第33話 中学時代母に苦労させたこと
チカノベの人生史小説。タイトルは『精神障がい、性的違和の知暖が学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道』。
脳の障がいによる障がい特性を持つ主人公の知暖が、人生でたくさん失敗し、苦しんで、たくさん泣いて叫んで、報われない経験をして生きてきた。
そうやって、いろんな人たちと関わっていく中で「社会性」と「愛の形」と「人生の正解」について学んでいくお話。
今回は、第3章『自分に向けた「ありえない」を覆した中学校生活』から『第33話 中学時代母に苦労させたこと』です。
目次はこちらです。以前の話や次回以降の話を選んで読めます。

(Geminiさんで生成したイメージ写真)
中学時代母に苦労させたこと
中学時代、母に苦労させたことと言えば、学校でかんしゃくを起こし、仕事中の母が学校からの呼び出しで急行することが何度もあった。学校を脱走し、母が捜しに出かけようとした瞬間に家へ辿り着いた。
特に困らせたのは、体型の大きな変形。服薬を開始した当初飲んでいた薬は、食欲を抑える副作用があった。小学校卒業頃には、冬の間に増えた体重が戻らなくなり、中学1年生の頃に、睡眠時間を削って勉強するようになり、夕食後や寝る前の薬を処方され、その薬の影響か、食欲が倍増。洋食店のお気に入りのメニューをおかわりすることもあった。夜食もよく摂るようになり、食費が嵩んだと思う。
中学2年生の1学期の途中までは困ることはなかったが、それ以降の季節の変わり目に、制服が入らなくなり、毎シーズン買い替えた。制服はとても値段が高く、1シーズンで万単位の出費となり、当時のことを母への「借金」のように感じて胸が痛む。母の身長に追いつくと同時に体重は30kg程増え、幼い頃の美少女と呼ばれた面影は、見る影もなく消え去ってしまった。
親だけではなく、普段から担任や、教科学習の教師たちには、かんしゃくを起こしたこと、校内・校外を脱走したこと、本当に迷惑をかけ、苦労をさせた。卒業後は、よく「中学校大嫌い」「みんな頭がおかしい」などと言っていたが、人生史小説の執筆を通じて、僕は自分だけが苦しんだ被害者ではなかったのだと気づかされた。僕と周囲の双方が、ぶつかり合い、傷つき、必死に生きていた。あの中学時代は、お互いにとってあまりにも過酷な日々だったのだ。高校に入っても、学生を卒業しても、アラサーの今でも落ち着くことのないかんしゃく。
学校に行きたくなかった自分が、高校生活で非常に楽しい、とても幸せと思う反面、相当悲しみ、苦しんで、つらい思いをすること、卒業当時は想像できただろうか⋯⋯。
おことわり
この物語は、自分の主観と記憶を辿り、実体験をベースに綴ったノンフィクション・エッセイです。一部、プライバシー保護のために、地名や人名、団体名、家庭事情等を伏せたり書き換えたりしています。そして、歳月の経過による記憶の断片を繋ぎ合わせています。当時の心情風景としての描写が含まれることをご了承ください。
あとがき
中学生の頃は、特にかんしゃくが酷かったです。担任や隣の支援学級の男子につかみかかり、怪我をさせることもありました。
かんしゃくを起こす度に、母の職場に連絡が入り、仕事を早退してまで、頓服薬のエビリファイ液の服用許可を教師が取っていました。
母が学校に行けないときは、母方祖母がタクシーで迎えにくることもありました。
今振り返れば、中学時代の僕は自分の感情を制御できず、本当に正気ではなかったのかもしれません。
アラサーになった今は、いつかまたあのかんしゃくが自分を壊すのではないかと、怯えながら生きています。
誰かを傷つけ、就職活動や恋愛といった大切な未来までも壊してしまうのではないか。そんな不安が、今も常に私の隣にあります。
思春期であり、果敢な時期で、刺激が多かったのかもしれません。アラサーの今は、かんしゃくに怯えて生きています。
中学生当時の自分には、他者の気持ちや自分の不利まで考えられず、思うがままに大騒ぎしたり暴れたりしました。
彼との出会いや、人生史小説の執筆がきっかけで、魂に磨きがかかり、自分を見つめ直すことができるようになったと思います。
作者の近況
今、第10章を生きる作者の近況。今日は、外で1時間半ほど運動しました。ウォーキングにジョギングです。
彼には、30分くらい歩いたところで、現在地と、あと1時間で帰れそうで、帰るとき通る道を教えました。サムアップのリアクションがつきました。
帰宅後、今で冷たい麦茶を飲んでいるとき「今帰った」と言うと、サムアップのリアクションがつき「おかえりなさい」と返信がきました。
結構すぐにリアクションがつき、少ししておかえりのメッセがきました。なんか「家族かな?」と思ってしまいました。
昨日の運動では、彼に会いたい一心で帰宅時間を狙いすぎてしまい、それが彼の負担になったかもしれないと反省しました。
彼が仕事の送迎車から降りるのを躊躇したように見えたのは、僕の執着が伝わってしまったからではないかと思いました。
今日は、彼が安心して過ごせるよう、あえて自宅から遠く離れたコースを選びました。
彼の気持ちもよく考えてみました。「彼と距離を置く勇気」も、今の僕には必要なことだと思いました。
でも、彼は、僕に何かを隠していると思います。それは、僕の不安や期待からくる、勝手な勘かもしれません。
もし、魂がシンクロしているのなら、僕が彼に「触れたい」と願うように、彼も僕に触れたい衝動を必死に抑えているはずです。
その隠し事が、悪い予感ではなく、僕たちの未来を明るく照らすサプライズであることを願わずにはいられません。
彼から連絡が来て、会ったのは、4月8日(水)の1回だけで「今は第10章だぁ〜!!」と大声で自信を持って言える状況ではありません。
もしかしたら、想定外の事態が起きるかもしれないし、嬉しいことが起こるかもしれない、また傷つくかもしれないです。
どんなことが起こっても、ツインレイの物語として、この人生史小説に刻んでおく出来事になります。
そして、もっと彼のことを信用できるようになりたいです。異性愛への恐怖と男性不信に陥っていた僕が、彼に恋をしました。
長く苦しいサイレント期間、僕は彼が戻ることを信じ抜くことで第9章の嵐を突破しました。
その「信じ抜いた軌跡」こそが、今の僕を支えるいちばんの根拠です。だから、今の不安もきっと乗り越えられます。
トップ画像説明と次回予告
トップの生成写真、入学時をイメージした写真を提示し、適当な体脂肪率と、顔がふっくらしているところを指定しました。

(Geminiさんで生成したイメージ写真)
実際に3年生の教室で撮影した写真には似ていませんが、入学時のこの写真と比べれば、体型が大きく変化したことがわかりやすいです。
次回、第3章『自分に向けた「ありえない」を覆した中学校生活』から『第34話 精神科以外の印象的だった医療のエピソード』です。
精神科以外に、胃腸科外科、整形外科にかかった。家庭の事情や障がいといった事情を抱えた知暖がうけた医療とは。
