見出し画像

松本暮らし~春(⑤松本の空気と水と、山の景色)

ゴールデンウィークを過ぎると、松本市街は閑散。松本城とその近くの縄手通りや中町通りには人がいますが、多くは外国人のグループ。みんなどこへ行ったの、という感じでした。

思い起こせば、引っ越し直後のゴールデンウィーク中は、忙しかった。さっそく泊まりに来る親戚、信州在住の親戚へのご挨拶。バタバタでした。

生活が落ち着くと、松本の空気のよさ、水のよさを実感!
今回は、松本の空気と水、山の景色についてです。
ヘッダーは、アパートの前から見た北アルプス

本連載は、通過する旅に物足りなさを感じ、“滞在する旅” を試した私の体験談と、その結論としての “2年間限定移住のすすめ” です。
信州ファンや滞在型の旅が好きな方の参考になれば、と思います。
私のライフワーク「昔の人びとの楽しみ方」の名残りも探っています。



空気

・空気の味

松本の空気・信州の空気は、違います。電車から降りても、車から降りても感じます。
「空気が違うね」と旅行者が話しているのをよく耳にします。
澄んでいるのです。

一方、「東京はにおいがする」という外国人旅行者は多いです。東京に限らず大都市にはにおいがあります。
東京と比べると、排ガスも飲食店やコンビニからの排気も少ないけれど、木々が圧倒的に多いのが松本。空気が澄んでいて当たり前ですね。無味無臭の空気です(松本に限らず、人が密集していない場所、緑豊かな場所の空気は澄んでますね)。


・空気の肌触り

松本の空気は、カラッとしています。肌にまとわりつく感じはありません。「空気が違う」と感じるもう一つの理由です。

下のグラフは「蒸す可能性」を示しています。18℃でも結露しない空気なら「蒸す」と感じにくいそうです。

東京と松本を比べると5月頃から差が出てきて、ピークの8月初旬になると、東京では蒸す可能性が91%、松本では69%。
この差だったのです!
天気予報で伝えらる相対湿度ではなく、絶対湿度が心地よさを左右するようです。

「仕事で東京へ行ったけど、ベタベタしていて大変だった。暑さが違う」、夏によくある松本市民の会話です。22%差はとても大きいのです。

私は3年ぶりに千葉で春を迎え、空気の重さを感じています。夏になると体にまとわりつく空気です(冬は千葉がいいですよ)。



・地下水の味

盆地の松本では、周囲の山々が貯えた水が地下水として湧き出します。
観光スポットの「源智の井戸」だけでなく、井戸水をくむ風景は珍しくありません。

味がない、澄んだ水。喉に吸い込まれていく素直な水だと思います。
安曇野などを含む松本平には、私の好きな水汲み場があり、車にはボトルを積んで採水のスタンバイをしています。

なお、水道水にも井戸水が使われていて、おいしいです。
水がいい。

「源智の井戸」で水を汲む若者たち。飲み水を汲める井戸が所々にあります。


・温泉水の味

私が飲用していたのは温泉水。
味があります
松本は温泉が多く、地下が石灰層なら濁り湯が湧き出します(代表的なのが白骨温泉)。

私が住んでいた美ヶ原温泉・湯の原は、単純泉。
飲泉できるので、入浴のついでに、1リットルほど汲んで帰りました。汲んでいる常連さんは多く、飲用と料理用はすべて温泉水という人もいました。

塩味のような味があり(温泉分析書には「微苦味」と記載)、少し硫黄臭を感じるときもあります。
私は、そのまま飲んだり、炊飯用やお湯割り・水割り用に使いました。

美ヶ原温泉・白糸の湯の前にある飲用泉(左上)
立て札によると、飲用の適応症はないんですって。
しかも、注意事項に夕食後から就寝前の飲用は避ける、とあります。
お風呂に入ってからのお湯割りは悪い飲み方でした↓(記事を書いていて気づきました)

からだに良さそうなので、続けていましたが、飲めなくなって半年。悪影響は出ていないので、「精神的に良い」というところでしょうか。



山の景色

・四季折々

高い山に憧れて松本にきた私にとって、山の景色は何よりのご馳走。
滞在中は、四季折々、時々刻々の山の景色を楽しみました。

下は、アパートの前から撮った3か月ごとの北アルプスですが、みなさんはどの景色がお好きでしょうか。

20235月~2024年2月、三角の山は常念岳(2857m)

私は、5月1日の北アルプス。雪と岩肌が見えているのが特徴です。
雪は5月の末には見えなくなり、8月は夏山シーズン。雪がなく登山しやすい季節です。

11月になると雪がやってきます(奥にある槍ヶ岳などの高い山は冠雪しています)。根雪ができ、2月になると谷が雪でかくれ、里も雪化粧。

いずれも飽きない景色ですが、岩肌の谷に雪が残る晩春、4月・5月が特に美しいと感じます。
GWになるとスノータイヤが不要で、ビーナスラインなどの観光道路が開通するのも魅力。今年の5月はウイークリーマンションを借り、松本に短期滞在します。


・日々刻々

私が住んだ湯の原の標高は630m。東側の美ヶ原は2000m。夜明けは遅いので、冬なら7時を過ぎても北アルプスの朝焼けを見られます。いわゆるモルゲン・ロートですね。

2024年1月17日、7時20分撮影。平地にはまだ陽が届いていません。


アパートから徒歩5分の散歩道から見た乗鞍岳に沈む夕陽

太陽は標高3000mの北アルプスの向こうへと沈んでいきます。刻々と変わる景色、夕焼けが深い藍色へと変わっていくショーを見せてくれます。暗くなると星の出番。

部屋の窓からこの景色! と驚くこともしばしば。ありがたいですね。


うつろう景色、さまざまな山の表情を楽しめる滞在する旅
、おすすめです。


■次の記事 松本暮らし~春(⑥生活圏探訪)
■前の記事 松本暮らし~春(④おすすめ! 塩の道祭り)
■連載最初の記事 松本暮らし、2年半(①松本へのあこがれ)

■私の書籍 2025年出版。江戸・明治時代の村人たちの楽しみ方と現代生活への応用について書いています。

電子書籍(Kindle版)https://amzn.to/3VysaEU ペーパーバック版 https://amzn.to/49zagrm

■私のブログ つたない英語に日本語を併記しています。



いいなと思ったら応援しよう!