156話 化粧坂 Kewaizaka — We Can Defend Here 【後期青春編】波打際スケッチ Sketches of the Shoreline ~AIと創る青春物語~
坂道を下り、地蔵堂の角を曲がり、横須賀線のガード下を通り抜ける。
静かな住宅地をしばらく歩くと化粧坂への道につながる。

化粧坂は、まさに古道である。
もちろん舗装などしようもない山道をゆっくりと登っていく。
むき出しの固い土面で、その道の真ん中を湧水が流れている。
すべらないように注意する。
永い年月をかけてできたのであろう、足の形のくぼみに足を乗せながら登る。

ここも鎌倉の防衛線になったはずだ。
重い甲冑を着て、この坂道で戦うなど、ほとんど勝てる可能性がない。
子どもたちの声が聞こえる方に行ってみる。
遠足か何かだろうか、子どもたちが弁当を広げている。
ここは源氏山公園だ。
銅像に近づいてみる。
源頼朝である。

伊豆に流されていた頼朝が、平家打倒に立ち上がる。
が、石橋山の戦いで負け、頼朝の軍は散り散りになる。
洞穴に隠れていた頼朝を、平家方の梶原景時が見逃す有名な話がある。
あの時、頼朝が捕まっていれば・・・・鎌倉幕府は存在しなかった。
もしも、あの時は言い出せばきりがない。
が、今の鎌倉は、その上に初めて成り立っている。
そう思いながら、銅像に背を向けた。
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Kinu_AIイラストさんの、プロンプトを参照し作成しました。
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