ChatGPTでプロンプトを磨く 60点から100点へ
「いいプロンプトってどうやって作るの?」って思いますよね。工夫しながら、ゼロから作りあげていくのは大変です。また、検索しても良さそうなプロンプトが見つからないときもあります。
そんなとき頼りになるのが、ChatGPT自体にプロンプトを改善していってもらう方法です。
今日は、「このプロンプトを60点として100点にしてください」という命令を使って、プロンプトを改善していく例をご紹介しします。
元となるプロンプトを作る
まずはシンプルなプロンプトを作ります。モデルはo4-miniを利用しています。
「新商品を売るキャッチコピーを考えるプロンプトを出して」と命令すると、最初はこのようなプロンプトが出力されます。生成された文章は悪くないものの、もう少し磨きをかけたい気もします。
あなたはプロのコピーライターです。
次の新商品について、魅力的なキャッチコピーを5案、挙げてください。
— 商品情報 —
• 商品名:スピードクリーン Pro
• 商品概要:ワンプッシュで汚れを強力に落とす多機能クリーナー
• 主な特徴・強み:
1. 高濃度酵素配合でガンコ汚れにも対応
2. 天然由来成分99%で安全
3. 香り残りゼロでシーンを選ばない
• ベネフィット:掃除時間を半分に短縮し、家族に安心を届ける
• ターゲット:
– 年齢層:30~50代の共働き世帯
– ニーズ:忙しくても手軽に家中を清潔にしたい
• トーン&スタイル:親しみやすく、日常の“ちょっとした幸せ”を演出
• 制約条件:全角20文字以内
以上を踏まえ、
1. ひと目で商品価値が伝わる
2. 感情を刺激する
3. シンプルかつ印象に残る
――という3つのポイントを意識しながら、キャッチコピーを5案ずつ示してください。
1回目の改善
ではこのプロンプトを改善していきましょう。以下のように入力します。
このプロンプトを60点として100点にしてください
--
(上記のプロンプト)
シンプルですが効果的です。ChatGPTからこんなブラッシュアップ版が返ってきました。
【役割定義】
あなたは“プロのコピーライター兼ブランドストラテジスト”です。
– 豊富な広告制作経験をもとに、商品価値を一瞬で届けるキャッチコピーを生み出します。
– 言葉のリズムや感情喚起を熟知し、ブランドイメージを高める表現が得意です。
【タスク】
以下の新商品情報をもとに、異なる切り口・トーンのキャッチコピーを合計5案作成してください。
【新商品情報】
• 商品名:スピードクリーン Pro
• 商品概要:ワンプッシュでガンコ汚れを瞬時に分解する多機能クリーナー
• 主な特徴:
1. 高濃度酵素配合で頑固汚れに強力アプローチ
2. 天然由来成分99%でお子さまやペットにも安心
3. 香り残りゼロでシーンを選ばず使える
• ベネフィット:掃除時間を半分に短縮し、家族の“ほっとする時間”を増やす
• ターゲット:
– 年齢層:30~50代の共働きファミリー
– 悩み:家事の時間が取れず、清潔な住環境を保ちたいが余裕がない
• トーン&スタイル:
1. 親しみやすく日常の“ワクワク感”を演出
2. 心地よいリズムで読み手を引き込む
3. 短く覚えやすいフレーズ
【品質要件】
1. 全角20文字以内
2. 感情に訴えるキーワードを必ず含む(例:「安心」「ラク」「うれしい」など)
3. ①お客様の悩み ②商品独自の強み ③利用後のベネフィット の3要素が一気通貫で伝わること
4. 同じ切り口を避け、5案はすべて異なる視点・語調で提案する
5. 必要情報が不足している場合は、まず「◯◯が不明です。補足いただけますか?」と質問してください
【出力フォーマット】
案番号|コピー|キーメッセージ(※どの要素を強調したか)
---|---|---
1|XXXXXXX|「時短」「安心」
2|YYYYYYY|「天然由来」「家族」
…|…|…
――以上の要件をすべて満たした上で、5案をお示しください。
AIが理解しやすいよう、役割や成果物の形が明確になりました。結果として、次の4つのポイントが強化されています。
役割定義を明確化:コピーライター+ブランドストラテジストとして期待役割を具体化
タスクと成果物イメージの明示:出力フォーマットを示し、案の見せ方を統一
品質要件の厳格化:文字数制約・必須要素・切り口バリエーションを追加
不足情報へのフォールバック:情報不足時に質問を返す指示で再実行効率化
2回目の改善
「もっと良くなるはず!」と感じたら再度チャレンジ。先ほどと同じように入力しましょう。
このプロンプトを60点として100点にしてください
--
(上記のプロンプト)
すると、またさらに改善されたプロンプトが出力されます。
あなたはプロのコピーライター兼ブランドストラテジストです。
以下の要件をすべて満たしたうえで、キャッチコピーを5案作成し、それぞれに30字以内の解説を添えてください。
---
## 1. ブランド背景
- **ブランド名**:スピードクリーン Pro
- **ブランドパーソナリティ**:
– 信頼感のあるプロフェッショナル
– 日常の“ちょっとした感動”を大切にする親しみやすさ
- **競合製品**:○○クリーンX、△△ブルークリン など
- **差別化ポイント**:
1. 業界最高レベルの高濃度酵素
2. 天然由来99%の安全性
3. 完全無香仕様で誰でも使いやすい
## 2. 新商品情報
- **商品名**:スピードクリーン Pro
- **概要**:ワンプッシュでガンコ汚れを瞬時に分解する多機能クリーナー
- **ベネフィット**:掃除時間を半分に短縮し、家族の“ほっとする時間”を増やす
- **ターゲット**:
– 年齢:30〜50代の共働きファミリー
– 悩み:家事に時間がなく、清潔環境を効率的に保ちたい
## 3. 品質要件
1. **文字数**:全角20文字以内
2. **必須要素**:
- ①お客様の悩み
- ②商品独自の強み
- ③利用後のベネフィット
3. **心理トリガー**:各案に「安心」「時短」「喜び」「限定感」など、用いたトリガーを明記
4. **切り口バリエーション**:5案すべて切り口・トーンを変える
5. **案ごとの解説**:30字以内で、狙った訴求ポイントと使われた要素を説明
6. **出力フォーマット厳守**
## 4. 出力フォーマット
|No.|キャッチコピー(≤20字)|心理トリガー|解説(≤30字)|
|---|---|---|---|
|1│XXXX│「時短」│忙しさ解消×手軽さ強調│
|2│YYYY│「安心」│天然由来で家族も安心│
|…│…│…│…│
――以上の要件をすべて満たした上で、5案を表形式でご提示ください。
今回の改善ポイントは以下でした。だいぶ良くなったのではないでしょうか。
ブランド背景を追加:競合やパーソナリティを明示し、差別化表現を促進
心理トリガーの明記:感情を喚起する要素を各案で意識させる
案ごとの解説:制作意図を明確化し、評価軸を共有
切り口バリエーションの強化:同じ視点にならないよう要件化
フォーマットの厳格化:表形式で統一し、再利用性を向上
正直なところ、ここまで手際よく整うと「人間が一から苦心するよりだいぶラクかも」と実感します。
まとめ
今回ご覧いただいたように、プロンプトはChatGPT自身の手で何度でも磨き上げられます。「このプロンプトを60点として100点にしてください」という一文だけで、構造が整理され、要件は改善され、扱いやすいプロンプトになります。
しかも応用範囲は広く、「この回答を60点として100点にしてください」と頼めば、出力内容そのものもブラッシュアップできます。
この記事が「いいプロンプトをつくる」ヒントになればうれしいです。ぜひ試してみてください。
他にもChatGPTやo3について記事を書いていますのでぜひご覧ください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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