置き去りにされた「身体からのSOS」
もし、中学生や高校生の娘さんが「あること」をして以来、「生理が40日間続くことがあった」「生理痛がひどくて、一か月で鎮痛剤を30錠飲んでいる」「生理が止まってしまった」「生理はきているけど排卵していないと病院で言われた」などの変化があったら、保護者はその「あること」が原因かもしれないと考えると思います。ある市の調査でこのような報告があったにも関わらず、その声は無視されました。そして「あること」は、今も続けられています。しかも、安全なこととして国が積極的に推奨しているのです。今回はこのことをテーマに、「#身体についてのひとりごと」というお題企画に投稿します。
名古屋市が平成27年に行った調査
名古屋市は平成27年9月上旬に、平成27年8月12日時点で名古屋市に住民票のある、中学3年生から大学3年生相当の年齢の女性を対象に下記のような調査票を郵送しました。
調査票見本
以下は調査票の一部です。



①や②に月経についての質問がありますが、「いつもある」「ときどきある」を選んだとしても、前述のように「生理はきているけど排卵していないと病院で言われた」「生理が40日間続くことがあった」「生理痛がひどくて、一か月で鎮痛剤を30錠飲んでいる」「生理が止まってしまった」という状態であることは表すことができません。
月経不順や月経量の異常は、多くの女性が経験していると思います。けれども、月経が40日間も続いたり、高校生なのに排卵していないなどは、誰にでもよくあることとはいえないでしょう。調査票の回答からは、その違いを読み取ることはできません。③以下の質問も同様です。
けれども、この調査で得た回答を専門家が分析し、「あること」は安全だと結論づけられました。
無視された自由記載欄
回答した名古屋市民、多くは対象者の保護者ですが、「いつもある」「ときどきある」では表せないことを最後の自由記載欄に書いていました。けれども、そこに書かれたことは「性質上統計的に分析することは困難」ということで無視されたのです。

名古屋市が重視するべきだったのは、むしろ自由記載欄だったと思います。そこに書かれた保護者の不安や疑問、怒りなどは目に入らなかったのでしょうか。
例えば、下記のようなことが書かれていました。
名古屋市のサイトで公開されている自由記載 質問2 から、月経に関する記述をいくつか選んでいます。















名古屋市が行ったのは、HPVワクチン接種後の症状に関する調査です。
もちろんこれだけで、この症状がワクチンによるものとはわかりません。
けれども、このような声が出ているなら、さらに調べようとするべきではないのでしょうか。学校も部活も違っているけれど、彼女たちに共通しているのは「HPVワクチンを接種した」ということなのです。
そしてこのような声は、月経に限らず、1~24の症状それぞれに関して書かれています。その声を、なぜ名古屋市は拾い上げなかったのでしょうか。
接種を勧める人たちは、この名古屋市の調査を「名古屋スタディ」と呼び、安全性の根拠として示します。けれども、このような郵送によるアンケート調査で、正確な状況を把握できるでしょうか。
「HPVワクチンは安全性が証明されている」という人たちは、「名古屋スタディ」の結果から「副反応とされる症状は、接種非接種間でその発生率に差はない」と言っています。けれども、例えば①の月経不順について、予定より数日早まったり遅くなることがあるから「ときどきある」を選んだ人と、生理が40日間続くことがあるから「ときどきある」を選んだ人は「同様の症状」と言えるでしょうか。
この調査をきっかけとして、さらなる調査を進めるべきだったはずです。
調査結果は、今も名古屋市のサイトで公開されています。
自由記載欄には、保護者の不安や疑問、怒りなどがたくさん書かれています。これを見て、さらなる調査もせずに、なぜ「安全」だと言えるのでしょうか。
それぞれ、前半が未接種、後半が接種者のコメントです。
もしかしたら最近接種した人の中にも、ここに書かれているような症状で悩んでいるけれど、原因がわからないままの人がいるかもしれません。この「#身体についてのひとりごと」が、置き去りにされたたくさんのSOSを掘り起こすきっかけになって、そのような人たちのもとに届いてほしいです。
<参考>
分析の方法などについて書かれた記事
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