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真面目な人ほど損する。退職前に知っておきたい失業手当の話

退職するとき、なぜか一定数いる。

「失業手当とか、別にもらわなくていいかな」
「ハロワ行くの面倒くさいし」
「すぐ転職するつもりだし」
「なんか、もらうのってズルい気がする」

うーん。

それ、かなりズレてる。

失業手当は、ズルしてもらうお金ではない。
会社員として働いてきた人が、雇用保険のルールにそって使える制度だ。

つまり、遠慮する話じゃない。

真面目に働いてきた人ほど、なぜか制度の前で急に遠慮する。

ここが一番もったいない。

僕はこれまで、8回くらい転職してきた。
その中で、失業手当も3回ほど受け取っている。

だから、わかる。

失業手当は「退職後に困った人だけ」が使うものではない。
転職の空白期間を、焦らず動くための制度。

もっと言うと、

変な会社に飛びつかないための時間を買う制度。

退職を考えている会社員は、これだけでも覚えておいた方がいい。


「もらわない美学」は、ただの損

たまにいる。

「自分はすぐ働くし」
「本当に困ってる人がもらえばいい」
「なんか国のお金をもらうのは気が引ける」
「残しておいた方が、あとで得なんじゃない?」

正直、危ない。

その考え方のまま退職すると、普通に損する。

失業手当は、使わずに残しておけば増えるポイントカードではない。
「今回は我慢したので、次回2倍です」みたいな神システムでもない。

そんな優しいゲームなら、みんな退職ガチャを回している。

実際には、受け取れる期間がある。
原則として、離職日の翌日から1年間。
この期間を過ぎると、残っていても受け取れない可能性がある。

つまり、こういうこと。

もらえる時に動かない人から、静かに損していく。

しかも、退職後はお金の不安が一気にくる。

家賃。
生活費。
税金。
国民健康保険。
年金。
スマホ代。
クレカの引き落とし。

会社を辞めても、請求書は空気を読まない。

給料は止まる。
支払いは止まらない。

この状態で貯金が減っていくと、人は焦る。

焦ると、転職判断が雑になる。

「もうここでいいか」
「早く決めないとヤバい」
「条件は微妙だけど、内定あるし」
「まあ、入ってみれば何とかなるやろ」

これが一番詰む。

退職で怖いのは、無職になることじゃない。

お金の不安で、次の会社選びをミスることだ。


ハロワは怖くない。ただ、ちょっと面倒

失業手当の手続きは、基本的にはハローワークで進める。

離職票を出す。
求職申し込みをする。
説明を受ける。
認定日に行く。
求職活動の実績を作る。

流れだけ見ると、まあまあ面倒。

正直、テンションは上がらない。

ディズニーみたいに並ぶことはあっても、出てくるのはミッキーではなく説明資料。
夢の国ではなく、制度の国。

でも、ここで逃げるのはもったいない。

僕も最初は、
「とりあえずハロワ行けば何とかなるやろ」
くらいの感覚だった。

実際、行けば案内はしてくれる。
ただ、何も知らないまま行くと、地味に疲れる。

離職票っていつ届くのか。
自己都合だといつからもらえるのか。
求職活動実績って何をすればいいのか。
早く転職先が決まったらどうなるのか。

このへんを知らないと、毎回ちょっと不安になる。

そして退職直後は、メンタルも少し変になる。

会社を辞めた直後はスッキリする。
でも、平日の昼間に外を歩くと、なんか自分だけ社会から外れた感じがする。

あの謎の「平日昼間の無職感」。

地味にくる。

だからこそ、退職前に知っておく価値がある。

手続きで消耗している人は、転職でも消耗する。

先に知っておくだけで、無駄な不安はかなり減る。


自己都合でも「どうせ無理」は古い

会社員の退職で多いのは、自己都合退職だ。

だから、こう思っている人も多い。

「自分で辞めたんだから、失業手当はだいぶ先でしょ?」
「自己都合だと、しばらく無理なんでしょ?」
「どうせすぐもらえないなら、いいかな」

ここも、ちゃんと知っておいた方がいい。

2025年4月1日以降の自己都合退職は、給付制限が原則1か月。

もちろん、誰でもすぐ満額もらえるわけではない。
待期期間もあるし、認定もある。
求職活動も必要。

でも、
「自己都合だからどうせ無理」
と決めつけるのは甘い。

決めつけた瞬間、動かなくなる。
動かないと、もらえる可能性も消える。

制度は、自動で助けに来てくれない。

家でゴロゴロしていても、失業手当の方からピンポンは押してこない。
「お金です。玄関前に置き配しました」なんてことはない。

知らない人には、何も起きない。

これが現実だ。


「すぐ転職するから申請しない」は罠

僕が一番もったいないと思うのがこれ。

「すぐ転職するつもりだから、失業手当はいいや」

いや、ちょっと待った。

その考え方、けっこう危ない。

早く転職する場合でも、条件を満たせば「再就職手当」の対象になる可能性がある。

再就職手当は、基本手当の支給残日数が3分の1以上残っていて、一定の条件を満たすと受け取れる手当だ。
残日数が3分の2以上なら70%、3分の1以上なら60%で計算される。

つまり、失業手当には大きく2つのルートがある。

「転職までの間に基本手当を受け取る」
「早く決まったら再就職手当を受け取る」

どちらもあり得る。

だから、
「すぐ決まるかも」
という理由だけで動かないのは、普通にもったいない。

僕自身も、すぐ動いた。
失業手当を最後まで引っ張るためではない。

選択肢を残すため。

転職活動は、思った通りに進まない。

すぐ決まると思っても、長引くことがある。
逆に、時間がかかると思っても、すぐ内定が出ることもある。

だったら、先に手続きしておいた方が強い。

転職は気合いではなく、選択肢の数で決まる。

お金の選択肢があるだけで、判断はかなり落ち着く。


ハロワ求人に応募しないとダメ?それも誤解

ここも、かなり勘違いされている。

「ハローワークで転職活動する気ないんだけど」
「ハロワにいい求人なさそう」
「自分は転職サイトで探すから関係ない」

わかる。

僕も、ハローワークの求人だけで転職活動していたわけではない。
普通に自分で探していた。

転職サイトを見る。
エージェントを使う。
求人を比較する。
自分で応募する。

そういう動き方だった。

でも、失業認定に必要な求職活動実績を満たせばもらえる。

制度上のルールを満たしながら、自分の転職を進めればいい。

ここを間違えない方がいい。


面倒くさい。でも時給で考えたらバグ

失業手当の手続きは、正直めんどい。

これはきれいごと抜き。

書類を準備する。
ハローワークに行く。
説明を聞く。
認定日に行く。
活動実績を作る。

エンタメ性はゼロ。
ワクワクもない。
映えもしない。

「今日はハロワに来ました!」
とSNSに上げても、たぶん誰も羨ましがらない。

でも、冷静に考えてほしい。

この数回の手続きで、条件を満たせば生活費の一部が支えられる。
人によっては、月に十数万円規模になる。

厚生労働省の目安では、離職前の月給が20万円程度なら月額約13.9万円。
30万円程度なら月額約17.3万円の例もある。

もちろん、年齢や賃金、離職理由、日数によって変わる。
全員が同じ金額ではない。

それでも、数回の手続きでこの可能性があるなら、時給で考えるとかなり強い。


失業手当は、焦りを消すための装備

失業手当という名前のせいで、少し暗く聞こえる。

でも実際は、ただの救済ではない。

次の働き方を考える時間。
削られた体力を戻す時間。
焦って内定に飛びつかないための余白。
自分の市場価値を見直す期間。

そういう時間を作るための制度でもある。

僕は何度も転職してきたから思う。

転職で失敗する人は、能力がないから失敗するわけではない。
焦っているから失敗する。

「早く決めなきゃ」
「貯金が減る」
「空白期間が怖い」
「もうここでいいか」

この状態で選ぶ会社は、だいたい危ない。

余裕がないと、人は条件を見なくなる。
違和感を飲み込む。
嫌な予感を「まあ大丈夫」とごまかす。

そして入社後に気づく。

「あ、ミスった」と。

だから、退職後のお金はただの生活費ではない。
判断力を守るためのクッションだ。

お金の余裕は、転職の判断力そのもの。

失業手当を使えるなら、使った方がいい。
それで少しでも冷静に選べるなら、十分すぎる価値がある。


退職を考えている人へ

真面目な人ほど、制度を使うのが下手だ。
でも、これからは違う。

もらえるものは、ちゃんともらう。
使える制度は、ちゃんと使う。
その上で、次の会社を冷静に選ぶ。

それが一番現実的で、強い。

詳細は必ず住所地を管轄するハローワークで確認してください。

退職・転職・会社員のお金まわりは、知らないだけで普通に損する。
こういう「会社員が見落としがちな制度」や「転職で損しない考え方」を、他の記事でもまとめている。

あとで見返せるように、この記事は保存推奨。
退職を考えている人は、ほかの記事も読んでおくといい。

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辞めるなら、制度を味方につけてから辞めろ。

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