OHSS公開件数一覧【2026年7月取得】|東京都の不妊治療クリニックでの採卵回数とデータ
不妊治療を受ける医療機関を検討する際に、参考情報のひとつとなるのが、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の発症数です。
今回は、こども家庭庁が公開している東京都の不妊治療実施医療機関のデータをもとに、各施設の次の数値を整理しました。
・採卵総回数
・中等症または重症OHSSの発症数
ただし、この記事は医療機関の安全性や治療の質に順位をつけるものではありません。
公開されている数値を整理し、採卵を受ける医療機関を検討する際の参考情報として紹介するものです。
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OHSSとは
OHSSは、「卵巣過剰刺激症候群」のことです。
排卵誘発剤などによって卵巣が過剰に反応し、卵巣の腫れ、腹部の張り、腹痛、吐き気、急な体重増加、尿量の減少などが現れることがあります。
重症化した場合には、腹水や血液濃縮、血栓症などに注意が必要です。
一般に、高刺激の治療では多くの卵胞が育ちやすくなるため、低刺激の治療と比べてOHSSの発症リスクが高くなる可能性があります。
ただし、OHSSのリスクは刺激の強さだけで決まるものではありません。年齢、PCOS、AMH、発育した卵胞の数、採卵数、使用する薬剤などによっても異なります。
そのため、本記事で紹介する公開データだけから、各医療機関が高刺激または低刺激のどちらを中心に行っているかを判断することはできません。
本記事では、こども家庭庁の医療機関検索で公開されている、年齢別の中等症または重症OHSSの発症数を紹介します。
公開データの対象期間について
医療機関検索に掲載されている数値について、すべての施設に共通する対象期間は、検索ページ上では一律に明示されていません。
そのため、本記事では特定の年の実績とはせず、2026年7月に取得した公開データとして紹介します。
掲載後に各医療機関の数値が更新される可能性があります。最新の情報は、こども家庭庁の医療機関検索や各医療機関へ直接ご確認ください。
一覧を見る前の注意点
患者の年齢や卵巣予備能、PCOSの患者割合、卵巣刺激法などの背景は施設によって異なります。また、OHSSの診断時期や集計条件が施設間で同一であるかも、公開情報だけでは確認できません。
東京都の医療機関別OHSS公開件数
あ行
アイリスウィメンズクリニック武蔵境
・所在地:武蔵野市
・採卵総回数:334回
・中等症または重症OHSS:0件
赤坂レディースクリニック
・所在地:港区
・採卵総回数:158回
・中等症または重症OHSS:0件
秋葉原 ART Clinic
・所在地:台東区
・採卵総回数:838回
・中等症または重症OHSS:0件
浅田レディース品川クリニック
・所在地:港区
・採卵総回数:885回
・中等症または重症OHSS:1件
あさひレディスクリニック
・所在地:千代田区
・採卵総回数:29回
・中等症または重症OHSS:0件
麻布モンテアールレディースクリニック
・所在地:港区
・採卵総回数:401回
・中等症または重症OHSS:0件
育良クリニック
・所在地:目黒区
・採卵総回数:360回
・中等症または重症OHSS:0件
池袋えざきレディースクリニック
・所在地:豊島区
・採卵総回数:1,280回
・中等症または重症OHSS:2件
ウイメンズクリニック大泉学園
・所在地:練馬区
・採卵総回数:583回
・中等症または重症OHSS:5件
臼井医院
・所在地:足立区
・採卵総回数:649回
・中等症または重症OHSS:1件
うすだレディースクリニック
・所在地:武蔵野市
・採卵総回数:899回
・中等症または重症OHSS:1件
うつみやす子レディースクリニック
・所在地:新宿区
・採卵総回数:390回
・中等症または重症OHSS:2件
梅ヶ丘産婦人科
・所在地:世田谷区
・採卵総回数:853回
・中等症または重症OHSS:0件
オーク銀座レディースクリニック
・所在地:中央区
・採卵総回数:963回
・中等症または重症OHSS:4件
表参道ARTクリニック
・所在地:港区
・採卵総回数:119回
・中等症または重症OHSS:0件
か行
加藤レディスクリニック
・所在地:新宿区
・採卵総回数:18,909回
・中等症または重症OHSS:483件
神田ウィメンズクリニック
・所在地:千代田区
・採卵総回数:813回
・中等症または重症OHSS:0件
キネマアートクリニック
・所在地:大田区
・採卵総回数:742回
・中等症または重症OHSS:0件
木場公園クリニック
・所在地:江東区
・採卵総回数:1,133回
・中等症または重症OHSS:0件
京野アートクリニック品川
・所在地:品川区
・採卵総回数:2回
・中等症または重症OHSS:0件
京野アートクリニック高輪
・所在地:港区
・採卵総回数:715回
・中等症または重症OHSS:0件
杏林大学医学部付属病院
・所在地:三鷹市
・採卵総回数:45回
・中等症または重症OHSS:2件
銀座こうのとりレディースクリニック
・所在地:中央区
・採卵総回数:668回
・中等症または重症OHSS:0件
慶愛クリニック
・所在地:豊島区
・採卵総回数:444回
・中等症または重症OHSS:3件
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院
・所在地:港区
・採卵総回数:34回
・中等症または重症OHSS:10件
さ行
幸町IVFクリニック
・所在地:府中市
・採卵総回数:250回
・中等症または重症OHSS:0件
桜十字ウィメンズクリニック渋谷
・所在地:渋谷区
・採卵総回数:363回
・中等症または重症OHSS:0件
桜の芽クリニック
・所在地:新宿区
・採卵総回数:832回
・中等症または重症OHSS:0件
さくら・はるねクリニック銀座
・所在地:中央区
・採卵総回数:415回
・中等症または重症OHSS:0件
三軒茶屋Artクリニック
・所在地:世田谷区
・採卵総回数:324回
・中等症または重症OHSS:0件
芝公園かみやまクリニック
・所在地:港区
・採卵総回数:205回
・中等症または重症OHSS:1件
shinjuku ART clinic
・所在地:新宿区
・採卵総回数:1,419回
・中等症または重症OHSS:0件
新橋夢クリニック
・所在地:港区
・採卵総回数:2,599回
・中等症または重症OHSS:3件
城南レディスクリニック品川
・所在地:港区
・採卵総回数:233回
・中等症または重症OHSS:0件
陣内ウィメンズクリニック
・所在地:世田谷区
・採卵総回数:399回
・中等症または重症OHSS:2件
杉山産婦人科丸の内
・所在地:千代田区
・採卵総回数:3,043回
・中等症または重症OHSS:34件
た行
田園都市レディースクリニック二子玉川
・所在地:世田谷区
・採卵総回数:282回
・中等症または重症OHSS:0件
torch clinic
・所在地:渋谷区
・採卵総回数:1,065回
・中等症または重症OHSS:1件
東京医科大学病院
・所在地:新宿区
・採卵総回数:237回
・中等症または重症OHSS:5件
東京AMHクリニック銀座
・所在地:港区
・採卵総回数:247回
・中等症または重症OHSS:0件
東京大学医学部附属病院
・所在地:文京区
・採卵総回数:224回
・中等症または重症OHSS:0件
東京ハートクリニック
・所在地:港区
・採卵総回数:354回
・中等症または重症OHSS:1件
な行
にしたんARTクリニック品川院
・所在地:港区
・採卵総回数:38回
・中等症または重症OHSS:25件
にしたんARTクリニック新宿
・所在地:新宿区
・採卵総回数:255回
・中等症または重症OHSS:25件
にしたんARTクリニック日本橋院
・所在地:中央区
・採卵総回数:9回
・中等症または重症OHSS:0件
虹クリニック
・所在地:杉並区
・採卵総回数:402回
・中等症または重症OHSS:8件
は行
花みずきウィメンズクリニック吉祥寺
・所在地:武蔵野市
・採卵総回数:377回
・中等症または重症OHSS:0件
はらメディカルクリニック
・所在地:渋谷区
・採卵総回数:1,606回
・中等症または重症OHSS:1件
ま行
真島クリニック
・所在地:足立区
・採卵総回数:184回
・中等症または重症OHSS:2件
松本レディースIVFクリニック
・所在地:豊島区
・採卵総回数:1,708回
・中等症または重症OHSS:0件
峯レディースクリニック
・所在地:目黒区
・採卵総回数:510回
・中等症または重症OHSS:3件
みむろウィメンズクリニック
・所在地:町田市
・採卵総回数:376回
・中等症または重症OHSS:0件
めぐみクリニック
・所在地:杉並区
・採卵総回数:279回
・中等症または重症OHSS:0件
目黒レディースクリニック
・所在地:目黒区
・採卵総回数:548回
・中等症または重症OHSS:0件
両角レディースクリニック
・所在地:中央区
・採卵総回数:1,938回
・中等症または重症OHSS:9件
や行
よしひろウィメンズクリニック
・所在地:台東区
・採卵総回数:1,178回
・中等症または重症OHSS:3件
ら行
リプロダクションクリニック東京
・所在地:港区
・採卵総回数:2,230回
・中等症または重症OHSS:3件
六本木レディースクリニック
・所在地:港区
・採卵総回数:1,412回
・中等症または重症OHSS:70件
OHSS発症数が0件でも「OHSSが起こらない」という意味ではない
公開データ上で中等症または重症OHSSが0件となっている施設もあります。
ただし、0件という数値は、今回取得した公開データ上で中等症または重症の発症数が0件だったことを示すものです。
軽症のOHSSは含まれておらず、将来もOHSSが起こらないことや、すべての患者にとって安全であることを保証するものではありません。
OHSSの件数だけで医療機関を選ばない
OHSSに関する公開件数は、医療機関について調べる際の情報のひとつです。
ただし、採卵を受ける医療機関を検討する際は、件数だけではなく、次のような点も確認することが大切です。
・年齢やAMH、卵胞数などに応じて卵巣刺激法を調整しているか
・OHSSのリスクについて採卵前に説明があるか
・採卵前後に必要な診察や検査が行われるか
・採卵後に体調が悪化した場合の連絡先が明確か
・夜間や休診日の対応方法が案内されているか
・入院が必要になった場合の連携先が確保されているか
卵巣刺激を弱くすれば、すべての患者にとって適切な治療になるとは限りません。
年齢、卵巣予備能、過去の治療歴、治療の目的などを踏まえ、一人ひとりに適した治療方針を検討することが重要です。
まとめ
本記事では、こども家庭庁の医療機関検索で公開されている東京都の採卵総回数と、中等症または重症OHSSの発症数を五十音順に整理しました。
患者背景や卵巣刺激法に加え、数値の集計期間や集計条件が施設間で同一であるかも確認できないため、発症数だけで医療機関を比較することはできません。
クリニックを選ぶ際は、公開されている数値に加え、卵巣刺激法、OHSSの予防方針、採卵後のフォロー体制も確認することが大切です。
出典・参考資料
【データ】こども家庭庁「みんなで知ろう、不妊症・不育症のこと|医療機関検索」東京都・採卵実施施設・不妊治療実施医療機関の公開データをもとに作成。2026年7月取得。
※本記事は、公開されている医療機関データをもとに情報を整理したものであり、特定の医療機関の治療効果や優劣を保証するものではありません。
【OHSSに関する参考資料】
厚生労働省・独立行政法人医薬品医療機器総合機構「重篤副作用疾患別対応マニュアル 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」令和3年4月改定
https://www.pmda.go.jp/files/000240131.pdf
日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会「産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2023」CQ327 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症・重症化予防と管理は?
https://www.jsog.or.jp/activity/pdf/gl_fujinka_2023.pdf
Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine. “Prevention of moderate and severe ovarian hyperstimulation syndrome: a guideline.” 2023.
European Society of Human Reproduction and Embryology. “ESHRE Guideline: Ovarian Stimulation for IVF/ICSI.” 2025.
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