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企業にて生理痛体験!「組織の課題」として【生理による課題】に向き合うことが、制度を整えていくヒント

先月、某企業さまにて生理痛体験を実施させていただきました。
性別・年齢を問わず、さらに管理職から現場職の方など、約20名のさまざまな方に体験ワークショップに参加いただきました。



金沢大学発の生理痛体験キットを使用

生理痛体験キットは、かねてより一緒に性教育の活動を行っているユースの保健室 小田波くんが、金沢大学4年生時に金沢大学教授と開発したものです。この生理痛体験キットは、EMS(筋電気刺激装置)を用いて、筋肉へ電気信号を送り、子宮が収縮する際の痛みを再現しているものです。低周波の電気刺激は、生理痛のような身体の奥からズーーンとくる痛みに近い痛みを再現することができます。


社内の声から企画された、社内初の取り組み!

今回の生理のようなとてもパーソナルな健康に関するセミナーが、社内での実施されるのは初めてだったようです。

背景としては、女性社員さんより企画の声が上がり実施が実現したとのこと。生理痛体験を「おもしろそう(funnyではなくinterestingに)、重要なことだから知っておこう!」と、社内で企画理解がされ、実施される環境が、何より素晴らしいなと感じます。

また、生理痛体験の参加者が本当に多様だったことが印象的です。

  1. 性別を問わないこと

  2. 年齢を問わないこと

  3. 管理職や現場職(接客・営業など)のさまざまな方がいらっしゃったこと

1つに企業/組織と言っても、働く人・働く環境はさまざま。さまざまな方が満遍なく参加されていたことで、多種多様な生理痛体験を通した気づきが発見されていました。


体験を通して知ることが、1番の近道!

今回の生理痛体験に期待を寄せていただいていたことは「体験型」であること。
生理について知識や体験談から気づきを得ることも大切ですが、体験から気づきを得ることが何よりもリアルな発見ごと。まさに「頭で理解していても、体感しなければ分からない!!」ということ。

今回、参加者が多様だったため、丁寧に生理についてお伝えをし、参加者全員が生理についてを理解したのちに体験を行いました。
皆さんとても積極的に興味を持っていただきながら、生理について聞いていただき、皆さんの姿勢や場の雰囲気に感激しました。

そして体験!
生理痛体験は、5人程度のグループに1つの機器を準備し、順番に体験をするようにしています。
痛みの感じ方は、体型や普段の筋トレ習慣などが大きく関係するため、かなり個人差があります。そのため個人で、自分がやや痛いと感じるレベルまで生理痛体験キットの痛みのレベルを調整しながら体験を行います。

順に体験をスタート!
これまでに感じたことがない痛みに少し驚いている…という感じでしょうか。男性は下腹部に痛みを感じること・感じる症状が日常生活の中でほぼないため、まず下腹部に痛みがあることに違和感を感じます。そして、ジリリ…ズーン…といった痛みを次第に感じます。

想像に近い…..
めっちゃ痛い…..
この痛みがあると仕事は難しいかも…
女性は、いつこの痛みが来るのかわかるものなの…..?

このような会話が自然に生まれ、「生理痛があることで日常生活がどのように困るのか?」を想像しながら痛みを体験しました。


生理痛体験の機会だからこそ、生理や生理課題について話せる・相談ができる!

体験を終えた後、以下の2点を軸にグループで気づきを共有しました。

  • 体験をして気づいたことは?

  • この痛みがあると困るシーンは?

なんと、気づきの共有だけでなく、女性社員さんの体験談や女性社員さんへの質問など、グループでの話しが尽きない!!

生理や生理課題を異性の仕事仲間と話すことは、なかなか日常にないと思います。一部グループ内の話にも出ていましたが、近年では生理などを含めた性別特有の健康課題について異性の上司から気遣いで声をかけることが「セクハラ」とされる恐れもあるため、余計に話しづらい・相談しづらい環境になっていると思います。

男性上司から女性部下へは、「快適に仕事をして欲しいから、生理によって健康上に不安があるようなら話して欲しいが、こちらからはなかなか聞けない」
女性社員から男性社員へは、「相談したいけれど、反応に困るだろうから相談しにくい」
男性社員から女性社員へは、「心配はしているが、どのように声をかけたらいいのか分からない、どのような声かけがあるといいのか?」 など…..

ですが、この生理痛体験の機会だからこそ、生理や生理課題について話せる・相談ができるのだと感じています。


「組織の課題」として【生理による課題】に向き合うことが、制度を整えていくヒント

今回気がついたのですが、
例えば、男性上司との1on1の中で女性社員が生理について相談をする際、上司が【相談者の生理体験】に向き合うことになり、相談者の女性社員からすると個人的なことをオープンにしなければならない戸惑いがあるのでないでしょうか。そして上司としても、真摯に相談に向き合っているものの、どこまで個人的なところを聞いていいのか不安を感じるのではないでしょうか。

一方で、生理痛体験の機会では、
個人に対してではなく、体験した痛みをより理解しようという姿勢で、【生理痛や生理による課題】に向き合っているのではないでしょうか。そのため、女性社員は「痛みがあるとはどういうことか」を伝えることになるので、同じ内容であっても客観的な生理の体験話として話しやすいのではないでしょうか。また男性社員も、「痛みがある時の課題、対応策」に思考が動きやすくなるのではないでしょうか。


生理課題は個人の課題と捉えられますが、働く中での生理課題や生理課題にによる生産性の低下は、組織としての課題とも捉えられます。
そのため、組織として生理について理解することは重要です。「個人の課題」ではなく「組織の課題」として、【生理による課題】に向き合うことが、生理への理解を促進し、生理による課題への制度を整えていくヒントなのかもしれません。




今回、ご連絡いただいたきっかけが、岩手大学祭での生理痛体験でした。今回の企業さまと同じ岩手県内で生理痛体験を実施しているということで、実施のご相談をいただきました。

そこで気がついたのですが、最近、生理痛体験のご連絡をいただくほとんど。地方からのお声が多いことが1つの特徴に感じているところです。私自身が、兵庫県の伝統的価値観が残る山間地域の出身なので、地方ならではの「性への閉塞感」「男尊女卑」は幼い頃から嫌というほど感じてきました。

そのため、地方から多くご連絡をいただくことで、地方ならではの「性への閉塞感」を、正しい知識を得る機会を提供することで少しずつでも変えてゆくことができると思うと、個人的にはとても嬉しく、実施に大きな意味があるように感じています。


今回は、「組織として生理や生理課題にどのように向き合っていくのか」を、多様な参加いただいた皆さんからヒントを得ることができ、私としても学びのある機会になりました。今回の機会をいただき、ありがとうございました。


今後も、生理痛体験を日本各地で開催していきたいと思っています。
地域イベント・企業研修・教育機関など、様々な機会での開催が可能ですので、どうぞご連絡ください!

連絡先:cplus.cosmos@gmail.com


※ 個人情報の関係で写真掲載は無しにしています。


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