「これ、違法じゃね?」残業80時間の会社で働いてわかった、知らないと損する残業ルール
「え…これ、違法じゃね?」
残業が当たり前の会社にいると、一回は思う。
強制的に残業。 始業前の掃除。 着替えてからタイムカード。 固定残業だから追加の残業代なし。 中抜け休憩があるから、朝から夜までいても残業ゼロ。
いやいや、なんかおかしくねーか?
でも会社では、
「みんなやってる」
「昔からこう」
「社会人なら普通」
「忙しいから仕方ない」
で流される。
「退職させてください」他に誰もいない早朝の会社。勇気をだして僕は上司に"退職届"を手渡した。「14連勤」「サービス残業80時間」「感情的にキレる部長」こんなヤバい環境。新卒3ヶ月、将来がかなり不安だったけどもう限界だった。拒否されると思ったけど、上司は「人事と話す」とひとこと。そして
— ハリー|自分軸キャリア開発 (@Barry_teizi55) September 3, 2023
僕も昔、残業80時間の会社で働いていた。
朝から晩まで働いて、帰ったら寝るだけ。 休日は遊ぶ日じゃなくて、体力を戻す日。 仕事のために生きてるのか、生きるために仕事してるのか、よくわからなくなった。
さすがにおかしいだろぉぉぉ!
と思って、残業ルールを調べてみた。
・・・・・そこでわかったことがある。
残業には、
・普通にアウトなもの
・ギリ法律上は問題ないもの
・知らないと損するもの
があった。
会社は教えてくれない。でも知らないと、何年もタダ働きしてるかもしれません。 pic.twitter.com/9JKbJYNSdR
— ハリー|自分軸キャリア開発 (@Barry_teizi55) June 14, 2025
これを知らないと、会社の言い分をそのまま信じることになる。
知っておきたい残業ルールは6つだ↓↓↓
① 36協定は「残業し放題カード」じゃない
まず、36協定。
ざっくり言うと、会社が法定労働時間を超えて働かせるために必要な協定のこと。
これがないと、そもそも残業させるのが難しい。
ただし、36協定があるからといって、無限に残業させていいわけじゃない。
残業には上限がある。
原則は、
月45時間・年360時間。
特別な事情がある場合でも、
・年720時間以内
・月100時間未満
・2〜6か月平均80時間以内
・月45時間を超えられるのは年6か月まで
というルールがある。
要するに、
「忙しいから」
「人が足りないから」
「みんな残ってるから」
だけで、青天井に残業させていいわけではない。
ただ、ここがややこしい。
月80時間の残業があっても、即アウトとは限らない。
たとえば、
1月:80時間
2月:40時間
3月:80時間
4月:40時間
5月:80時間
6月:40時間
・
・
・
みたいに組まれると、2〜6か月平均80時間以内には収まる。
さらに、月45時間を超えるのも年6回までなら、ルール上は上限ギリギリを攻められる。
つまり、
「月80時間なんて違法だろ」
と思っても、会社が36協定と特別条項を使って、ギリ合法の形にしていることがある。
これがかなり怖い。
違法じゃないとしても、体は普通に削られる。
だから見るべきは、
36協定があるか。 特別条項があるか。 月45時間超えが年何回あるか。 2〜6か月平均が80時間を超えていないか。 残業代が正しく出ているか。
ここ。
「うちはこういう会社だから」で流す話じゃない。
② 固定残業・みなし残業は「残業代ゼロ制度」じゃない
これ、知らない人がかなり多い。
求人票に、
「固定残業代込み」
「みなし残業30時間含む」
と書いてあるやつ。
これを見ると、
“残業しても給料は増えない” と思いやすい。
半分正解で、半分危ない。
固定残業やみなし残業は、ざっくり言うと、
「毎月これくらい残業する前提で、先に残業代を入れておく仕組み」
みたいなもの。
だから、固定残業30時間分が給料に入っているなら、0〜30時間までは追加で残業代が増えないことがある。
ここは知っておいた方がいい。
ただし、大事なのはここから。
30時間分しか入っていないのに、45時間残業した。
この場合、超えた15時間分は追加で支払われる必要がある。
要するに、
「固定残業だから、何時間働いても残業代なし」 ではない。
固定残業は、会社が残業代を消す魔法じゃない。
見るべきは、
・固定残業が何時間分か
・基本給と分けて書かれているか
・超過分は別途支給か(←当たり前だけど聞いた方がいい)
ここ。
特に求人票で、
「月給25万円」 だけ見て安心するのは危ない。
その中に固定残業40時間分が入っていたら、実質の基本給は思ったより低い。
転職前なら、
「みなし残業を超えた場合は別途支給されますよね?」
これは絶対に確認した方がいい。 (…支払われるのは当たり前のことだけど)
ここを曖昧にする会社は、入社後もだいたい曖昧。
③ 1分単位の残業も支払い義務がある
これも地味に損する。
「15分未満は切り捨て」
「30分単位でしか残業申請できない」
こういう会社、普通にある。
でも、毎日の労働時間は原則として正確に管理されるべきもの。
1日ごとに一定時間未満を一律で切り捨てて、その分の賃金を払わないのはアウト。
要するに、
1分、5分、10分でも、 働いた時間をなかったことにしていいわけじゃない。
これ、1日だけなら小さく見える。
でも、
1日10分。 月20日で200分。 年間で40時間以上。
普通にデカい。
「ちょっとだから」 で流される時間ほど、積み上がる。
④ 早出・着替え・掃除・朝礼も、タダならおかしいことがある
残業というと、定時後だけをイメージしがち。
でも実際は、始業前にもある。
始業前の掃除。
朝礼。
制服への着替え。
開店準備。
仕事の段取り。
終業後の片付け。
これを勤務時間外にやらされているなら、一回疑った方がいい。
もちろん、完全に自由参加なら話は別。(そんなわけない)
でも、
会社から指示されている。 やらないと注意される。 業務上必要。 実質やらない選択肢がない。
こういう場合は、労働時間として扱われる。
「タイムカードを押す前だから」
「始業前だから」
「みんな早く来てるから」
これだけで、なかったことにはできない。
特に、
着替えてから打刻。 掃除してから打刻。 朝礼してから打刻。
このあたりは要注意。
その時間、本当にタダでいいのか。
ここは見た方がいい。
⑤ 中抜け休憩は「本当に自由か」で見る
飲食店や店舗系でありがちなのが、長い中抜け休憩。
10:00〜22:00といった朝から夜まで拘束される。
でも途中で4時間休憩がある。(14:00〜17:00)
だから労働時間は8時間。残業はゼロ。
こういうパターン。
一見、ルール上は成立しているように見える。
でも、大事なのは、
その休憩、本当に自由なのか。
家に帰れる。
外に出られる。
電話対応しなくていい。
呼び戻されない。
仕事を振られない。
完全に労働から離れられる。
これなら休憩と言いやすい。
でも、
店に残るしかない。
人が足りないと呼ばれる。
トラブルがあれば対応する。
お客さんが来たら出る。
なんだかんだ仕込みや片付けを頼まれる。
これなら、ただの休憩とは言い切れない。
それは休憩というより、待機時間。
休憩は、ただ作業していない時間じゃない。
労働から離れられる時間。
ここを誤魔化されると、
拘束時間は長い。 でも労働時間は短い扱い。 だから残業代も出ない。
みたいなことが起きる。
飲食や店舗で働いている人は、ここはかなり見た方がいい。
⑥ 残業は「断れるか」より「命令が正しいか」を見る
最後にこれ。
「残業って断ったらダメなの?」
これは気になる人が多いと思う。
結論、状況による。
会社に36協定がある。
就業規則に残業命令の根拠がある。
業務上必要な残業である。
残業代も正しく支払われる。
こういう場合、正当な理由なく断り続けるのは難しいことがある。
(クソがっ…)
ここは変に煽らない方がいい。
ただし、
何でも従うしかないわけではない。
体調が悪い。
家庭の事情がある。
育児や介護がある。
残業時間が上限を超えている。
こういう場合は、ちゃんと断っていい。
じゃあどう断るか。
ポイントはシンプルで、
「感情」じゃなく「理由」で伝えること。
たとえば、
「今日は体調が優れないので、定時で失礼します」
「家庭の事情があるため、本日は残業できません」
「今月の残業時間が多いため、今日は控えさせてください」
これでいい。
無理に強く出る必要もないし、言い訳を盛る必要もない。
大事なのは、
曖昧にせず、はっきり伝えること。
逆に、
「今日はちょっと…」
「できれば帰りたいです…」
みたいに濁すと、押し切られやすい。
あともう一つ大事なのが、
毎回断る理由を変に作らないこと。
正当な理由があるなら、それをそのまま伝えればいい。
そして、
その残業命令がそもそもどうなのかも見ておく。 違和感があるなら記録は残した方がいい。
僕も残業時間は手帳にメモしていた。
勤怠記録。 シフト表。 給与明細。 業務LINE。 PCログ。 出退勤メモ。 手帳の記録。
こういうものは、自分を守る材料になる。
会社と戦うためだけじゃない。
あとから、
「あれ、やっぱりおかしかったよな・・・?」
と確認するためにも必要。
【残業の少ない都道府県】
— ハリー|自分軸キャリア開発 (@Barry_teizi55) May 2, 2023
1位 佐賀県 16.7時間
2位 秋田県 18.6時間
3位 沖縄県 22.1時間
4位 山口県 23.4時間
5位 鹿児島県 24.1時間
6位 鳥取県 24.2時間
7位 島根県 24.7時間
8位 富山県 25.7時間
9位 千葉県 25.9時間
10位 和歌山県 26.3時間
続く↓
まとめ
僕が残業80時間の会社で働いてわかったのは、
残業そのものより、 残業の扱いが雑な会社が危ないということ。
残業代が曖昧。
休憩が曖昧。
早出が曖昧。
固定残業が曖昧。
定時で帰ると怒られる。
でも会社は「普通」で押し切る。
こういう職場は、だいたい他のルールも雑。
もちろん、忙しい時期に残業が必要なことはある。
でも、
「忙しいから仕方ない」
で全部ごまかす会社と、
「どこからが労働時間か」
「残業代はどう計算するか」
「休憩は本当に取れているか」
をちゃんと管理する会社は、まったく別物。
残業したくないと思うのは、甘えじゃない。
仕事が終わったら帰りたい。
家族や友達との時間を大事にしたい。
勉強したい。
普通に寝たい。
全部まともな感覚。
残業ルールを知るのは、会社と揉めるためじゃない。
損しないため。 自分の時間を守るため。 「これ違法じゃね?」と思った違和感を、なんとなくで終わらせないため。
今の職場で少しでも引っかかることがあるなら、後で見返せるように保存しておいて。
働き方、転職、ブラック企業回避について他の記事でも書いているので、同じように悩んだことがある人はフォローして読んでみてほしい。
2026年になったので、改めまして自己紹介
— ハリー|自分軸キャリア開発 (@Barry_teizi55) December 31, 2025
【2013.7】新卒3ヶ月で退職
↓
【2013.8】ゲーセンでバイト
↓
【2013.10】ハロワに通う
↓
【2013.11】クソ相談員でメンタルやられる
↓
【2014.2】飲食店の正社員に
↓
【2015.5】おつぼねとバチって退職に追い込まれる
↓
【2015.6】カラオケ店でバイト
↓… pic.twitter.com/AcsxIBdZg8
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