漫画家アシスタント物語 諦めま章〈20〉 この章もいよいよ終わり!
《上の写真: 書下ろし単行本「サイコホスピダー」を企画していた36歳の私です。4年後には絶望的な結果になるのですが‥‥秋山プロ前、1992年5月》
< この諦めま章〈20〉は、文庫本約6ページ分 >
その39
《 漫画家アシスタントが・・・先生からにらまれる!? 》
さて、この章の最後に書く事は‥‥ ちょっとシビアな話になりますが‥‥‥‥
困った事に、私の師匠であるジョージ先生は、このブログが大嫌いなのです。
‥‥この事は、以前に何度か書かせてもらっているので‥‥ くどいと思われる方もあるかも知れませんが‥‥‥‥
最近( 2013年当時 )の状況を書かせていただきたいと思います‥‥‥‥
ブログを始めた当初( 2004年 )から、先生を表現する時に「 ハゲ 」とか「 老人 」、そして「 怖い 」とかいったキーワードで先生の神経を逆撫でしていたわけですが‥‥‥‥( その後、「薄らハゲ」「初老」に訂正 )
それでも、ブログが書籍化( ※参照 )する時には、少しは理解してくれていました。 先生自身の名前や、エピソードなどの表現についても、了承を与えてくれていたのです‥‥‥‥
しかし、その後も、長年( 6年ほど )同じような記事( 先生を決して美化しない記事 )が続き‥‥‥‥
「 また、俺ぃの悪口を書いてるんだろ‥‥ 」
‥‥などとボヤくようになっていたのです‥‥‥‥
特に4年前の2009年に、先生にとって最も大切なアシスタントの一人が病没してからは、特にこじれてしまいました。( この経緯は『 諦めま章 〈5〉 』に )
朝、仕事場へ入ってから先生に挨拶しても返事の無い事が増えていました‥‥‥‥
そして、しばらく経ってから‥‥‥‥ こんな事があったのです‥‥‥‥
夜の9時頃でしょうか‥‥ 仕事が終わってデスクの周りを掃除している時だったと思います。
ビールか何かをキッチンに取りにきた先生と立ち話をしたのです‥‥
「 原稿が盗まれてな‥‥‥‥ それがネットのオークションで売られてたんだぜ! 」冷蔵庫を開けながら‥‥私を振り返る。
「 え~~~っ?! 」固まる私。
驚いてる私をにらみつけるように‥‥‥‥‥‥
「 随分高い値段で買い戻したけどよぉ‥‥! 」
「 ‥‥‥‥‥‥ 」
「 おめぃ~が原稿を盗んだんだろ!? 」ビール瓶を手に持ちながら
問いただす‥‥ と言うよりも‥‥‥‥ 言葉を吐き捨てるように‥‥‥‥ 決め付けているといった感じで‥‥‥‥ 私は一瞬、凍りついて‥‥‥‥
「 ま‥‥ まさか‥‥‥‥‥‥! 」( 呆然 )
あまりのバカバカしさに、まともに弁明する気にもなれない‥‥‥‥
仕事場には、出版後に編集部から返却された原稿がそこらじゅうに放置されているので、そのうちの一つを誰かが持って行ってしまったのか‥‥‥‥
ジョージ先生は、私が十分にダメージを受けたのを確認したかのように顔を横に向けると‥‥‥‥
「 まぁ‥‥‥‥ 編集員の誰かが、いらねぃ~原稿だと思って、持って行っちゃったのかもしれねぃ~けどよ‥‥ 」 ( 一見すると盗難事件ですが、ひょっとすると先生自身が譲った事を忘れているのかも知れません )
今でもインターネットを「 悪の温床 」とか「 危ないもの 」、「 ヤバい世界 」とか言って嫌っているジョージ先生なのです‥‥‥‥( ただのアナログおやじ )
先輩の葬式で写真を撮ろうとした事を「 腐れ外道! 」と言われ‥‥ ネットオークションで原稿が売られていると「 盗んだんだろ! 」と疑われ‥‥ ついには「 おめぃ~の本( 拙ブログ本 )なんか半分も読んでねぃ~よ! 」と切り捨てられる始末。
普通の人なら、「 もう辞めさせてもらいます 」と自分から飛び出してしまうシチュエーションだと思いますが‥‥‥‥
とにかく、それ以来‥‥‥‥
ここ、2、3年は‥‥‥‥ 仕事が数日間、理由もなく休みになったり、挨拶しても返事もしてくれない時などに‥‥‥‥
『 もしかして‥‥ 昨日、俺のブログを読んだのかも知れない‥‥ 』
昔の女の話や、奥さんを泣かせた話、「 引退宣言 」などと騒がせて、こっそり温泉旅行を楽しんだ話など‥‥‥‥ 先生が読んだら、きっと、ただでは済まない!
先生が読まなくても、編集員が読んでご注進にあがるってな場合も‥‥‥‥
『 こりゃ‥‥ オレがヤバイかも‥‥ クビになるのかも知れない‥‥ 』
まったく、ヒヤヒヤものなのです‥‥‥‥ いや、ホントに!
先ほどの先輩アシスタント( ※参照 )の葬儀から5年になります‥‥‥‥ それでも、まだ、先生との間には緊張感があり‥‥‥‥
いつも‥‥
『 今日、クビになるかも知れない‥‥ 』
‥‥と、大げさでは決してなく、ビクビクと仕事場へ出かけている毎日なのです‥‥
私は、今月で58歳になります。 しょ~もない漫画家アシスタントがネズミのように怯えて生きておりますのです‥‥‥‥
ちなみに、友人からペットのウサギや熱帯魚を飼うことを勧められたりするのですが‥‥‥‥ 何の事はない、自分自身がペットのような震えるネズミだったわけです‥‥‥‥‥‥
さて、次回からは新章という事で‥‥‥‥
先輩アシスタントたちの昔話でも‥‥‥‥!( くれぐれも、過剰な期待はなさらないで下さい )
新章なのに‥‥ タイトルは‥‥ 「古い話で章」!
《「諦めま章」、2012年6月~'13年9月:公開》
「 漫画家アシスタント物語 古い話で章〈1〉」へつづく・・・・
「諦めま章〈19〉」へもどる‥‥
「もくじ」 へ‥‥
~~~ 参照 ・ 諦めま章〈20〉 ~~~( 読んでも、読まなくても!)
【その39】
・書籍化 : 拙ブログ「漫画家アシスタント物語」が2008年4月にマガジン・マガジン社より出版される。
・先輩アシスタント : 1970年頃から2009年まで務めた、職人気質なアシスタント、精密なデッサンと、丁寧な輪郭線でメカや建築物、小道具まで、幅広く表現する人だったが、50歳代で早世されました。
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