207話 同盟 Alliance — An Extraordinary Favor 【エジプト編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
結果として、商人評議会の議決により同盟は成立した。
その結果を持って帰国するのはうれしいことだった。

既に同盟成立を知らせる使者を走らせている。
シンガル王子は、港までわざわざ見送りに来た。
名残惜しそうにしている。

ネフェルイウリアの船には、護衛としてひときわ大きなガレー船を2隻後ろに配してくれている。
もっとも、この海はティルサ王国が支配しており、危険なことはほとんどない。
シンガル王子は考えている。
要は、見てくれのためである。

王妃が帰国したときに、港に集まる重臣たちの前に立つだろう。
その時に大きな軍船が従ってきていたとすればどう見えるだろう。
――ネフェルイウリアの面目を立てるための演出なのだ。
まだ、王妃が船を出していないというのに、シンガル王子は出陣の準備を将軍に指示した。

これも、将来の妻のためだ。
まだあきらめていなかった。
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