蕎麦食推進クラブ「さざれ石」会報 #045
さて、年末へ向けてのカウントダウンもいよいよ残り少なくなってまいりました。
皆さん、今年やり残したことはありませんか?
たくさんある人、ほぼやり切った人、何も出来てない人、さまざまですね。
一年の計は元旦にあり、とは言われますけど、一年の締めは皆さんどうされますか?神社参り、ディズニーランド、デパートへ買い物、いやいや何処にも出掛けずにネットサーフィンで掘り出し物探し、そうだ、年賀状書かなくちゃ、なんて人もいるでしょうし、年に1度の大掃除に精を出す人もおいででしょう。
でも、ひとつ忘れてませんか?
そうです。
お蕎麦をたべましょうよ!
という事で、45号をお届け致します。
2025.12.20

❒年末特別企画
🔴お題いただきました‼️
(テーマにもとづいた記事の募集)
❖「貴方の年越しそば見せてください」
・我が家では毎年決まって、◯◯な時に(例:大晦日の昼、大晦日の除夜の鐘の音を聞きながら、等々)こんなおそば食べてます。
・今年は趣向を変えて、こんな年越しそばを作って新年を迎えようと思います。
・気になっていた◯◯というお店に行って、◯◯そばを食べたい。
(下調べに行っての食レポでも、年末訪問に向けての情報記事だけでも結構です。)
・前に寄ったあのお店で年越しそばとして◯◯そばを食べてみたい。
などなど。
自宅で年越しそばを楽しみたいとお考えのあなた、今年は気になるおそば屋さんに出掛けて年越しそばを楽しみたいとお考えのあなた、是非是非、奮ってご参加ください。
投稿いただく記事には下記記事を必ず埋め込んで、#貴方の年越しそば見せてください も必ず添付願います。
いつものように光の速さで回収に伺います。

🔷今週の会報記事
[知識編]

🔸山下座郎さん
「なぜ そば湯を飲むようになったのか?」
いつも歴史的変遷も踏まえて考察され、大変興味深い記事を書かれる山下さん。
今回は前回記事の続きで、そば切りの伝播について延暦寺で修行していた天海によって信州戸隠に伝わり、戸隠から出雲大社の別当寺である鰐淵寺に伝わったと考察されています。
それは、信州由来の「おしぼりそば」であったであろうと仮説。
鯉渕寺から出雲大社に伝わり、参道にはそば切りの屋台がならんだが余りにも多い客数にもり蕎麦が間に合わなくなり、そこで始まったのが茹でたそばを冷水で晒すことなく、茹で汁ごと提供する「釜揚げそば」になったと考察しています。

そして、出雲そばは松江藩主・松江直政が蕎麦職人を信州・松本から連れてきたというのが定説になっていますが、松江の割子そばと出雲の釜あげそばの出自は別だと思うと論説しています。この件については次回以降に解説されると思います。
こうして、食中りに効くとされていたおしぼりそばを食べなくとも食中りにならないではないか?尚且つ、茹で汁のまま食べている釜揚げそばを食べれば食中りの予防になると行き着きます。
一方、信州ではしぼりそばでも食中りは防げないというのが徐々に分かってきます。そして古来より深い繋がりがあるざっくりいって、信州と出雲での交流から出雲の釜揚げそばが食中りに効くらしいという噂が信州に伝わり、元々かけそばを食べる習慣が信州ではなかったものですから、蕎麦湯だけを飲むことが始まったと考察されています。
同じ頃、江戸ではどうだったのか?食中りには山葵が効くとされていたけれど、山葵は気軽に庶民が使える代物ではなかったし、食中りが防げるわけもなく、打つ手なしのところへ「どうやら蕎麦湯で食中りが防げるらしい。」という噂が噂を呼び、江戸で蕎麦湯は大流行、現在に至ったと推察しています。
蕎麦アレルギーは悩ましい存在ですが、完全に防げる手だてがないのが実情ではあります。
尤も、蕎麦湯として飲むのが一番ルチンを多く摂取でき、医学的にルチンはアレルゲンの元となるたんぱく質を緩和する作用が少しはある様なので、理には適っているというのも事実ではあるんですけどね。
それにしても、十割そばの茹で汁にそばつゆを加えると、とろっとして実に美味しいですよね。個人的には大好物のひとつです。(^^♪
「掌編小説」

🔸藤家 秋さん
「蕎麦くれーぷDEぼっちクリパ」
独自の世界観でショート・ショートを書かれる藤家さんのまさに今でしょ!を感じさせる記事をプレゼントいただきました。
クリスマスパーティーに先端を行っている「SOBAP」を登場させていただき、さぞや蕎麦粉も大喜びしていると思います。
折しも我がEijyo家では、これから長女宅でクリパでございます。
蕎麦メニューをすっかり忘れておりましたので、追加メニューでこれより蕎麦粉で作るクレープをたくさん焼いて持参する事がこちらの記事を見てたった今決定致しました。
秋さん、気づきをありがとう!

SOBAP画像はgingamomさんの記事より拝借致しました。
(無断ですいやせん。)

真ん中:しそベリーレアチーズ 380yen
左:チョコレートクリーム 320yen

真ん中:ローストオニオンツナ 360yen
左:プロシュートケール 360yen

左:ピスタチオクリーム 360yen

左:苺のショートケーキ 450yen

左:季節のフルーツ メロン 450yen
gingamomさんの記事はこちらです。
お好みのSOBAPを片手に持ったイメージしながら、藤家秋さんの世界観をお楽しみくださいませ。
[食レポ]

🔸モリックさん
「思い出グルメ26、せいろそば」
毎日食レポが中心で神出鬼没のモリックさん。ときたまとんでもない超人気店や有名店にも顔出しされるので、目が離せませんよ。
今回は、大阪堺にある「ちく満」。
5年前の思い出の店としてアップされましたけど、このお店なんと創業1695年。江戸幕末期からの歴史あるそば屋さんなのだ。
そば切りの原型と言われる熱盛せいろそばを今も守る数少ない銘店なのだ。
メニューは、1斤と1.5斤のどちらかを選ぶだけ。
すると、せいろに入ったそばが到着。


それにしても、モリックさんすごく希少な体験をされましたね。
以前、みわからすさんが京都「竹邑庵太郎敦盛」の記事をご紹介くださったけど、「ちく満」はこちらと並んで伝統の熱盛そばを守っているお店なのだ。
一度は食してみたいけど、関東では熱盛りそばを提供するお店がみつからないので、大阪、京都に行くしか手はないようです。
うぐぐっ~、蒸篭で作ってみるかね、、、。
👇モリックさんの記事はこちらです。
[食レポ]

🔸なぐなぐさん
能登の早朝散歩と美食のススメ ー 「ヴィラ デラ パーチェ」と「月とピエロ」と「槐」編 ー
能登をこよなく愛し、能登を支援するなぐなぐさん。
そして、やる時はやる男、なぐなぐさん。
前回は、能登「蕎麦処 上杉」という品格あるお店で出来栄えが気に入らないとお客さんに提供しないという超職人気質なご主人の御前蕎麦に運悪くありつけなった思いを抱えたまま、またまた素敵なお蕎麦屋さんに行かれましたよー。
「槐」
これでなんて読むの~、ですよね。
えんじゅと読める人はこのお店に行った事ある人か、もしくはお店の親戚縁者、それと植物に詳しい方しかいないんじゃないかという位、難しい店名ですね。
中国原産の落葉高木なんですね。

注文されたのは、以下3品。
・能登野菜の天ぷら
・季節のそば
・三色盛り

どれも野性味を感じるしっかりした野菜たちのようです。
そして、これは芸術?
と思しきおそばの登場です。

なんとごぼうを練り込んだおそばとのこと。
それも能登野菜の沢野ごぼう使用。
旨味を持ったごぼうの香りが漂えば、そばつゆなしで食べても美味しいのでは?と思っちゃいますね。
これ、塩だけでいけそうに勝手に妄想してます。
最後は、三色盛り。
これまた、蕎麦界のエリートが揃ったという感じです。

なぐなぐさん寸評
更科は白神山地産、あっさり歯切れがよく、つるつるするするっ。
ほかの2品は、永平寺産蕎麦。
挽きぐるみは、甘みも感じるバランス良き品。
田舎は、ごわごわ食感で歯ごたえ抜群。噛むほどに甘味がじんわりひろがる。
3種をまずそのまま味わい、水で味わい、塩であじわい、そしてそばつゆで味わう。これをやってみたいですね。3X3で9回味わえますね。
さて、お蕎麦の記事部分だけ切り取らせてもらいましたけど、能登の旅の様子はオーベルジュ、パン屋さんにも行かれてますので、下記をご覧くださいね。
[おうちで楽しむ編]

🔸M夫人さん
「皮がすき」
タイトルとヘッダー画でまずこれはやきとり記事に間違いないと覗いたら、いやいやそういう事ではなかったですね。
まんまとM夫人の罠にはまりました。(笑)
さまざまな皮を使ってお料理されましたよ。
まずは、りんごの皮をバターで炒め塩をふり、さらにシナモンパウダーで仕上げました。

おっと、続いてはどら焼きの皮。

お好きだそうです。
お次は柚子の皮を使ったお漬物。

大根の皮は、干し桜海老とごま油で炒めてきんぴらに。

にんじんと紅くるり大根の皮のきんぴら

蕪の皮は、塩昆布あえに。

さつまいもの皮は煮物に。

ふぐの皮、こりっとして良いつまみになりますね。

あんこうの皮を使ったトマト煮込み。

ここでようやく出ました。
鶏皮のやきとり。

鶏皮ポン酢あえ

鶏皮の煮込み。
これは酒の肴にとっても良さげです。

出ました、出ました。おそばの到着です。
鴨の皮を使って出汁を取り、具材は鴨皮から出た脂で鶏つくねと葱ときのこを焼いたものだそうです。
こりゃ、美味いに決まってる。

お蕎麦はこちらを使用。

さらには、出汁をとった後の鴨皮を細かく刻んで、芹と合わせて焼き飯に。
蕎麦用のかえしと胡椒で味つけをされてます。

お~見事な皮料理の数々。
ご本人いわく、このように仰ってます。
物価高が続いていますね。皮も無駄なく上手に料理に生かしたいものです。
確かに皮も無駄にせず、しっかり美味しく食べましょうね。
少し端折ってますので、本文で皮料理の楽しさと美味しさを味わってくださいね。
[おうちで楽しむ編]

🔸Shokoさん
「12月前半のおうちビストロ ~奈良ワインに初挑戦~」
毎月おうちビストロを記事アップされているワインマイスターShokoさん。
今月は、奈良ワインに挑戦と題して、様々な食も織り込んでくれています。
その前に新米の記事も書かれてましたので、皆さんご興味あるところだと思いますので、ちらっとご覧ください。
吉祥寺の金井米穀店、中央が「新之助」の新米。

購入したおにぎり。

さて、本題です。
奈良木谷ワインを色々お料理と合わせられました。
まず1本目。鱈と牡蠣入りの鍋で合わせました。


Shokoさん寸評
魚介と冬野菜の鍋によく合う。
また、チャンジャやご飯とも相性よい。
日本ワインらしい楽しみ方ができる、いいワインだ。
なんと、器も変えて陶器でも味わってます。
これは新発見な味変が楽しめそうですね。

続いては、2本目は木谷ワイン K 甲州 2024。

合わせるは、海老しめじ白菜入りのカレー味ビーフン。

Shokoさん寸評
色調は透明感のある淡い黄色で微発泡、和柑橘の香り、わずかに白桃の香りや吟醸香、甘みのある香りがしつつドライ、キュヴェタカシよりやや飲み応えあり、ややまったりしている。
わずかに印象は違うが、両方美味しい甲州だった。
わざわざ山梨から奈良へ運んで醸すだけある、ブドウ農家と醸造家の相性の良さを感じるワインだった。
ちなみに、この日は海老入りのカレー味ビーフンも作った。
お米でつくったビーフンや海老との相性もよかった。
シメの3本目は、そりゃ蕎麦でしょー。
という事でお待たせしました。
木谷ワイン 奈良 ブラン 2023に温蕎麦を合わせました。

ちぢみほうれん草と油揚げ入り温蕎麦の登場です。パチパチ👏👏👏

使用した蕎麦はこちら。
信州飯山産そば粉使用の更科系干し蕎麦。
余談ですが、Shokoさん情報から早速、某電鉄系Tストアーにたまたま寄った買って帰ったのですが、そうしたらなんと我が家にも同じ物の買い置きがありオーバーストックになっちゃいました。(笑)
現在、我が家の乾麺6袋と過剰在庫なので、年末年始に活躍してもらう予定です。

おそばに添える料理は、生姜とネギ入りつくね。

Shokoさん寸評
色調は透明感のある明るいイエロー、熟して黄色くなったマスカットの香り、若干苦味のアクセント、ややシュワッとして酸味しっかり、リンゴ酢のようなインパクトと香りの自然派ワイン。
アルコール度11.5%より飲み応えがあるように感じる。
個性的なワインで、前の甲州と全く違い、なんだか奈良っぽい。
素朴だけど芯があってシャキッとしている、欧米のワインとはまったく違う、何とも言えず「和」な感じ。
興味深いワインだ。
料理は、生姜を多めに加えたつくねに合った。
ちぢみほうれん草の強めの味にも負けず、優しめな更科そばにも寄り添う。
いやー、今回も佳きワインと美味しそうな料理とマリアージュ、たっぷり堪能させてもらいました。
お腹一杯です。
クリスマス、お正月と自宅でのパーティーや家飲みの多い時期を迎えますので、参考にされるのも一考です。
詳しく書かれてますので、是非じっくりお読みくださいね。

🔷ご連絡(海外在住の方へ)
海外在住の方にお知らせ致します。
日本国内産蕎麦に拘って記事をお寄せいただくことを原則とさせていただいておりますが、海外では日本産の蕎麦の入手が困難であることから、海外在住の方に限り、日本産玄蕎麦という条件は除外したいと思います。
勿論、日本からの帰国時に購入した玄蕎麦を使ったそばやそば粉が入手できるのであれば、それが一番有難いですけどね。
海外に移住されると、日本食への思いも一層強いものがあると思いますので、海外在住の方からも是非、蕎麦に纏わる記事をお寄せいただければと思っております。
合わせて、海外での蕎麦事情、どんな物がどんな形で食べられているのか?どこ産の蕎麦でどんな品種なのか?などの情報もお聞かせ頂ければ嬉しいです。
何卒、宜しくお願い致します。(^^♪

記事をお寄せいただいた皆さん、本当にありがとうございます。
いつもながら、心より厚く御礼申し上げます。
ここでひとつお願いがあります。
当クラブでは、国産原料(玄蕎麦)に拘っています。
理由は、クラブ立ち上げの記事に書いてある通りです。
※「国内製造」という表記の麺をお使いの場合、原料が海外産の場合が大半ですので、必ず国内の何処の原料(玄蕎麦)を使用しているかの確認を頂き、記事内にも明記をお願い致します。

蕎麦食推進クラブ「さざれ石」では、皆さんの投稿記事をお待ちしています。
会員制ではありませんので、クラブ立ち上げ記事をお読みいただき、会報に掲載された記事を見て、ピンと来たら是非ご参加願います。
唯一、国産の蕎麦原料にだけ拘っておりますので、ご理解の程、宜しくお願い致します。
投稿記事には下記の記事と #蕎麦食推進クラブさざれ石
を必ず貼付ください。光の速さで回収に伺います。
もし、迷ったら、クラブ立ち上げ記事にコメントください。
尚、蕎麦食推進クラブの会報は基本土曜日午前中に投稿。
それ以外の私の記事は、毎週水曜日朝7時の投稿とさせていただきますので、引き続きお付き合い頂ければ幸いです。
※ご注意
会報だけを纏めたマガジンもありますので、ご興味のある方はこちらへのフォローをお願い致します。
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