自分にとって良いと思える原因作りで結果を変える
思い通りの結果が出ないとき、私はいつも焦っていた。
もっと努力しなければと自分を追い詰め、深夜、青白く光る画面に向かう。
足りない頭で完璧な計画を立てようとしては、進まない現実に勝手に傷ついていた。
本当は、何から手をつければいいのかさえ分かっていなかったのだと思う。
焦れば焦るほど胸の奥がギュッと縮み、呼吸が浅くなり、スクロールする指先まで冷たくなっていった。
以前、ジェームズ・アレンの著書で知られる「原因と結果の法則」という言葉に出会った。
原因と結果、英語で言えば Cause and Effect。
私たちはつい、目の前にある目に見える結果ばかりを変えようとして、もがいてしまう。
しかし、芽が出ない畑の土をいくら耕しても花が咲かないように、本当に変えるべきなのは、そこに何をまくかという原因の側なのだ。
引き寄せの法則という言葉もあるが、それは決して棚から牡丹餅のような奇跡を待つことではない。
自分が意識を向けたものが、自分の世界に自然と集まってくるという、至極シンプルな仕組みだ。
私たちは毎日、膨大な情報や言葉の海の中に生きている。
その中から何を選び取り、自分の心に置いておくかで、これから歩む未来が変わっていく。
今の私が日常の中で行っている小さな原因作りのひとつは、SNSで出会う人々の投稿を、Google Keepや手帳にそっと書き留めることだ。
タイムラインを流れていく無数の言葉の中で、ふと心が温かくなったり、胸の奥がふっと軽くなったりした一節を残しておく。
本を開いたときに目に飛び込んでくるフレーズや、誰かが残してくれた静かな気づき。
黄色い付箋のような画面の上に、それらをひとつずつ、丁寧に並べていく。
自分でゼロから素晴らしいアイデアを生み出そうと、無理をして身を削る必要はない。
世界にはすでに、愛おしい思考や温かな言葉がたくさん溢れている。
その中から、自分が心から良いと思える原因を選び取り、手元にそっと引き寄せていくだけで十分なのだ。
画面を指でスクロールすると、誰かの優しさが静かに私の手の中で重なっていく。
言葉を集めて保存するうちに、こわばっていた肩の力が抜け、呼吸がゆっくりと深くなっていくのが分かった。
並んだ言葉たちは、これから芽吹くのを待つ未来の種だ。
大きな未来も、今日拾い上げた小さなひとつの言葉から始まっていく。
結果を焦って追いかけるのをやめて、心が素直にうなずく種を、自分の周りから探してみる。
その芽がいつ出るかは分からなくても、集めた種の手触りだけは、温かく手のひらに残っている。
いま、何から始めればいいか分からず、立ち止まっているあなたへ。
自分ひとりで完璧な答えを作り出す必要はありません。
今日、誰かが残してくれた素敵な言葉をひとつだけメモして、あなたにとっての小さな原因にしてみませんか。
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