより少なく制限されているような気もします。
本記事では、GPT-4.5の代わりにo3をうまく校正や改善に使うポイントを紹介します。
ChatGPT o3の特徴
o3はざっくり言えば「めちゃくちゃ賢くて丁寧な校正をしてくれるAI」です。o3 の持ち味は「文脈把握の粘り強さ」と「連鎖的な推論力」です。長めの原稿でも主題を見失わず、文中の伏線や言い換えを自然につないでくれます。
ただし、校正する場合は、文章を省略しないようにしっかり指示を行うことが重要です。では具体的な例を見ていきましょう。
ChatGPT o3 で校正するとどう変わる?
試しに五百字ほどの少し冗長な文を o3 に渡してみました。プロンプトはシンプルに「以下の文章を校正して」です。
以下の文章を校正して
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私は昨日の夕方、午後6時頃になりまして、自宅のリビングルームにおいて、ソファにゆったりと腰を落ち着けたまま、テレビ画面の前に立った状態で目を向けながら、長時間にわたり延々と視聴し続けていたドラマシリーズの最新エピソードを観賞しました。このドラマシリーズは、主人公が困難に直面し、その困難を乗り越えようと奮闘する姿を描き続けている、全く飽きることのない魅力的な物語性を誇る作品であり、その物語の展開があまりにも興味深いため、ついつい時間を忘れて見入ってしまうほどの強い没入感をもたらします。さらに、このエピソードでは新たな登場人物が登場することで、これまでとは異なる状況がもたらされ、視聴者の予想を裏切るような数々の驚きの展開が盛り込まれていたこともあって、特に印象に残りやすい重要なシーンが数多く存在していました。そして最後に、その重要なシーンに続く結末部分では、物語の核心に迫るような衝撃的なラストシーンが用意されており、その瞬間に私は息を呑み、思わず声を上げそうになったほどでした。視聴後にはしばらく余韻に浸ったことに加え、その余韻がいつまでも消え去ることなく心の中に深く刻まれ続けるような持続性のある感動体験を得ることができたという、非常に多くの感情が同時に湧き起こるような充実した時間を過ごしました。こうした一連の行為や体験は、私にとって日常生活の中での小さな楽しみとして特別な意味を持っており、そのため、わざわざ時間を割いてまで視聴することが、何度視聴を重ねてもやめられないほどの習慣になっています。
校正結果は以下となります。
昨日の午後6時ごろ、自宅のリビングでソファにゆったり腰を下ろし、ドラマシリーズの最新話をじっくり鑑賞した。主人公が苦難に立ち向かう骨太の物語は相変わらず魅力的で、気づけば時間を忘れて画面に釘付けになっていた。今回は新キャラクターの登場が物語に新風を吹き込み、視聴者の予想を裏切る展開が次々と続く。特に終盤、核心に迫る衝撃的なラストシーンには思わず息を呑み、声を漏らしそうになるほどだった。視聴後もしばらく余韻が消えず、胸に刻まれる深い感動が持続した。このひとときは日常のささやかな楽しみであり、何度でも時間を割いて視聴したくなる習慣になっている。
だいぶすっきりしましたが、本来書きたかったリズムや内容が失われている場合もありそうですよね。
文章を短くさせすぎないポイント
o3の校正でありがちな「スリムにし過ぎ問題」を防ぐには、プロンプトの一言が効きます。
たとえば、以下のようなプロンプトが考えられます。「文章を削らない」ということに加えて「100点にしてください」で内容のブラッシュアップも行います。
トーンや形式の指定は「ChatGPT o3/o4 文章生成のポイント 要約させすぎないためには」と同じものを使っています。
以下の文章をほぼ削らずに、元の長さ以上を維持して100点にしてください。表現は多少変えても大丈夫です。
トーン:柔らかい語り口、ですます調。
対象:幅広い読者層が理解できる内容。
感情:読者に親近感を感じさせるようにしてください。
形式:箇条書きは最低限にすること。
【最重要】本文を短くまとめず、情報の追加や膨らませもOKです。
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(先ほどの校正前の冗長な文章)
校正結果は以下となります。誤字脱字の校正のみ行いたい場合は、トーンや点数などは指定せずに「誤字脱字のみ修正してください」などと指定すればよいかと思います。
昨日の夕方、時計が午後六時を指したころ、私は一日の終わりにほっと息をつくような気持ちでリビングへ向かいました。柔らかなクッションのソファに深く腰を沈め、リモコンを手にテレビの前へ。そこからは、まるで時間がゆっくり流れ始めたかのように、長くて濃いドラマ鑑賞のひとときが始まります。
私が夢中になっているこのシリーズは、主人公が数々の困難に立ち向かいながらも希望を見失わず、仲間と力を合わせて乗り越えていく姿が丁寧に描かれている作品です。毎回、絶妙なタイミングで危機を迎えつつも、ほんの少し先に光が射す――そんな展開が続くので、「次はどうなるんだろう」とつい前のめりになってしまいます。特に最新エピソードでは、新キャラクターの登場によってこれまでの人間関係が大きく揺さぶられ、視聴者としては良い意味で裏切られっぱなしでした。
終盤、核心に迫るシーンでは、主人公の決断が物語全体を大きく動かす分岐点となり、私は思わず息をのみながら「えっ、まさか!」と声を押し殺すのが精いっぱい。衝撃的なラストシーンの余韻は、エンドロールが流れても冷めず、心に温かい熱を残したままじわじわと広がっていきました。
視聴後は、物語から受け取った感情のかけらをそっと胸に置き、あの世界に思いを巡らせながら、少しあかるい夜のキッチンで紅茶をいれました。湯気の向こうにまだドラマの舞台が見えるような気がして、しばらくは現実に戻り切れません。そんな余韻こそ、私にとって日常を豊かに彩る小さな贅沢。忙しい日々の隙間にこのひとときを挟むことで、明日もまた頑張ろうという気持ちが自然と湧いてくるのです。
気づけばこのドラマは、何度でも時間を割いて向き合いたくなる大切な習慣になっていました。画面越しの物語に励まされ、笑い、驚き、時に泣く――それらすべてが、私の日常をそっと支えてくれているのだと改めて感じます。
まとめ
文章を整えるときに一番避けたいのは、「自分の書きたいこと」が薄まってしまうことです。ChatGPT o3は、丁寧に指示すれば話し手のリズムや熱量を保ったまま校正や改善を行うことも可能です。
逆に、指示が漠然としているとモデルは「最短距離」を選びがちです。
今回のポイントは三つです。
文字数を削らないように指定する
o3は文章を短縮してしまいやすいので、「元の長さ以上を維持して」「情報の追加や膨らませもOKです」と先回りします。トーンを具体的に伝える
「柔らかい語り口で」「幅広い読者層が理解できるように」など、希望をしっかり示しましょう。手間を惜しまない
1回目で完成を目指さず、「もう少し膨らませて」「トーンはこれで」など往復しながら微調整するのがよいでしょう。
こうすると、o3は頼れるパートナーに早変わりします。もし文章の仕上げで悩むことがあれば、まずは今回紹介したプロンプト例を真似してみてください。この記事が参考になればうれしいです。
他にもChatGPTやo3について記事を書いていますのでぜひご覧ください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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