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愛器#09: Valley Arts "ROBOT" #300 (1993年製)

*注) 愛器#は手持ちの中で入手の古い順に付けています

手元に残る愛器も、いよいよあと2本。
どちらも現在でも一番手に取ることが多い、私にとってのメインギターです。

愛器#09、1993年製 Valley Arts "ROBOT" #300は、TOTOのSteve Lukatherが使用していたメインギターをモチーフに製作されたレプリカモデルです。

Valley Arts USA製ではなく、Valley Arts Japanが企画・製作したMシリーズの一本で、Steve Lukather本人の許諾を得ずに製作されたことで怒りを買ったとも語られる、いわく付きのモデルでもあります。

Valley Arts "ROBOT"(1993年製)

購入経緯

Steve Lukatherファンであることは薄々お気づきかもしれませんが、本命の本家USA製のValley Arts Custom Proのルカサーモデルは60万円オーバーで高嶺の花。しかしVA Japanが企画したこのMシリーズの"ROBOT"ルカサーモデルは半額以下の30万円。

それでも当時の私にとっては十分に高嶺の花。それでも「いつかは欲しい」と思い続け、頑張って手に入れた一本です。

限定生産との話もあり、発表直後に行きつけの御茶ノ水イシバシ楽器ロックサイド(現御茶ノ水本店)にて予約・購入。
*保証書には1993年12月4日と購入日が記入されている。
*#300は型番では無く販売価格の30万円ではないかとの解釈もあり。

廉価版レプリカモデルではあるが、ようやく手に入れた1本

スペック:

1. ウッドマテリアル(木材仕様)

  • ボディ:マホガニー

    • スティーヴ・ルカサー本人の実機に基づいたマホガニーボディ。一般的なストラト(アッシュやアルダー)に比べ、中低音に粘りと太さがあるのが特徴

  • ネック: バーズアイメイプル

    • 豪華な鳥眼杢(バーズアイ)が浮かび上がるコンポーネント系らしい上質なメイプルを使用

  • 指板:ローズウッド / 21フレット仕様

    • 通常のMシリーズの多くはエボニー指板(22 / 24フレット)ですが、ROBOTは本人仕様に準拠してローズウッド・21フレットを採用

    • インレイは後年インレイシールを貼った

2. 電装系(ハードウェア・パーツ)

  • ピックアップ:EMG製 アクティブ・ピックアップ(SSH配列)

    • フロント / センター: EMG SA(明瞭でノイズレスなシングルコイル・サウンド)

    • リア:EMG 85(ウォームでファットなマホガニーボディにマッチするハムバッカー)

    • ボディのザグリはHSH仕様

  • ブリッジ:Floyd Rose Original (FRT-5の個体もあるようです)

    • 激しいアーミングでも抜群のチューニング安定度を誇るロック式トレモロ
      *ボディのザグリは無い

  • コントロール:1ボリューム、5way ピックアップセレクター

3. ルックス・その他仕様

  • フィニッシュ:ロボットグラフィックペイント

    • 1985〜1993年頃のルカサーを支えたメインギターの特徴的な手書き風ロボットイラストを忠実にペイント

  • ピックガード:ブラック・3ピース(B/W/B)仕様

  • スケール:ロングスケール(25.5インチ / 約648mm)

  • シリアルナンバー:A190(ヘッドストック裏に刻印)

  • 製造国:日本製(朝日木工?)

Valley Arts Mシリーズ Standard 2(1990年製)ではヘッドストックに"M Series designed by Michael McGuire"の印字がValley Artsのロゴとともに入っているが、”ROBOT”に関してはValley Artsのロゴのみ。
ネックプレートにValley ArtsのロゴとM Seriesの刻印が入っていることからJapan MadeのMシリーズの内のレプリカモデルという位置づけになるかと思う。

深みのあるブルー

その他詳細:

変更点

気に入っているところ

  • ルカサーグリップが握りやすい

  • EMG特有(?)のロングトーンでの倍音が気持ちよい

  • EMG 85の太く粘りのある中低域は、マホガニーボディとの相性も良く、とても気持ちの良いサウンド

  • ボリュームコントロールのみの潔い仕様

  • ヘッドストック&ネックの杢目の綺麗なバーズアイ・メイプル

EMG SA/SA/85にボリュームコントロールのみだが、
多彩なサウンドを奏でることができる万能型

気になるところ

  • 21フレット仕様のため、22フレットが欲しい場面では少し物足りなさを感じる

    1. (Fernandes FST-145SLモデルの元となったギターをリフィニッシュして作成されたギターということで、21フレットを再現)

  • 9V乾電池P-006がボディピックガードを外さないと交換できない(バッテリー用のザグリ加工有り)

  • ニトロセルロースラッカー塗装のため、長期間ギタースタンドに立てていた部分がスタンド材と反応し、塗装が溶けた痕があります

電池は専用のザグリに格納
PUキャビティはHSH

ピックアップ

  • EMG SA / SA / 85によるSSH仕様

  • コントロールは1ボリュームのみというシンプルな構成

EMG 85の太く粘りのある中低域は、マホガニーボディとの相性も良く、5・6弦の響きはパワーコードのリフでもソロでも芯があり、存在感があります。また、ハイトーンではEMGらしいロングサステインに、独特の倍音が自然に重なってくる。フィードバックとはちょっと違う。好き嫌いはあると思うが、私はこの倍音の混じったトーンが好み。

一方ネックとセンターのEMG SAはクリーンかつマイルドな出音。歪ませた音作りでもボリュームを絞った時の甘いトーンがセクシーだ。

EMG SA/SA/85のSSH

ストラップ/ストラップロック

ストラップロックにはお気に入りのSchaller Security Lock(旧型)を購入当時から使っていますが、ストラップに関しては近年デザインが気に入り、現在はIbanez GS100TODへ交換しました。

ボディカラー

ボディバックのディープ・ブルーがボディ全体の基調でしょうか。ボディトップにはSFチックなロボット2体が描かれています。
Steve Lukather本人の"ROBOT"はスプレーペイントによる描画という記事を読んだ覚えがあるのですが、このレプリカは同じではないと思います。

当時のSteve Lukather本人のインタビューでは、この2体のロボットに込めた設定や物語が語られていました。しかし、その内容は今の時代では少々刺激が強く、そのまま紹介するのは難しいため、ここでは割愛します。

スプレーペイントではないと思うが、再現度は高いと思う

現在の仕様・感想:

目立つ仕様変更はなく、オリジナルではフラットタイプのジャックプレート(クローム)だったのですが、邪魔になる時があるので購入後すぐに船形ジャックプレート(黒)に変更しました。
最近ピックガードの留めビスはシルバーから黒に変更しました。

Valley Arts USAに比べればValley Arts Japanの廉価版レプリカモデルではありますが、ヘッドストックとネックのバーズアイ・メイプルの杢目がどことなく高級感を醸し出しているのもお気に入り。

ヘッドストックにはValley Artsのロゴのみ

Fernandes FST-145SLルカサーモデルを使っていた頃は、21フレットであることを少し物足りなく感じていました。そこで22フレット仕様のValley Arts Mシリーズ Standard 2を手に入れ、音作りや演奏面でも幅広く対応できる万能なメインギターとして使うようになりました。

しかし、その後"ROBOT"を手にしてからは状況が変わります。こちらも21フレット仕様ではあるものの、Steve Lukatherらしいサウンドや握りやすいネック、そして弾き心地の良さから、気が付けば自然と一番手に取るギターになっていました。

現在では、22フレットが必要な曲やEMG SA / SA / 81ならではのサウンドを求める時にトランス・ブルーのValley Artsを、それ以外では"ROBOT"を手にすることが多くなっています

"ROBOT"という個性的なグラフィックゆえ、人を選ぶ見た目かもしれません。しかし、音作りという点では非常に懐が深く、今でもどんなジャンルにも対応できる頼もしい一本です。

現在でも私にとってSteve Lukatherといえば、この"ROBOT"。30年以上経った今でも、ケースを開けるたびに「あの頃の憧れ」がよみがえります。

指板にはDNAインレイシール
ストラップはIbanez GS100TOD Tim Henson Signature Strap Polyphia

そして30年の時を経て、この物語はいよいよ"最後の(?)愛器"へと続きます。


最後までお付き合いただきありがとうございました。
それでは、また。

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