ダンジョン第54階層【実録】『大魔女を唸らせる起死回生の魔導設計書!1ヶ月の期限と新次元の在宅仕事』
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01:インフィニット・ブレイブ・ネゴシエーション〈無限の勇気による交渉術〉
東都校の密室、応接の間(応接室)。
俺は、目の前に鎮座する大魔女(現場責任者)の冷たい目を真っ直ぐに見つめながら、静かに話を始めた。
「本日はお時間を取っていただきまして、ありがとうございます」
俺は極度の緊張から、無意識に己の存在しない前髪を豪快にかきあげる痛々しいルーティンに走った。
汗で滑った手が頭頂部を通過し、そのまま後頭部を強打。
脳天から激痛が走り、目から火花を散らして床に崩れ落ちる。

『おい、おっさん!』
『幻の前髪を求めて自らの延髄を破壊するとか、ただの自傷行為だ ワン!』
『一人で気絶しかけて、密室の空気を死の淵に変えてる ワン!』
魔犬ツンの言語刃が、俺の心臓を抉(えぐ)る!
驚嘆的……………………………!!
俺は後頭部の激痛に耐え、一つ目の物理刃(自分軸)を心の中で強く詠唱した!
「発動せよ……! 」
インフィニット・ブレイブ・ネゴシエーション〈無限の勇気による交渉術〉 ッ!!
「実は先日の王都の高位貴族(専務)との会合の中で理の歪(課題)になっておりました在宅システムの継続に関する魔導設計書(企画書)を持ってまいりました」
大魔女(現場責任者)は無表情で問いかける。
「それで、どうなの」

「できるの、できないの?」
俺は絶対不可侵領域に慄くことなく、自信を持って答えていく。
「結論から申し上げます」
「大いに可能です」

02:ディープ・リサーチ・アナライズ〈深層調査の解析〉
俺は魂の血(本音)を乗せ、一気に語り始めた。
「私はあれからこの仕組みを本当に、中小ギルド(中小企業)側の仕事を請け負うシステムに変更しようと考えていました」
「そのために、情報の巻物(求人誌)に魔導錬成(作図)の求人を出しているギルド(企業)20つのギルドに対して、直接泥臭い遠隔詠唱(電話営業)を行い、調査を実施したのです」
背水之陣的…………………………!!
「募集はしているが一向に人が集まらない」
「今日も盟約ギルド(受注先)からの単価が安くて苦しんでいる」
「それが彼らの不都合な真実(隠蔽された真実)でした」
俺は二つ目の物理刃(自分軸)を心の中で高らかに詠唱した!
「いでよ……! 」
ディープ・リサーチ・アナライズ〈深層調査の解析〉 ッ!!
「私どもがそこのギルド(企業)に合った修練の道筋(カリキュラム)を行うことで、無料で生還の確定(採用)したり、魔道委託(外注)との間に入り、信徒(生徒)に仕事をさせることが可能であるとお伝えしたところ、17つのギルドに好意的な反応が見られました」
ここで、精神世界から魔犬ツンが鋭く割り込んでくる。

『背景を解説する ワン!』
『2000年代前半は刻限の傭兵(労働派遣)も開扉(解禁)され、好景気の中で各ギルド(企業)は魔導師(技術者)不足に悩んでいた ワン!』
『特に零細ギルドの働き手不足は深刻であり、傭兵召喚ギルド(人材紹介業)も確かなニーズとして出始めていた頃である ワン!』
「信徒(生徒)を異世界転生(転職・キャリアチェンジ)させる場合には、人材紹介料をいただく」
「魔道委託(外注)する場合には通常の魔道委託(外注)料をいただき、信徒(生徒)には一定レベルになるまで低い交換レート(単価)で受け取ってもらう」
「しかし、その収入も以前の悪魔的錬金術(搾取のビジネスモデル)よりはるかに高い金額になります」

「ギルド(企業)側にとっては、生還の確定(採用)できない状況で月に金貨30枚(30万円)以上の情報を撒き散らす代金をかける」
「何も動かなかった状況からクエスト(仕事)を受けることができる」
「もしくは魔道委託(外注)先を確保できる明確なメリットがあるんです」
大魔女(現場責任者)は黙って俺の話に聞き入っていた。
03:トライアングル・プロフィット・システム〈三方良しの利益構造〉
俺の提案はさらに核心へと迫る。
「私どもにも絶大なメリットがあります」
「修練の道筋(カリキュラム)の内容を変更することで、修練会(講座)の回数や、開眼の供物(受講料)を抜本的に見直す機会ができます」
超絶合理的………………………………!!
「単価が上がった場合には、ギルド(企業)側に今までかかっていた生還の確定(採用)費の一部を負担してもらう」
「確実に傭兵(人材)を確保できる指導の代わりにお代(費用)をいただく」
「信徒(生徒)には修練の供物(受講料)支援をする選ばれし者(選抜)募集によって、負担が軽るくなり、生還の確定(採用)に選ばれれば仕事が約束されるというメリットが生まれます」
「最終的に生還の確定(採用)されなくても、類似したギルド(企業)に冒険者(人材)を紹介することで、紹介のお代(人材紹介料)が発生します」
俺は三つ目の物理刃(自分軸)を心の中で強く詠唱した!
「発動せよ……! 」
トライアングル・プロフィット・システム〈三方良しの利益構造〉 ッ!!

「この絶好の機会に魔導師紹介所(就職支援チーム)を立ち上げ、本物の好取引(ビジネスチャンス)に変えるんです」
勇往邁進的……………………………!!
説明が終わると、大魔女(現場責任者)が静かに口を開いた。
「それ、いいじゃない」
「実績ができれば、それも強力な決め台詞(営業トーク)として使えるわ」
彼女の瞳の奥に鋭い光が宿る。

「しかし、現実可能性は高いの?」
「はい。訓練時間はかかりますが、概ね3ヶ月あれば可能だと思います」
俺が自信を持って答えた瞬間、大魔女(現場責任者)の表情が一変した。
「それ、1ヶ月でやりなさい。命令よ」
前人未到的………………………………!!
いつになく彼女は興奮した口ぶりで言い放った。
この理不尽な呪い(インポッシブル・クエスト)こそが彼女の真骨頂だ。
しかし、俺は応接の間(応接室)を出るなり、誰にも見られないように小さくガッツポーズをした。
これで、魔導女師(女性講師)たちの面目は完全に保たれたのだ。
04:ニュー・ディメンション・ワーク〈新次元の業務〉
俺は早速、その内容を共有するため、魔女(女性リーダー)である増田に指示し、魔導女師(女性講師)たちを集めさせた。
教室に集まった彼女たちの前で、俺は静かに口を開いた。

「皆さん」
「在宅のシステムは、維持することになりました」
初耳の魔導女師(女性講師)陣たちの顔には、明らかな戸惑いと動揺が広がった。
驚天動地的…………………………!!
「しかし、それは前のものとは似て非なるものです」
俺は力強く断言する。
「信徒(生徒)には、実際のギルド(企業)からの依頼により、在宅ができる環境を整えます。ギルド(企業)によっては、その優秀な信徒(生徒)を生還の確定(採用)することも可能にします」
俺は四つ目の物理刃(自分軸)を心の中で高らかに詠唱した!
「いでよ……!」
ニュー・ディメンション・ワーク〈新次元の業務〉 ッ!!
「そのために、皆さんにはやっていただかなければならないことがあります」
前代未聞的……………………………!!
実践的な内容を含む修練の道筋(カリキュラム)の変更とそれを教えるだけの修練向上(スキルアップ)を皆さんに強く求めます」
「在宅においては、ある一定の水準に行っていない信徒(生徒)は、今まで通り魔導女師(女性講師)がチェックを行う」
「今度はギルド(企業)側に提出するという仕組みになっていきます」
俺は彼女たちの目を真っ直ぐに見つめた。

「魔導女師(女性講師)の皆さんが最終チェック者ですから、その水準に至ってなければ納品にはなりません」
「皆さんが今まで培ってきた技術を、存分に発揮してほしいのです」
狂喜乱舞的…!
「そのために、何人かの方には、ギルド(企業)への訓練(研修)に実際に行っていただきます」
俺の言葉を聞き終えた魔導女師(女性講師)たちは、戸惑いはありつつも、新しい挑戦への確かな興味と関心が顔に現れていた。
彼女たちのその表情を確認した時。
俺の胸の中に少しの至福が広がっていくのを感じていた。
しかし、この壮大な魔導設計書(企画書)を現実に可能にすることは、非常に困難を要することも深く理解していた。
絶体絶命的…………………………!!
その先には、この時の俺には想像もつかないほどの恐ろしい困難が待ち受けようとは、異次元おじさんは知る由もなかったのである。
いざ、次なる階層へ。
【次回予告:ダンジョン第55階層】
大魔女から下された「1ヶ月でやれ」という絶対の命令!
急ピッチで進むカリキュラム改定と、魔導女師たちにのしかかる重圧!
希望の光が見えたのも束の間、現場の許容量を超える業務量が牙を剥く!
そして、新たに開拓した中小ギルドから、予期せぬトラブルが舞い込む!?
理想と現実のギャップに、おじさんのMPは再び限界突破の危機に!
次なる死闘が今、幕を開ける! 次階層を見逃すな!
最後までお付き合いありがとうございます。
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【迷宮の深淵へようこそ】
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覚悟がある奴だけ、次のページをめくれ。
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