6/18 院内集会「HPVワクチン 提訴から10年 被害者のいま」5
2026年6月18日、参議院議員会館で「HPVワクチン 提訴から10年 被害者のいま」と題した超党派の院内集会が開催されました。参加させていただくことができたので、その様子を数回にわけてお伝えします。HPVワクチン薬害訴訟の原告さんや被害者の方たちからは、国会議員の皆さんへの要望や自身の現状などが語られ、国会議員の皆さんからはこれまで取り組んできたことや今後取り組んでいくべきことなどが語られました。
積極的勧奨再開後の被害者
ここからは、再び原告さんや被害者の方たちが語ったことを紹介します。被害者の方たちが語った内容は、冒頭の挨拶などは省略し、読みやすくなるように少し編集しています。
院内集会には、裁判で闘っている原告さんだけでなく、積極的勧奨再開後に接種して、原告さんたちと同じような症状で苦しんでいる被害者の方も参加されました。
その中の1人が、凛さん(20歳)です。以前記事にした「HPVワクチン薬害訴訟 原告支援集会in東京」には、体調が悪くて参加できず、お父さまが症状などを語ってくださいました(下記参照)。
院内集会には、車椅子に乗って、お母さまと同時期に接種して被害が出ているお姉さん(22歳)と一緒に来ていました。けれども、話せる状態ではないとのことで、書いてきた文章を司会者が読み上げるという形で症状などが語られました。
私は、中学3年生の時にガーダシルを3回接種しました。接種前にワクチンの安全性が気になりインターネットで調べましたが、接種を勧める情報ばかりでした。名古屋調査では、HPVワクチンと副反応には因果関係がないといった結果が公表されていたため、その情報を信じて接種することを決めました。
1回目の接種後に、目の痛みと眩しさを感じるようになりました。これらの症状がワクチンによるものだとは気がつかず、その後2回接種しました。すると全身の痛み、強い倦怠感、頭痛、睡眠過多や不眠を繰り返す睡眠障害、体幹機能障害、光過敏、聴覚過敏、嗅覚過敏、めまい、脱力、微熱、筋力低下などの様々な症状が現れ、歩くことはもとより座位を保つことも難しくなりました。そのため、足上げ機能に加えて首の支えやリクライニング機能のある電動車椅子を使用しています。また、認知機能障害もあり、薬を飲んだこともすぐに忘れてしまうため、薬の管理は親にしてもらっています。日常生活を送る上で、家族の手助けが必要不可欠な状況です。
3回目の接種後、ワクチンの副反応を疑い、国の指定する協力医療機関を受診し入院しました。そこでは初診からワクチンとの因果関係は不明との説明を繰り返されました。そして、運動不足からくる体調不良だと診断され、全力で走ったり激しく体を動かしたりするよう指導されました。接種以前は運動部に所属し、毎日部活動に励んでいたため、運動不足という診断は納得できるものではありませんでしたが、治したい一心で懸命にリハビリに取り組みました。しかし、そのようなリハビリによって体調が改善することはありませんでした。
入院中に心理テストを受け、問題ないとの結果が出ました。それにも関わらず、医師や看護師から「学校をやめれば治る」といった、心因性だと決めつけるような言葉を何度も言われました。協力医療機関を退院後、ワクチンの副反応に理解のある医師と出会うことができましたが、根本的な治療法は確立しておらず、行っているのは対症療法のみです。
また、同時期に接種した姉も私ほど重症化はしていませんが、光過敏、倦怠感、頭痛、脚の脱力などの症状に苦しんでいます。何とか学校には通えていますが、接種以前とかけ離れた生活を送っています。私たちのような新たな被害者が今も増え続けていることや、協力医療機関の実態をどうか知ってください。そして、どうか治療法を開発してください。ワクチンの被害者に真摯に向き合ってくれる医療機関が増えることを願っています。
凛さんについては、下記の冊子にも掲載されています。
凛さんが受診した協力医療機関は、有名な大学病院です。そこで、運動不足からくる体調不良だと診断され、全力で走ったり激しく体を動かしたりするよう指導されたということに驚きました。激しい運動なんて、治るどころか悪化してしまうのではないでしょうか。さらに、心因性と決めつけて「学校をやめれば治る」といわれたことに、皆さんだったら納得できるでしょうか。
協力医療機関は国と連携しているので、国が「心因性」という主張を続ける限り、このようなおかしな診断をし続けるのだと思います。有名な大学病院で、他の病気だったら「誤診」と言われるような診断をしていることを多くの人に知っていただきたいです。このような扱いを受けないようにするためにも、裁判で国の主張が正しくないことを認めさせる必要があるのです。
凛さんのような体験も含めて、実際に被害者の方たちに起きていることをもとに探究小説を書きました。接種を検討している中高生の皆さんに、ぜひ読んでいただきたいです。
もう1人、積極的勧奨再開後に接種して、重篤な症状で苦しんでいる相原咲紀さんがビデオメッセージで語ってくれました。彼女についても、前述の記事で紹介しています。
本当は会場に来たかったそうですが、この日も体調が悪く、Zoomなどによる参加もその時間に体調を合わせることが難しいとのことで、事前に録画したビデオメッセージと、4月に行った勉強会にリモートで登壇した際の映像が流されました。
高校2年生のときに接種して以来、もう4年以上ずっと数ヶ月に1回入院しています。痛みが強くて、ほぼ家から出ることができません。今は視覚障害者1級にもなっていて、勉強も体調がきつかったり、目もちゃんと見えなかったりで休学したままです。痛みもかなり強くて、今日も本当はZoomとかで繋げてお話しできたら良かったんですけど、体調がきつくてそれができませんでした。この機会に、私たち被害者のことを少しでも思って、動いていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
4月の勉強会より
まず最初に接種した産婦人科に行ったところ、コロナじゃないかと疑われ、 「もう、うちには来るな」と言われました。(県の窓口を紹介してもらうために地域医療センターへ行くと)「気のせいだ」とか、「ワクチンの副反応なんてないんだよ」と言われたり、「こんな事で熊大に紹介したら笑われる」と言われ、紹介状を書こうとしてくれませんでした。母が厚生労働省に電話して、そこから県に伝えてもらって、県の人から地域医療センターの担当者に書くように指導してもらって、ようやく紹介状を書いてもらえました。
熊大では(相談窓口となっている)産婦人科に席を置きつつ、脳神経内科や眼科を受診しましたが、脳神経内科では、話すのが面倒くさい患者が来たぞという感じで、副反応について知ろうとする努力をしてくれませんでした。
まず、このワクチンの接種勧奨を中止して、副反応にあった被害者をちゃんと診て、治療法を確立してほしいです。名前ばかりの協力医療機関ではなくて、こういう治療をした方がいいとか、ちゃんと副反応のことについてもわかる病院が各地域にあればいいのになと思います。
咲紀さんが病院で受けた対応については、下記の記事にも書いています。
ビデオメッセージでも咲紀さんはとても弱々しい声で話していて、体調がかなり悪いことが伝わってきます。
3月に行われた「HPVワクチン薬害訴訟 原告支援集会in東京」では、入院中の動画が衝撃を与えました。フリー記者の藤江氏が投稿したポストの、引用した方の動画(2026年4月)です。上の動画は、2023年のものです。
相原咲紀さん(2023年9月)
— 藤江成光@著書「おかしくないですか!?日本人・謎の大量死」 (@JINKOUZOUKA_jp) April 6, 2026
「接種から24時間後、これまで経験したことがないくらいの、ハンマーで殴られたような激しい頭痛が私を襲いました。接種した産婦人科医院で、新型コロナではないかと疑われ、帰されました。」
子宮頸がんワクチンを接種した後に重篤な症状… https://t.co/jhc7j6CErs pic.twitter.com/8lfj71I9Lc
このポストを見て、間違った情報を流していた人がいました。

上の動画については「2023年9月」と書かれており、髪型も全然違うのに、なぜこんなコメントをするのかわかりません。これを見て信じる人はいないと思ったのですが、下記のような人がいました。

この動画は記者会見ではないので、元のポストをした人は動画を見ていないことがわかります。それにも関わらず、このポストを見た人が「お元気になられたようで何よりです」と書いていることに驚きました。つまりこの人も、動画を見ていないのだと思います。
しかも、彼女の発信によって「子宮頸がんなどのリスクを負うことになった人が確実にいる」とまで書いています。
これが、HPVワクチン接種後の被害者への誹謗中傷の一例です。彼らは動画を見てもいないのに、無責任なポストをしています。
彼女たちは、症状からくる苦しみとの闘いだけでなく、こういった誹謗中傷による苦しみとも闘っているのです。事実を発信しているだけなのに、なぜこんなことを言われなければならないのでしょうか。
2023年の動画は、熊本県民テレビが今も公開しています。
この動画が公開されたとき、下記の記事を書きました。
国会議員の方たちには、こういった誹謗中傷についても知っていただきたいです。
次の記事でも、原告さんたちが語ったことを紹介します。
当日、参加者には上記の冊子のほか、こちらも冊子も配布されました。PDF版がダウンロードできます。
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裁判の目的などについては、下記にも詳しく書かれています。
裁判所宛
厚労省宛
HPVワクチン問題を探究小説にしてみました!
