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40代の反復横跳び|あの日のわたしに会いに行く

負けず嫌いでしょ?
って言われることが多かった。

でも、ちょっと違う。
わたしは、人に対して負けん気を出すのではない。
自分自身に対して、負けたくないのだ。

40歳ぐらいの頃。
通っていたスポーツクラブでスポーツテストがあった。
学生時代にやった握力とか柔軟性とかそういう類のアレ。

そのテストは、定期的に行われていた。
もちろん希望者だけ。

わたしは、張り切って参加した。
今の自分がどれくらいの年齢なのかを確認するために。

反復横跳び。

1本目、なかなかよい成績がでた。
それでやめればいいものを2本目も張り切った。

去年の自分に勝ちたい。

ぐきっ。

嫌な音をたてて、膝が崩れ落ちる…。

やらかした…
膝の捻挫。

「けが、どうしたの?」
聞かれるたびに、小さな声で答える。

「反復横跳びで…」

「大人になって、どこでそんな機会が!」
「久しぶりに反復横跳びなんて、言葉聞いたわ!」
わたしの小さくなったボリューム以上に
大きなボリュームで帰ってくる反響。

わたしは、誰かに勝ちたくてがんばったんじゃないですよ!?
去年の自分に勝ちたくて…

いつだって、あなたは全力だから。

褒められているのか慰められているのか
そんな言葉がわたしに届いた。

負けず嫌いより、そっちの方がしっくりくる。

そして、卒業アルバムにもみつけた「すべてに燃焼した」との文字。
その後、タイムカプセルのようにでてきたサイン帳には、これでもかといわんばかりにでてくる証拠たち。

もはや返す言葉もありませぬ。

わたしは、何にでも全力投球なまっすぐ人間であった。
ちょっとカッコ悪いくらいに。
突き抜けていた。



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