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【#23】映画memo『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』

スキマからこんにちは。
『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』を観てきました。
 
普段は邦画中心に劇場へ観に行き、洋画は主に配信で済ませる派なのに。
なぜか。

アニメばっかり劇場でかけてるんじゃねぇよー。
少子化、少子化って騒いでるわりに、アニメばっかり!
日本映画界(実写組)、もっとがんばれよ!
おい、洋画配給チーム!大作だけを買ってくるんじゃねぇ!
『国宝』『鬼滅』『チェンソーマン』チーム、ヒットおめでとう!!
(チェンソーマン、観るべき?私には合わない予感だが)
 
・・・映画界から離れると、言いたい放題。最後は一応、祝ったw
 
思わず悪態もついてしまいましたが、マーケットのターゲットから次第に外れていっている様子(泣)のアラフィフおばさんが、「面白そう!」と思って本作を選んだ理由は2つです。
 
①『オースティン・パワーズ』のジェイ・ローチ監督と『哀れなるものたち』の脚本を書いているトニー・マクナマラが組んでいるから。
 
➁演技派の二人が主演だから。
 
結論。ベネディクト・カンバーバッチ&オリヴィア・コールマンが熱演しており、面白いけれど、めちゃくちゃ身につまされます。
中規模作品を劇場公開してくれてうれしい。ありがとうございます。
カニ食べたくなったYO。
 
※展開がわかることが嫌な方は、鑑賞後にお読みいただけるとうれしいです。

あらすじ

順調なキャリア、優秀な子供たち、完璧な家庭生活に彩られたカップル…幸せな夫婦に秘められた競争心と不満が、夫の事業破綻をきっかけに一気に火を噴く! ハリウッドきっての名コンビ誕生!名優ベネディクト・カンバーバッチ&オリヴィア・コールマンが、“命懸けの夫婦喧嘩”を熱演!!ジェイ・ローチ監督(『ミート・ザ・ペアレンツ』)&脚本トニー・マクナマラ(『哀れなるものたち』)と贈る、大人のための痛快コメディムービー!

公式サイトより

▼サーチライト・ピクチャーズ日本公式YouTubeチャンネルより

カラフルな衣装とお洒落フードに潜む不穏

夫婦の職業が建築家とシェフなんですよね。なんか設定が今どき。
目を楽しませてくれる色彩豊かな衣装やインテリア、美しい建造物ーーその奥に垣間見える夫婦関係の機微、といったところです。
 
カンバーバッチ演じる建築家の夫テオがね、大概、面倒くさいヤツなんですが、コールマン演じるシェフの妻アイビーもかなり手強い。
最初は、のほほんと「あら美味しそう」という感じでアイビーが作る料理の数々を眺めていましたが、デコラティブなフードもお洒落な恰好も、強過ぎる承認欲求と自己主張の表れに見えてきます。
 
カンバーバッチが暴れるところは可愛いです。こんなにコメディもいけるとは。

二人とも、さすがの演技です。

マイホーム完成後に壊れる“理想の家庭”

天災によって、担当した建物が崩壊してしまい、失職するテオ(いや、人気者の建築家って、一回の失敗でそんな事態に陥るの?怖)。家計を支えるべくアイビーは立ち上がり、才能を活かして料理界で成功を収めます。活躍する妻の代わりに、テオが育児に励むものの、プライドはズタズタに。
 
夢を叶える女性を支えきれない男性の描写が見ていて辛いー。どこかで見た景色だぞ、って若干、己も似た経験をしているからなんですよね。
 
「お前ひまだろ、好きな家建てなさいよ」ということで、太っ腹アイビーが事業を拡大。得たお金で、テオが自分たちの家を設計する流れに。
妻の背中に描かれた“理想の家”のデッサンが現実になった瞬間、“理想の家庭”は不協和音を奏で始めます。
 
どうしてこうも愛と嫉妬は破滅を招いてしまうのかしら。男女が逆なら万事うまくいくわけでもなし。難しいですよね。

全国の夫婦よ、相方に思いやりを持とう!

ザ・パワーカップルだった二人は、ウィットに富んだ会話を繰り広げます。下ネタとブラックジョークのオンパレード。カンバーバッチとコールマンに品があるから、そこまで下品にならずに済んでいます。
アメリカ英語とイギリス英語のビミョーなニュアンスや、両国の文化の違いがわかると、きっともっと楽しめた気がする。惜しいぞ、私。
 
夫テオの失敗が爆笑動画となって拡散される部分は(なかなか笑えます)、SNSで他人の不幸を嘲笑い、AIに頼り切る現代社会の人間への痛烈批判になっている。もう戻れないと思いますが、ネット上での嫌がらせやAI祭りは終わりにしてほしいです。個人的に。
 
「離婚まっしぐら夫婦」の話なので、結婚を考えているカップルや倦怠期を迎えたカップルに、一緒に観に行くことを薦められるかというと、正直、首を縦には振れないかもしれません。
 
シェフなのに食べ物を粗末にしている点は、いただけないし。
LGBTQネタをすべての映画に放り込むのも、そろそろ止めてほしい。
結構テンポが速いから、すごく疲れている人にとっては、キツイかも?
 
とはいえ、やっぱり面白かったです。
パートナーがいる方は、一人でこっそり観て反省会をするのがよさそう。思いやりは大事。うん。
すれ違っても、ちゃんと戻ってくるためのバイブルにできそうです。
 
お相手がいない方は、本作を観ると恋人選びのハードルが上がる予感もいたしますが、そんなね、完璧な相手なんていませんよ。
気になる人がいるなら、地球が終わる前にとっとと「好き」って言いましょう。いつ死んじゃうかわからないんだから。
謎の応援メッセージになってきたので、この辺で終わります。
 
気になった方は、劇場へぜひどうぞ!
 
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