おひとりさまの老後|介護するとき 介護されるとき|先に逝ったもん勝ち?
先に逝ったもん勝ち?
彼女のサポートをしながら、いつも思う。
子どもたちに迷惑をかけたくない。
老後は施設に入る。
でも、やっぱり誰かのお世話にならなきゃならない。
おひとりさまのわたし、老後はどうなるの・・
ひとりもの同士、そんな会話をして、お互いに「頼むよ」って手を握り合っても、先に逝ったもん勝ち?
やっぱり誰かは最後に残る・・。
伯母は、ご主人だけでなく、ご主人側の親兄弟の介護もしてきた。
そして、最後ひとりになった。
どんなに心細かっただろう。
「わたしが面倒を見るからね」
って早い時点から言ってはいたが、
「まだ頑張るからね」
って彼女は言っていた。
そして、わたしも「そのとき」が来るまで、地元に戻ることもなかった。
彼女がひとりぼっちで満たされない様子を見るのは、わたしの未来を見るようでわたしが悲しい。
宝箱
わたしがまだ地元に戻る前の頃は、ようかん、甘納豆、おしゃぶり昆布、せんべいなど、今まで見向きもしなかったお菓子コーナーのまえで吟味し、かごいっぱいに買い出しては、段ボールに詰めて宅急便で送っていた。
面会で会うと
「宝箱が届いた。ありがとう」
と喜ぶ彼女。
あなたのこと、忘れていないよ、の贈り物。
お菓子だけでなく、その想いをきっと受け取ってくれただろうと思う。
幼いわたしに彼女がしてくれたように。
今、わたしがしてあげているだけのこと。
老いていくこと
「入れ歯が合わなくなっているから、また歯医者さんに来てもらって作り直したりしますか?」
って施設から連絡があった。
あごが細くなって、入れ歯がかみ合わなくなるんだそうだ。
ポリグリップだけでは追いつかないらしい。
「本人の意向に任せます」
と返事をした。
後日、面会時に、入れ歯の件をどうしたのか本人に確認すると、
「もうこのままでいい。大丈夫」
というので、あらためて施設側にも意向を伝えておいた。
一緒に暮らしていたわけでもないから、入れ歯の具合とか入れ歯のお手入れの仕方とか道具とか全くわからず、施設の方に教えてもらいながら、必要なものを準備する。
こうやって、わたしは彼女に老いていくことを教えてもらっている。
これから自分のからだもそうなっていくんだなって覚悟と恐れが共存する。
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