【AI格闘記㉙】カロリー計算の完全自動化に挑む。第一歩は「完璧なエクセルを捨てること」だった(第1回/全4回)
毎日のカロリー計算と記録。
私はこれを最新のAIエージェント「Claude Cowork」を使って完全自動化してやろうと目論んだ。
結論から言おう。
自動化の第一歩として私がやったことは、今まで手塩にかけて作り込んできた「完璧で複雑なエクセルファイル」をゴミ箱に捨てることだった。
システム化の罠。「今のやり方」をそのままAIにやらせるな
DXや自動化と聞くと、多くの初心者は「今人間がやっている複雑な作業を、そのままそっくりAIに代行させよう」とする。
しかし、それは確実に失敗するアプローチだ。
現場の自動化において最初に必要なのは、高度なツールではない。
「捨てる勇気(業務の断捨離)」である。
複雑すぎるプロセスは、AIを迷子にさせる
なぜそうなのか。
人間が長年かけて継ぎ接ぎした複雑なフォーマットや業務フローは、AIにとってノイズの塊だからだ。
無理に自動化の枠に押し込めば、AIはエラーを吐き、かえって運用コスト(修正の手間)が増大してしまう。
「完璧なエクセル」へのAIからのダメ出し
私は毎朝体重を測り、エクセルに手入力していた。
食事のたびにGeminiに画像を投げてカロリーとPFC(タンパク質・脂質・炭水化物)を計算させ、それもエクセルに転記していた。
この一連の作業をCoworkで自動化できないかと相談したのだ。
数秒後、Claudeから返ってきたのは率直なダメ出しだった。
「この複雑なエクセルをそのまま自動化するのはリスクが高すぎます」
PFCまで細かく管理する複数行の構造は、AIが読み書きするには複雑すぎるというのだ。
代わりにClaudeが提案してきたのは、「PFC管理を捨て、体重とカロリー収支だけに絞ったシンプルなHTML入力フォームをゼロから作る」という現実解だった。
私は迷わず「それでいこう」と即答した。
目的は健康維持であって、完璧なエクセルを維持することではないからだ。

「完璧より継続」という現場知
すべてを管理しようとするから、システムは重くなり頓挫する。
本当に必要なコアの数字(カロリー収支)だけを残し、あとは捨てる。
複雑なエクセルを捨てたことで、私の自動化プロジェクトは軽やかに動き出した。

……しかし、これは泥臭い死闘のほんの序章に過ぎなかった。
この後、私は現場のデバイス(iPhone)とiOSの強固なセキュリティという「現実の壁」に激突することになる。
(第2回「立ちはだかるiOSの壁」へ続く)
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