心地よい未来のつくりかた
以前の私は、いつも心が重く曇っていました。
職場で挨拶を返されなかっただけで、あ、この人は私のことが嫌いなんだと勝手に決めつける。
家でも家族の雑な言葉にイラッとして、無言でドアをバンと閉める。
そんな毎日でした。
なんで誰も私を気遣ってくれないんだろう。
不機嫌という鎧をまとえばまとうほど、周りとの壁はどんどん分厚くなっていきました。
転機は、ある日の帰り道です。
夕暮れ時のスーパーの惣菜コーナーで、半額シールが貼られたコロッケを選んでいたときでした。
すぐ隣で、幼い男の子がおもちゃの電車を床に落としたんです。
ガシャン、と大きな音が響きました。
私は思わず身構えました。
またお母さんが怒鳴るのかな、と身をすくめたのです。
でも、お母さんは違いました。
落ちた電車をひょいと拾い上げると、男の子の目を見て、やっちゃったね、と優しく笑ったんです。
男の子も、へへっ、と顔をほころばせました。
その瞬間、胸の奥がぎゅっと締め付けられました。
私はずっと、周りが優しくしてくれないから不機嫌なんだと思っていました。
でも、違ったんです。
自分が不機嫌なトゲをまき散らしていたから、優しい世界から遠ざかっていただけでした。
人は誰しも、自分の心を映す鏡です。
世界を変えることはできなくても、自分の口元をほんの1ミリ上げるくらいなら、今すぐできる。
楽しいから笑うのではありません。
笑うから、楽しい未来が向こうから歩み寄ってくるのです。
大きな奇跡を待つのは、もうやめました。
変な顔だと思われるかも、なんていう小さな照れくささは横に置いて。
今日の帰り道、いつもより少しだけ口角を上げて、レジの店員さんに「ありがとうございます」と伝えてみませんか。
その小さなひとつの優しさが、あなたの未来を心地よく塗り替えていきます。
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