【#21】映画memo『ストロベリームーン 余命半年の恋』
スキマからこんにちは。
難病モノ恋愛映画(便宜上、括っておきます)、『ストロベリームーン 余命半年の恋』を観てきました。
「難病モノでしょ、ハイハイ、大体わかってるんで大丈夫です」とスルーしようとしているそこのあなた!一応、読んでみてください。
難病モノといえば、『世界の中心で、愛をさけぶ』『博士と彼女のセオリー』『君の膵臓をたべたい』『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』『マイ・ベスト・フレンド』『余命10年』・・・もう、いくらでも名作があります。
確かにね、展開がわかるし、劇場で観ると、うっかり「うわぁぁぁぁぁん!」ってなったりして恥ずかしいんですよね。わかる。あんまり気が進まない感じ。
でも行ってきた方がいいかもよ?ということで感想を書いていきます。
※少しでも展開がわかることが嫌な方は、鑑賞後にお読みいただけるとうれしいです。
あらすじ
子どもの頃から病弱で、家の中だけで過ごしてきた桜井萌。15歳の冬、余命半年と医師から宣告される。家族が悲しみに暮れるなか、高校に通うことを決意した萌は、同じクラスの佐藤日向に突然告白。恋人同士となって少しずつ距離を縮めていく2人は、萌の誕生日に“好きな人と一緒に見ると永遠に結ばれる”という満月「ストロベリームーン」を見に行く夢を叶える。しかしその日を境に、萌は音信不通となってしまう。萌が消えた理由とは。そして13年後に明かされる、萌の思いとは……。
若者も親世代も泣かされる。たぶん
10代のアオハル真っ最中(え、もうアオハルって言わないの?)の方に刺さるのはもちろんなのですが、「今さら初恋とか言われてもねぇ」と思っているおじさん&おばさんも、ちゃんとついていけるので安心してください。
しっかり泣かされます。“令和イチ泣ける恋愛小説”という触れ込みの原作があるようで、微妙に設定は変えられている様子。私がざっとチェックした限り、その設定変更は正解だったみたいです。
日向くんの職業が変わっていたりするようですが、ベテラン・岡田惠和氏の手によって、いい感じに料理されています(この方は病死モノがお好きなんでしょうかね。そういうお話しばっかりくるのかしら)。
そうは言っても、観に行かないぞ、そんなの、と頑なになる中年層もいるのでは。人を好きになったことがあるなら、大丈夫。あの頃の“キュン”を思い出させてくれます。特に中高生のお子さんがいる方は、グッとくるはず。
頭のネジと同じぐらい涙腺が緩い方とはいえ、中学から10年女子校の、子なしの私が6割ぐらいは泣いてましたよ。
「付き合うって何?」と悩んだり、「どうやって手を繋ぐの?きゃ」と困ったり、ぶっちゃけ全然わかりません。気付いたら大人の恋愛バトルフィールドに放り出されていたので。
「自分より子どもが先にいなくなるなんて」の絶望も、産んだことがないから想像でしかありません。
そんな私も、途中からハンカチをティッシュに変更。當真あみ、齋藤潤、ユースケ・サンタマリア、田中麗奈たちが泣かせてくれます。
画の美しさは市橋織江さん印
當真あみちゃん(萌ちゃん役)、かわいい。正直に言うと、序盤は何だかピュア過ぎて、お姫様のような衣装に抵抗感もあり、やや引いて観ておりました。死んじゃうわりに元気過ぎない?とも思ったし。とはいえ、芯のある女の子を伸び伸びと緩急つけて演じていて、しつこいようだけど、かわいい。
齋藤潤くん(日向くん役)は、『カラオケ行こ!』でいいなと思っていたものの、ちょっと目を離した隙にキラキラっぷりが増している。お芝居って、もちろん技術もあるんでしょうが、天性のものってどうしてもありますよね。
18歳でこの色気。30過ぎたらどうなっちゃうんだよっていう要らぬ心配をしちゃいます。
二人の瑞々しいお芝居を「眩しいっ、目がつぶれるー誰か助けてくれーー」とか思いながら観ていて、途中から良い意味での違和感に気付きました。妙に画が綺麗。
「静岡辺りか、四国か?美しい国・日本の風景のせいか?」などと思っていたら、撮影担当が市橋織江さんでした。納得。『ホノカアボーイ』『恋は雨上がりのように』ラブの方は、お好きな世界だと思います。
透明感というか、纏っている光というか、空気感というか。独特なんですよね。語彙力不足で申し訳ありません。観て!観ていただいたら、おわかりいただけるはずです。
酒井麻衣監督の演出も丁寧で、ツボを心得ていらっしゃる。
ひまわり畑と、永遠に引きずる恋
じゃあツッコミどころはなかったのか、という話なのですが、それはある。先ほどヒロインが元気過ぎると書いてしまいましたが、いくつかあります。キービジュアルになっている湖のシーン。ストロベリームーンを二人で観に行くわけですよ。門限があるだのなんだのと言いながら。
微笑ましいなと思いつつ、ぬぼーっと観ていると、湖に入っちゃう。「え。6月ってまだお水冷たくない?」とか「腕時計も浸かったね(死んじゃうから壊れてもいいのか?防水?でも革ベルトじゃない?)」とか、余計なことを考えちゃうんですよね。散々泣きながら、そんなことを冷静に考える自分が嫌になります。
あと、どうしてラブストーリーに出てくる若者は、結構な確率で自転車をぶっ飛ばして倒れるの?
『中学聖日記』の黒岩くんを思い出しちゃった。他の乗り物に乗っていても嫌だし、ただ走っているだけだと悲劇っぽさが薄まるからか。
って、一人で疑問に思って一人で解決しちゃった。
大人エレベーター、変な風に昇ってしまいました。もう戻れない。
ヒロインの親の選択も、確かに娘は幸せだったと思うけれど、相手の男の子のことを思うと、これでよかったのかしら。どっちにしても、男の子は一生引きずるのか。後悔がないように「生きる」って大変。日向くんが友人の助けを借りて作ったひまわり畑を眺めながら(私はサプライズが苦手なので、自分がされたらリアクションに困りそう)、そんなことを考えました。
褒めているんだか、なんだかな、みたいになってしまいました(松竹の方、関係者の方ごめんなさい)が、この映画がたくさんの人に観られるとよいなと思います。初恋のときめき、友情のありがたみ、片想いの切なさ、真っ直ぐに強く生きることの大事さ。いろんなことを思い出させてくれます。
あ、メインの二人以外では、友人・カワケンの13年後を演じる伊藤健太郎と、萌のお母さん役の田中麗奈がよかったです。
では、劇場へいってらっしゃい!
そして、どこが気になったか教えてほしいです(一滴も涙が出なかった人とは仲良くなれないかもしれない、、、とも限らないか)。
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