「誰?」の続き|きのころチャレンジ|300note祭り
朝、目が覚めると、
隣で知らない女が電話をしていた。
私のスマホで。
私の声で。
叫んでも声は出なかった。
鏡の中の私は眠っている。
女が一瞬だけ私に顔を向けた。
そして、私の声で電話の相手に告げる。
「起きました」
「誰?」
「マルチバースから来たあなたのキラルよ」
スマホを持った女が答えた。
「誰に電話してたの?」
「明日のあなたよ。あなたは明日遺書を書くの」
郵便受けに何かが投げ込まれる音がした。
明日の消印の手紙が入っていた。
中身は、途中まで書かれた遺書。
私の字だ。
振り返って女の顔を見る。
私とそっくりのその顔に違和感があった。
そうだ。私の唇の横にはホクロがある。
よく見ると鏡の中の眠っている私にも、スマホを持っている私にもホクロがない。
自分の顔にそっと手を当てる。
ペラりんことホクロが剥がれると、全てが青い光に包まれた。
ゆっくりと目を開けると、女たちも遺書も跡形もなく消え去っていた。
床には小さなコスモが瞬いていた。
(続きの部分300文字)
(了)
お疲れカツカレーさんの書き出しコンテストでラビリンスで賞を受賞された、きのころさんのこちらの作品の続きを書いてみました。
ぞくっとするようなミステリアスな設定。続きが気になります!
私も1票入れさせていただきました!
この作品を書き出しに、きのころさんの4つの応募作品の要素を盛り込みました。
こちらは、1位のベスト書き出し賞受賞作品!👏
おめでとうございます!!
「続きは読めない」と「やりすぎ、盛りすぎ、笑顔の輪⭕️」は、世界が繋がっていたようなので、起こった場所を「誰?」に、そして「「ペラペラ」について考える。いや、考えない」のペラりんこをねじ込みました(笑)
続きというより、オマージュ作品かもしれません。
どうでしょうか。
そして、私も1票を投票したようさんの書き出しからもインスピレーションをいただきました。
気になる予兆賞受賞のようさんの作品。
1行目から惹きつけられました。ホクロって神秘的ですよね。
自分のホクロを確認してしまいました(笑)
おめでとうございます!
お疲れカツカレーさん、楽しい企画ありがとうございました!
ゆっくり休んでくださいね。
書き出しの続きの部分が300文字になったので(整えました)、たかっちさんの#300note祭りに参加します。
一粒で2度美味しい、300メートルならぬ300文字を走り切りました(笑)
【きのころさんの「人生の300メートル」の記事です】
よろしくお願いします。
※1行リライトしました。
