愛器#12: Sterling by Music Man LK100 BLB(2025年製)
*注) 愛器#は手持ちの中で入手の古い順に付けています
私のギター遍歴は、一見するとFernandesからValley Artsへ乗り換えたように見える。しかし実際には違う。ずっと追い続けていたのはSteve Lukatherだった。彼が使うギターが変われば、私の憧れも変わる。EMG SAを積んだストラトから、Valley ArtsのSSHへ。その時々で理想の形は変わっていったが、目指す方向だけは変わらなかった。
そして、その長い旅路の先でたどり着いたのが、Sterling by Music Man LK100だった。

購入経緯
2025年が還暦ということで、自分では赤いエレキギター(Photogenic ST-180、 後にネックをFernandes ST-85のものと交換)を記念として入手したのですが、家族から『本当に好きなもの(1本)』ということでプレゼントされました。
「本当に好きなもの」と言われたので、冗談半分でMusic Man LUKE III(70万円オーバー)が欲しいと答えたところ、家族の視線が一瞬だけ凍りついた(笑)
しかし元来私は本家よりもサブブランド派。
Fenderを改造したLukatherのギターよりもレプリカのFernandes ST-145SL。Valley Arts USAのLukatherモデルよりもValley Arts JapanのMシリーズ”ROBOT”。
私は昔から、本家よりも"自分なりの解釈で生まれたモデル"に惹かれる傾向がある。
この時初めてMusic Manにもサブブランド的なSterling by Music Manがあることを知りました。そして運の良いことにSteve Lukatherモデルまであることも。
しかもブランドサイトにはLukather本人が試奏をしている動画まであるではないですか!!
*現在はErnie Ball公式YouTubeに動画があります。
1980年代の混沌とした時代の中で作られたであろうFernandes ST-145SLレプリカモデルや、無断で制作され怒りをかったとも言われるValley Arts Mシリーズ”ROBOT”とは違い、Steve Lukather公認のシグネチャーモデルとして販売され、ブランドサイトでは本人が実際に試奏する動画まで公開されていた。
1980年代のコピー文化を知っている私にとっては、この"公認モデル"という安心感も大きな魅力だった。
価格も本家LUKE IIIの約2割程度。家族にとっても現実的な選択肢だった(笑)
ということで、無事Sterling by Music ManのLK100 BLBを還暦記念にプレゼントしてもらいました。
当初はLK100DというDiMarzio "Transition"ピックアップの付いているモデルを考えていたのですが、ちょうどモデルチェンジでSterling製のオリジナルPUに変更になったようです。
*この辺の変更点等は別に書こうと思っています。

スペック:
ボディ材: ナトー(Nyatoh) / フレイムメイプル・ベニア・トップ(Flame Maple Veneer Top)
ボディカラー: ブルーベリー・バースト(Blueberry Burst / BLB)
ネック材: ローステッド・メイプル(Roasted Maple)
指板材: ローズウッド(Rosewood)
スケール: 25.5インチ(64.8cm)
指板R: 12インチ(30.5cm)
フレット: 22フレット(Narrow)
ナット幅: 1.65インチ(42mm) /
最終フレット幅: 2.20インチ(56mm)
ブリッジ: ヴィンテージ・トレモロ(Vintage Tremolo)
ペグ: ロッキング・チューナー(Locking)
トラスロッド: デュアルアクション
ネックアタッチメント: 5ボルト・ジョイント
ピックアップ: HH
Sterling by Music Man オリジナル・ハムバッカー(セラミック) ×2
コントロール:
1 ボリューム(Push/Push式 12dB アクティブ・ボリューム・ブースト搭載 / 9V電池駆動)
1 パッシブ・トーン
スイッチング: 5ウェイ・ピックアップ・セレクター
弦: Ernie Ball 2221 Regular Slinky
主な特徴
STERLING by Music Man LK100は、本家Music Manの「Luke III」を忠実に継承したコストパフォーマンスに優れたシグネチャーモデル。
アクティブ・ブースト機能: ボリューム・ノブを押し込むことで12dBのゲインブーストが可能で、ソロ演奏時などに手元で簡単に音圧を稼げます。
ローステッド・メイプル・ネック: 高級感のあるルックスだけでなく、木材の水分を飛ばすことでネックの強度や安定性が大幅に向上しています。
高いチューニング安定性: 2点支持のヴィンテージ・トレモロとロッキング・チューナーの組み合わせにより、アーミング時の狂いを最小限に抑えます。
その他詳細:
変更点
エンドピン:Schaller Security Lock(旧型)のクローム
ノブ:ドーム型ノブ(レインボーカラー調)に交換
トレモロスプリング:Raw Vintage RVTS-1(5本掛け)
サドル:GOTOH S12 Gold(ブラス製)に交換
弦:.009~.046メイン
指板にDNA Line Steve Vai モデルインレイステッカー

ノブは虹色に

Blueberry Burstのシースルーともマッチしているような?
気に入っているところ
演奏性
ルカサーグリップが握りやすい(慣れだと思う)
ハイフレットまで弾きやすいネック接合部
ボディ各所のコンター加工

ハイフレットまで弾きやすい加工
機能
12dBのゲインブースト
Push / Push切り替えな点が良い
センターと2つのハーフトーンがパラレル接続になる点
ボディ背面のバッテリーケース
最終フレット部分にあるトラスロッド(デュアルアクションというらしい)


*20dBブートとなっているが私のLK100は12dB固定

ハードウェア
ロック式ペグ
ノンロックトレモロユニット


ロックペグとRaw Vintageスプリングのおかげでチューニングが安定
外観
Blueberry Burstのシースルーが綺麗で良い
*気に入っている点はたくさんある

気になるところ
4:2配列のペグ(見慣れるまで少し違和感)
EMG(アクティブ)ではなく、パッシブPUなこと
Floyd Roseではなくヴィンテージ・トレモロなこと
"Sterling"であって"Music Man"ではないこと(笑)
*本気で気になるのはペグの配列くらいで、あとは無理に挙げてみただけ。
本音で言えば、気になるところは無いのだ。
現在の仕様・感想:
トレモロスプリングを3本掛けとかいろいろと試してみたのだが、Raw Vintage RVTS-1の5本掛けにしたところ、ブリッジをフローティングに調整してもチューニングが安定している。
1980年代のFernandes ST-145SL、1990年代のValley Arts "ROBOT"、そして2020年代のSterling by Music Man LK100。
時代は違っても、私が追い続けてきたのはいつもSteve Lukatherだった。
振り返れば、ギターが変わったのではない。憧れの形が、その時代ごとに少しずつ姿を変えていただけなのだ。

(中央)1993年製Valley Arts "ROBOT"
(右)2025年製Sterling by Music Man LK100 BLB
*本人は塗り替えてしまった"ROBOT"以前の姿(ST-145SL)も、私の手元には残っている。レプリカだからこそ実現した、Steve Lukatherの変遷を並べて眺められる、少し贅沢なコレクションである。
最後までお付き合いただきありがとうございました。
それでは、また。
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